ALL NIPPON PRODUCERS ASSOCIATON
第26回総会を終えて
 

副会長 林 芳信
(東宝株式会社副社長・東宝映画社長)
  「協会の活性化と事業の充実、 そして次世代への継承」  この遠藤会長が挙げられた新年度の目標に向けて、 私としましては[協賛・会員強化委員会]を中心に、 会員数の増強、 特に若手会員の獲得に力を入れたいと考えております。
 ご存知のようにプロデューサーには企業に属するハウスプロデューサーと、 フリーのプロデューサーが存在します。 企業に関してはこれからも年次の高い、 キャリアの有るプロデューサーが会員の中心になると思います。 しかし他分野 (出版・音楽・CM・ドキュメント・ビデオ) にも多くの映像プロデューサーはいらっしゃいます。 これらの企業、 及びプロデューサーの皆様に声をお掛けしたい。
 一方近年、 フリーの若手プロデューサーも増えています。 これらの方々にも積極的に入会勧誘をして行きたいと考えております。
 現在の会員による推薦制度は維持した上で、 必要な規制緩和と受け皿の整備をすることで大幅な新会員の獲得を実現させ、 「協会の活性化と事業の充実と次世代への継承」 を実現したいと思います。

 プロデューサーの定義は甚だ曖昧である。
  企画を練る人、 製作費を出す人、 集める人、 現場を仕切る人、 果ては製作費の中からギャラが支払われ、 どこの職種にも入らない人をプロデューサーとして纏めたりもする。 現場に居ると邪魔にされ、 問題が起こるとプロデューサーは何をしてる、 となる。 又、 特に昨今は、 財産を残したプロデューサーの話も聞かない、 等を思いながら出席した総会だった。
 総会の中で、 ご冥福をお祈りした十名の方々と、 功労会員として表彰された十九名の方々の錚々たるお名前を見ると、 そこには間違いなく個性と誇りが輝いていた。
 映画製作に限らせて頂くなら、 近年の状況は、 ハリウッド映画とアニメーションに押されっぱなしで、 あまりにも厳しい。
 我々が次代に引き継がなければならない一番大切なものは、 先輩たちの映像製作に懸けた情熱と作品に対する想いではないだろうか。
 私自身にとっては、 映画を創る斗いをこれからも続けて行くことが、 先輩たちの心を引き継ぎ、 次代に伝えていくことになるのでは、 と総会の帰路思ったことである。

副会長 坂上 順
(東映株式会社東京撮影所取締役所長)


5月30日に行われた総会
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