338 2006年 2月号
2006年エランドール賞決定!!  (市川哲夫)
輝く! 2006年エランドール賞!
私の新人時代  (小山啓)
輝く! 2006年エランドール賞! 授賞式・新春パーティーのお知らせ
事務局だより
          

2006年エランドール賞決定!!

エランドール賞委員会/委員長
   市川哲夫 (TBS)

 本年のエランドール賞の選考経過についてご報告いたします。
 各賞とも会員各位より寄せられたアンケート投票の上位者 (作品) について、 委員会で論議のうえ選考、 1月日に開かれた第七回定例理事会で承認・決定のはこびとなりました。
〈新人賞〉 (五十音順)
 伊藤淳史さん、 内山理名さん、 沢尻エリカさん、 速水もこみちさん、 堀北真希さんの五人が多くの票を集め受賞となりました。
 女優陣では、 内山理名さんは既に充分なキャリアを持った女優ですが、 今回は 「樋口一葉物語」 「大奥〜華の乱」 など時代物でも新境地を開かれたと評価され、 沢尻エリカさん、 堀北真希さんは、 映画・テレビドラマで共に鮮烈な印象を残したと委員の意見が一致しました。
 男優では、 タイプの異なる伊藤淳史さん、 速水もこみちさんが共に抜群の票を集めました。 年明けのドラマでも賞にたがわぬ活躍ぶりは会員各位もご承知のところです。
〈作品賞〉
 映画は 「パッチギ!」 と 「ALWAYS三丁目の夕日」 がアンケートでは同等の評価を受けました。 委員会の論議も白熱しましたが興収でもより大きな成果を上げている 「ALWAYS〜」 が受賞となりました。
 テレビドラマは、 平均視聴率%という抜群の人気を誇った 「ごくせん」 が他の候補作を押さえ受賞を決めました。
〈プロデューサー賞・同奨励賞  (田中友幸基金賞) 〉
 映画部門は 「ALWAYS〜」 の阿部秀司さん、 テレビドラマ部門は 「ごくせん」 の加藤正俊さんがそれぞれ作品賞のプロデューサーとして授賞を決定しました。
 奨励賞は映画は 「NANAナナ」 で興収億の大台を超えた濱名一哉さん、 テレビドラマは 「タイガー&ドラゴン」 で幅広い視聴層を掘り起こした磯山晶さんにそれぞれ贈られる事になりました。
〈特別賞〉
 多年にわたる女優活動で平成十七年の文化勲章を受けられた森光子さん、 05年も 「放浪記」 「ハルとナツ」 で大活躍をされました。
 映画界からは、 喜八プロが受賞対象に。 昨年惜しまれて亡くなられた鬼才岡本喜八監督と夫人の岡本みね子プロデューサーの映画界への貢献に対して。 又、 脚本の故鈴木尚之さん、 「飢餓海峡」 「白い巨塔」 など映画・テレビドラマ共に数々の名作を残された業績に対して。 名匠故野村芳太郎監督、 松竹で精力的な活動、 「砂の器」 他の清張作品を始め 「拝啓・天皇陛下様」 などの秀作を多く生み出された事に対して贈賞されます。
 そして、 もう一件は映画とテレビドラマで制作された 「電車男」 に対して、 映画は東宝、 共同テレビの二社と、 テレビドラマのフジテレビの制作スタッフに対して授賞が決定しました。 メディアの連携ぶりも高く評価されました。
 以上が選考経過のご報告です。
 会員各位には、 アンケートへのご回答・ご協力をいただき感謝いたします。
 そして作品賞に毎年ご協賛いただいております東京ニュース通信社に厚くお礼申し上げます。

=・★・= 輝く! 2006年エランドール賞! =・★・=
新人賞  (五十音順/敬称略)
いとう あつし
伊藤 淳史
 映画 「鉄塔武蔵野線」 (1997年) で映画初主演。
 その後、 男子中学校の寮を舞台に、 合唱部に打ち込む少年の成長を描いた映画 「独立少年合唱団」 (2000年) で主人公・柳田道夫役を好演。 ベルリン映画祭をはじめ内外で高い評価を得た。
 主演ドラマNHK 「僕はあした十八になる」 (2001年) では、 文化庁芸術祭大賞等、 多数受賞。
 2005年はNHK 「義経」、 フジテレビ 「電車男」 など話題のドラマ作品に出演した。
 現在は、 フジテレビ 「西遊記」 猪八戒役で出演中。
 高い演技力で今後も更なる活躍が期待される注目の俳優である。
1983年11月25日生
千葉県出身

クォーター・トーン所属
うちやま りな
内山 理名
 1997年所属事務所にスカウトされ、1998年CM出演後フジテレビ 「美少女H」(1998年)で抜擢され女優デビュー。
 フジテレビ「ルーキー!」(2001年)、TBS「ハンドク!!!」(2001年)、TBS「元カレ」(2003年) ヒロイン役など、数多くの人気ドラマに出演、注目を集めてきた。
 また、映画「卒業」(2003年)では大学講師との淡い恋に落ちる女子大生役を主演。
 2005年は、 NHK 「あなたは人を裁けますか」 第31回放送文化基金賞テレビドラマ番組賞受賞、TBS「樋口一葉物語」 ATP賞2005年ドラマ部門優秀賞受賞、フジテレビ 「大奥〜華の乱」、映画 「JamFilms-S」「深紅」など話題の作品に主演し、その活躍の幅を広げている。
 今後も、 さらなる活躍が期待される女優である。

