ALL NIPPON PRODUCERS ASSOCIATON
第25回通常総会を終えて 会長 遠藤利男


 既に六月号の会報とともにお知らせしましたように、五月三十日の総会で新しい理事体制が承認されました。その結果私が更に一期、会長を務めることになりました。よろしくお願い致します。

 今回は久しぶりに十名にものぼる大幅な理事・監事の入れ換わりがあり、前期、副理事としてまた各委員会のメンバーとして行動し活動していた方々が多く選出されました。また、副会長もここ数年協会活性化の中心になって活動してきた杉田成道氏をはじめとして、全員新しくなりました。こうした人々が協会活動にまた新しい活力と知恵を注入してくれるだろうと夢が膨らんできます。年寄りの私が残ってしまいましたが、二十一世紀のための世代交代は確実に進んでいると実感するとともに、長年協会の運営に携わりご苦労下さった今回退任の役員の皆さんに深く感謝をしたいと思います。そして私も、最後の会長任期を、新しい理事体制を先頭に未完成の改革を引き続き進めると共に、協会員全員で映像文化に貢献する活動を更に活発にし、プロデューサーの地位向上に努めてゆきたいと考えています。
 さて総会後の懇親会では、今年功労会員となった方々の表彰式が行われ、出席なさった方々のスピーチがありました。皆さん満七十才を越えたとはとても思えない若々しさで現在の仕事と希望について語られました。年寄り扱いは何事だ、という勢いはやはりプロデューサーは生涯現役、青年の心を燃やし続けなければいけないと感銘を受けました。ただ残念だったのは奥様もご一緒にとお誘いしましたが、どなたもいらっしゃらなかったことです。来年は期待しましょう。
 新しい理事会を中心に協会がなすべき課題は多々あります。まずは改革を始めたエランドール賞と新春パーティーがあります。昨年度から始めたエランドール・作品賞もまだしっかりとした基盤ができていません。選考のしくみを含めて考え直す必要があります。またその他の分野や運営のあり方についても検討する必要があります。ともあれ社会が注目する賞であり会にしたいものです。
 次世代のためにと興したネオ・プロデューサーズ・フェスタも二回目を迎えました。これは内容の充実は進んでいますが、運営基盤の整備はまだまだ試行錯誤の段階で確たるものができていません。
開催時期の問題を含めて早急に解決し、フェスタを安定的に開催できるようにしたいと思っています。皆さんの知恵とパワーを貸して下さい。

 次に、グループの再編を含めた組織改革も緒についたばかりです。特に会員の増強についてはこれからです。映画界では、現在ばりばりと映画を作っている若手の名前を協会名簿の中にほとんど見かけることができないのは非常に残念であると共に、協会の今後の対外発信力に大きな歪みをもたらすのではないかと恐れています。これに対しても組織的な取組をしたいと思っています。
 最後になりましたが、協会もホームページを開設しました。対外発信と会員相互の交流を含め勝つようして行きたいと思っています。

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