329 2005年 月号

 

プロデューサーズ・セミナー2005開催!!
プロデューサーズ・セミナー委員長  小川 治 (TX)
 来たる4月18日 (月)、 新宿・紀伊國屋サザンシアターで 「プロデューサーズ・セミナー2005」 が開かれます。 このイベントは 『次世代の映像人の発掘・育成』 を目的として2000年に 「ネオ・プロデューサーズ・フェスタ」 として始まり、 今回で5回目の開催となります。
 今回からはアクター部門とプロデューサー部門を別途開催することとし、 アクター部門は 「アクターズ・セミナー」 として昨年11月28日、 新宿・東放学園アトリエクマノで開かれ、 70名を越える若き演技者たちが集まり、 熱く意味深い一日となりました。
 先月の会報でお知らせしたように、 「プロデューサーズ・セミナー」 は5部構成となっています。
@テレビ局・映画会社・製作プロダクションの人事担当者が映像制作に求められる若者像を語る、 人事セミナー。
A参加者と協会メンバー・プロデューサーとの自由な交流の場、 出会いの広場。
B昨年、 名作ドラマを現代に復活させ大きな話題となったテレビドラマのプロデューサーたちが、 今そしてこれからのドラマの方向性を語り合う、 ドラマセミナー。
C映画製作におけるプロデューサーの役割についての講演と、 大ヒット映画のプロデューサーたちが一堂に会する、 映画セミナー。
D映像分野だけでなく、 エンターテインメントの各分野で活躍された方々を彰し、 ディスカッションしていただく、 ザ・ヒットメーカー2005。
 いずれも興味深い内容になるはずです。
司会・テレビ東京アナウンサー
大 江 麻理子
司会・キネマ旬報者編集長
関 口 裕 子
 会場の紀伊國屋サザンシアターは交通のアクセスも良く、 素晴しい会場です。 協会員の皆さまにおかれましては、 是非、 "身近かな未来の映像人"を目指す若者たちにお声をかけていただければと思います。
 若者たちだけでなく、 私たち協会員にとっても有意義な時間となるはずです。 御多忙とは思いますが、 4月18日 (月)、 新宿・紀伊國屋サザンシアターにふるっておいで下さい。


参 加 申 込 方 法
申込の受付は先着順で、 定員になり次第締め切りとなります。
★チケットお取扱  (10:00〜18:30)
  ・キノチケットカウンター (紀伊國屋書店新宿本店5F)
  ・紀伊國屋サザンシアター (紀伊國屋書店新宿南店7F)
 
※電話予約承ります。    TEL 03−5361−3321
★メールによるお申込み    ・・・・⇒       ej00@kinokuniya.co.jp
 
メール送信の際には、 題名を 「プロデューサーズ・セミナー申込み」 として
@氏名
A住所
B電話番号
C希望するチケット (全日券もしくは、 午後券)
Dお申込枚数
をご記入のうえ送信して下さい。
★案内図
 
★お問合せ先
  運営事務局   紀伊國屋書店 映像情報部   http://www.kinokuniya.co.jp
 
TEL 03−5469−5917   FAX 03−5469−5957
★主催
  社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会    http://www.producer.or.jp
 
TEL 03−3477−7355   FAX 03−3477−7340
会報委員のひとこと
江口寿史という天才漫画家がいました。 〆切が迫ると頭の中に 「白いワニ」 が来るほど苦しんで原稿を書いていました。 彼も大変だったでしょうが、 担当編集者の心中も穏やかではなかったでしょう。 今回、 状況は違いますが同じ気持ちを味わいました。 予定していた原稿が先送りになったため、 急遽会報委員の皆さんに 「ひとこと」 を書いて頂きます。
会報委員長  香月純一
里中哲夫 (近代映画協会)
むかし、 日本にも赤狩りが……

 最近携わった現場で若いスタッフと話をしていたら、 「日本にも赤狩りがあったんですってね。 ハリウッドであったことは知ってるんですけど日本であったとは知らなかった」 と言われた。 少なからずショックだった。 そんなことも知らないんだ今のスタッフは、 と思いつつ何で私は知っているのだろうと考えた。 私の所属する独立プロは50数年前大手の映画会社を飛出し自由な映画創りを目指した監督達を中心に創設され厳しい条件下で映画製作を始めた。 その彼らと、 当時レッドパージで首になり仕事の欲しいスタッフをプロデューサーが結びつけて撮影現場が始まった経緯があったようで、 私が駆け出しの頃は回りにパージされた人もいて話を聞かされた。 また、 フリーで進行部をしていたころ山本薩夫監督の仕事が多かったこともあり監督から砧撮影所のなかで 「東宝争議のとき俺はここにいたんだ」 というような生々しい話を直に聞いたりした。
 そんな直接体験が人より多かったからなのだろうか。 ただ、 ハリウッドは時たまその時代の反省に立った映画を製作するけど日本では皆無ということもあるのではないだろうか。
 そして、 パージされた方々の多くが既に亡くなってしまったからなのだろうか。
 とにかく昭和の記憶がどんどん遠くなっていきます。 私たちは自由になっているのだろうか。

