ALL NIPPON PRODUCERS ASSOCIATON
事 務 局 あ ら か る と
(元事務局長) 松原 淳
協会の本棚のこと
 協会事務局の本棚には、 先輩達が残された貴重な仕事が保存されています。 本とビデオです。 時折買い求めたいという問い合わせがあったりしましたが、 残念ながら本は絶版、 ビデオは市販されないものでした。 ともに社団法人となった協会の70年代、 80 年代の新規事業でした。
 本の方はまず
プログラム日本映画史大正から戦中まで ('78年NHK出版) と続プログラム日本映画史昭和21年から32年 ('79年NHK出版) です。 東京 (浅草富士館、電気館、 日劇、 新宿松竹、 武蔵野館等)、 大阪 (松竹座) を中心に集めたプログラム2万点の中から正は200点続は300点の復刻版で大へんな反響を呼びました。 次は目で見る日本風俗誌 ('80年〜'89年NHK出版) @江戸町人の生活A日本の陸軍BCD捕物の世界 (一) (二) (三) E昭和の海軍F宿場と街道G遊女の世界H続江戸町人の生活I文明開化事物起源の10巻です。 これは'77年放送文化基金の助成をうけてスタートしたビデオ映像による日本風俗文化史とのメディアミックスでした。 それと'70年から'72年にかけて岩波ホールの講座の記録映画で見る日本文学史です。
 ビデオの方は前述の映像による日本風俗文化史です。 当初の構想では1巻60分全30巻、 10年で完成という大へんな計画でしたが、 「武家の作法T」 「町人の生活T」 「日本の陸軍昭和篇T・U」 「捕物の世界T・U」 の6本が、 '77年から'82年にかけて制作されました。
 当時本の編集、 ビデオの制作に尽力された功労会員の今戸さん、 小林さん、 吉村さんは、 正に映画テレビプロデューサー協会ならではの仕事だったと話してくださいました。
定款と定款施行細則のこと
 現在の定款は、 平成15年3月24日の臨時総会で一部変更が議決され、 5月9日文部科学大臣から認可されたものです。 改定作業は、 松尾委員長を中心に総務・広報委員会がご苦労なさいました。
 ご記憶の方も多いと思いますがそもそも協会の定款は昭和51年12月23日文部省の許可を受けて以来事務所、 入会金、 会費、 役員数の変更で改定が6回ありました。 15年の改定は文部科学省の発足に伴い社団法人の定款の全条項の見直しの指導があり、 モデルに従った主に文言の改定変更でしたが第9条にあった第2項が削除され、 新に第23条として 「総会の構成」 が追加されました。 文言が明確になった反面厳しくなった条項もありました。 そしてこれまで内規として定められていた事柄が
定款施行細則として前回の第27回通常総会で議決されました。
 この 「事務局あらかると」 の第1回で熊谷事務局長が、 今年50周年を迎える協会の将来のあり方を問うておられますが、 協会事業の遂行のためにも施行細則は大切な約束ごとだと思います。 来る総会前にでも、 もう一度お目とおしいたゞけたらと思いますがいかゞでしょうか。
私の新人時代back会報トップページnext事務局だより