しかし、時代は変わり、いまのプロデューサーの仕事は、シナリオの立ち上げから完成、スタッフ、キャスティング、ギャラ交渉、出資者を募るなど、その仕事内容は多岐にわたり、質、量とも四十年前とは、大変な変わりようです。しかし時代は変わっても、その最終目的は、ただ一つ、良い映画を作り、一人でも多くの人に見て貰う事です。
私も入社以来、映画の仕事は、大船撮影所を一歩も出た事はなかったのですが、平成十三年(2000年)六月、二十世紀の終わりに、大船撮影所が閉鎖になり、今年の「釣りバカ日誌12」の撮影は、東映大泉撮影所のスタジオを借りての撮影になりましたが、東映美術の人達には大変丁寧な仕事をしていただきました。映画を作る人々の熱い心は、どこも同じだという事を痛感しました。
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