家喜正男 (NHK)
新しい息吹の予感

 昨年から今年にかけてプロ野球や放送界にIT産業の進出が目立ち世の中を賑わせています。 時代は確実に変化をしています。 この時代の中で新しい映像作家たちは、 どの様に時代に向き合うのか…。
 一方で映像に溢れた生活環境にある視聴者達が求める作品を作り出すことも永遠の課題なのです。
 会報委員会では、 若者たちをテーマに1月号で新しい時代を担う若者たちを特集し、 各大学や専門学校での取り組みを紹介致しました。 そこでは若者たちが長い伝統で構築された映像の世界に挑戦している姿が感じ取られました。 その若者たちを指導している方々もドラマをはじめ映像分野の現役の大ベテランが直接指導している事、 つまり現場に直結した教育に大きな期待を感じました。 不思議なもので、 ドラマや映像の世界は、 「新旧交代」 ではなく世代が深くオーバーラップされていること…つまり新旧融合で若者の刺激を利用しながら先輩方の経験で作り上げられることなのです。 今年のエランドール賞で、 「出席者で若い方と年配の方を比べると若い方が半分以上…。」 と紹介があった事が非常に印象深く感じました。
 映像表現の頂点に立つドラマ。 これからの新しい時代にいかに人々に感動を与える作品を作るかを大きな課題として、 会報委員として良質なドラマ作りを応援し私たちも頑張って行きたいと思います。
中嶋 等 (松竹)
ちょっとした告白

  「桜」 「うぐいす」 「白」 「おぐら」。 何のことだかお分かりでしょうか? 今お手にとっている会報ページの上の部分をご覧下さい。 そこに 「月刊 ANPA−Now (略称・アンパン)」 と書かれてあります。 そうです、 その"あんぱん"のことです。 四年近くこの位置に記されてきましたが、 おそらく誰もこの略称にお気付きではないでしょう。 「ANPA☆N」 と色が濃くなっていますが、 遠慮がちで小さく、 人目につきません。 つまりこの"あんぱん"、 略称としての役割をほとんど果たしてはいないのです。 ここに、 恥をしのんで告白いたします。 この略称を提案したのは、 何を隠そうこの私です。
 四年ほど前、 会報委員の任に就いたばかりの私が、 無責任にも思いつきで発言したことから、 当時 「今までとは違う、 新しい会報を!」 という気運に乗って、 この"あんぱん"は採用されました。 いいのかなぁと、 自分でもちょっと驚いたことを憶えています。 以来"あんぱん"はこの位置に記され続けています。 有難いことに誰も気付かないので削除してしまえという人も無く、 協会員の人口に膾炙されることも、 現在のところはありません。 おそらく今後も……。
 今も私は会報委員の仕事に携わっております。 よそさまに原稿執筆のお願いばかりしているため、 「人に頼んでばかりじゃなく、 たまには自分で書きなさい」 とのこと。 この機会に裏方のちょっとした告白をさせて頂きました。 実は"あんぱん"にはひとつのメッセージが込められています。 それは 「"あん"が詰まっている。 "案"即ち、 アイデアが詰まっている会報を」 という志です。 "つぶ"立って"こし"のある会報が作られるようにとの願いです。 今、 会報委員の面々は編集会議の度に、 おいしい中身ができるよう案を練っています。 かくいう私は相も変わらず、 無責任で思いつきばかりの発言をしております。
私の新人時代
坂上 順  (東映)
  昭和三十七年、 映画の斜陽が叫ばれ、 量産体制が破綻し合理化が始まり、何故か東映フライヤーズが優勝した年、 私はサラリーマンとして東映に入社しました。 配属されたのが東京撮影所の製作部進行係。 時の東撮所長が岡田茂 (現映団連会長・プロデューサー協会初代会長) で、 私が最初についた作品 ( 「アイ・ジョージ物語 太陽の子」 ) のプロデューサーが仁侠映画で時代を画する俊藤浩滋氏でした。 思えば、 波乱の予測されるスタートでした。
 組合の合理化反対の斗争が激化して行く中で、 今井 (正)、 山本 (薩)、 マキノ (雅)、 石井 (輝) 監督等の巨匠の作品につき、 人の生き方を教えられ、 深作 (欣)、 佐藤 (純)、 降旗 (康)、 伊藤 (俊)、 澤井 (信) 等の助監督 (当時) 諸氏に映画を教えられ、 鶴田、 高倉、 安藤、 若山等の大スターに仕事の厳しさを教えられました。
 決して映画青年ではなかった私は、 いきなり現場という戦場に放り込まれたことで、 映画製作を身体に叩き込まれていったように思います。
 東撮の製作は進行主任と助手の二人で一つの作品を担当します。 番外地シリーズがヒットし、 深夜興業が全盛の頃、 夏と冬は北海道、 その他は昭和残侠伝と盛り場シリーズ、 少しでも空きがあれば、 TV番組の忍者ハットリ君などを担当。 立ち止まって考える時間も寝る間もない毎日でした。 気がついたら、 七年間を万年進行助手として走っておりました。
 製作の現場であれ、 組合の斗争であれ、 触れると火傷するような熱気がありました。 撮影所は映画の修業場であり、 人間道場でした。
 今、 私が在るのはそこで鍛えられた基礎体力と人間関係のお陰だと思っています。  現在の映画の製作現場にも、 スタジオにもそのメカニズムが失われてしまったのは、 そこで育てられた先人として、 責任の一端を感じると共に、 何とかせねばと思っているのですが。
* * * * * * * * * * * * * * * * <平成16年度臨時総会ご報告> * * * * * * * * * * * * * * * *
 当協会 「平成16年度臨時総会」 は、 平成17年3月23日 (水) 午後6時30分から、 東映本社8階会議室において、 正会員490名のうち、 委任状の230名を含めて、 271名が出席して、 決議に必要な定数を満たし、 定款に従って、 杉田成道会長が議長席につきました。
 次いで、 議事録署名人を議長ほか出席者から総務・広報委員長の松尾武副会長と、 総務・広報副委員長の香西靖仁氏とする事を諮り、 全員異議なく承認し議事に入りました。
 第一号議案の (イ) 平成17年度事業計画 (案) に関しては、 催物委員長の坂上順副会長より説明があり 「エランドール賞」 「プロデューサーズ・セミナー」 「ザ・ヒットメーカー」 など、 時代の状況に合わせ、 益々皆さんにアピールした催物として続けてゆきたいとの説明がありました。
 続いて (ロ) 平成17年度収支予算 (案) については、 松尾武副会長より 「平成16年度の決算見込」 と 「平成17年度収支予算案」 について説明があり 「収支はほぼ予想通りで、 昨年よりも余裕のある金額になるものと推測されます。 あとは、 高額会費の未納者に関しては、 現在事務局で処理を急いでおりますが、 5月30日の通常総会でご説明致します」 との説明があり審議の結果、 議案は全員一致で可決されました。
 続いて同会場でささやかな懇親会に移り、 なごやかさの中に、 久し振りにお会いした人との歓談の中で、 午後7時45分に散会致しました。
 以上 「平成16年度臨時総会」 の議事及び議決事項についてご報告致します。
(事務局)
◎映画入場料割引のお知らせ * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
この度、 東京都興行生活衛生同業組合 (都興組) のご支援により新年度の加盟館の割引入場料が以下の通り決まりました。
@
入場料 1、 000円
A
ご入場の際は入場券売り場に当協会の会員 証をご呈示の上、 入場券をお求め下さい。
B
特別興行、 レイトショウは入場できません。
C
平成17年4月1日より有効です。
D
加盟館は「入会案内」-全興連加盟の都内映画館をご参照下さい。
今後館名が変わることもあります。
E
なお、 渋谷TOEI、 渋東シネタワー4、  渋谷ピカデリーの3館は、 諸事情により、  無料での入場は出来なくなりました。 宜しくお願いします。
 
(事務局)

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「日本タレント名鑑」 発刊!
プロデューサー協会会員特典
** 特別割引価格 **

8,950円 (税込み)
総会と懇親パーティーのご案内
第29回通常総会を左記により開催いたします。 正会員の方はご出席ください。
総会終了後、 恒例により懇親パーティー (午後6時開宴予定) を開きます。 賛助会員の方々も、 お誘い合わせの上ご参加ください。

○日時 平成17年5月30日 (月) 午後5時
○場所 NHK青山荘 港区南青山5-2-20 (TEL 03-3400-3111)
○パーティー会費 3,500円

 ○会議の記録
3月14日 (月)
会報委員会
(事務局)
3月22日 (火) セミナー委員会
(事務局)
3月23日 (水)
第9回定例理事会
(東映本社)
 ○会議の予定
4月6日 (水)
親睦委員会
(事務局)
4月12日 (火)
会報委員会
(事務局)
4月21日 (木)
第10回定例理事会
(NHKエンタープライズ21 4F)