1981年11月7日生
神奈川県出身

スウィートパワー所属

さわじり えりか
沢尻 エリカ
 1999年スターダスト新人オーデション合格。 雑誌モデルとして活躍し、 2002年フジテレビ ビジュアルクィーン・オブ・イヤー獲得。 TBS 「ホットマン」 (2003年) でドラマデビュー、 その後 TBS 「ひと夏のパパへ」 (2003年)、 NTV 「天国への応援歌チアーズ」 (2004年)、 TBS 「無名」 (2004年)、 映画 「問題のない私たち」 (2004年) など多くの作品に出演。
 2005年 映画 「パッチギ!」 では日本と朝鮮の深い溝を乗り越える朝鮮高校の美少女キョンジャ役が高く評価され第18回日刊スポーツ映画大賞・最優秀新人賞、 第30回報知映画賞・最優秀新人賞など数多くの賞を受賞。
 また、 フジテレビ 「一リットルの涙」 では難病と戦う主人公を好演、本年も映画 「間宮兄弟」 「シュガー&スパイス〜風味絶佳〜」 「天使の卵」 などの公開を控えており、 更なる活躍が期待される注目の女優である。
1986年4月8日生
東京都出身

スターダスト
プロ モーション所属
はやみ もこみち
速水 もこみち
 所属事務所にスカウトされ、 2002年、 テレビ朝日 「逮捕しちゃうぞ」 で俳優デビュー。 TBS 「ヤンキー母校に帰る」 (2003年)、 フジテレビ 「東京湾景」 (2004年) などに出演、 さわやかな演技で注目を集める。
 2005年 NTV 「ごくせん」 の土屋光役を好演、 その後テレビ朝日 「雨と夢のあとに」、 フジテレビ 「電車男」、 TBS 「ブラザー☆ビート」 など話題の人気ドラマに出演。
現在は、 TBS 「輪舞曲」 風間龍吾役で出演中。
 将来を期待される若手俳優の一人である。
1984年8月10日生
東京都出身

研音所属
ほりきた まき
堀北 真希
 映画 「COSMIC RESCUE」 (2003年公開) でデビュー。 フジフイルムCMなどでも注目される。
 2005年は映画 「逆境ナイン」 のヒロイン 月田明子役の好演をはじめ、 「HINOKIO」 「深紅」、 「ALWAYS 三丁目の夕日」 など話題の映画作品に数多く出演。
 また、 フジテレビ 「電車男」、 NTV 「野ブタ。 をプロデュース」 では、 ヒロインとして成長していく女子高生を見事に演じきった。
 本年も映画「ケータイ刑事 THE MOVIE〜銭形姉妹への挑戦〜」、 「春の居場所」、 「TRICK トリックー劇場版2―」、 主演映画 「着信アリ ファイナル」 などの公開を控えており、 高い演技力で今後も更なる飛躍が期待される注目の女優である。
1988年10月6日生
東京都出身

スウィートパワー所属
作品賞

C2005「ALWAYS三丁目の夕日」
製作委員会
○映画
(TV Taro賞)
「ALWAYS 三丁目の夕日」
 戦後の日本の〈人間の絆〉を見事に描いて多くの人々に深い感動を与え、 興行成績も、 抜群の成果を上げました。

山口久美子役仲間由紀恵
 

○テレビドラマ
(TVガイド賞)
「ごくせん」
 熱血教師・ヤンクミこと山口久美子が持ち前の正義感と熱い想いで、 不良生徒たち相手に 「友情と信頼」 の大切さを訴える痛快学園ドラマです。
プロデューサー賞 (田中友幸基金賞)  (敬称略)
プロデューサー奨励賞 (田中友幸基金賞)  (敬称略)
○映画 (プロデューサー賞)
あべ しゅうじ
阿部 秀司
((株) ロボット)
「ALWAYS 三丁目の夕日」
   製作委員会のエグゼクティブプロデューサーとして、 興行的にも大ヒット作品を製作し、全国の幅広い観客層から高い評価を受けられました。
○テレビドラマ (プロデューサー賞)
かとう まさとし
加藤 正俊
(日本テレビ)
「ごくせん」
 日本テレビで制作され、今作が二シリーズ目となる 「ごくせん」 は、幅広い層の視聴者に支持され、日本テレビの連続ドラマ歴代一位の平均視聴率 (28%)を獲得しました。
○映画 (プロデューサー奨励賞)
はまな かずや
濱名 一哉
(TBSテレビ)
「NANA ナナ」
 映画 「陰陽師」 や 「あずみ」 「いま会いにゆきます」 のプロデューサーとして、ヒット作品を製作し2005年 「NANA ナナ」で全国の観客層から高い評価を受けました。
○テレビドラマ (プロデューサー奨励賞)
いそやま あき
磯山   晶
(TBSテレビ)
「タイガー&ドラゴン」
 テレビドラマ 「天国に一番近い男」 や 「池袋ウエストゲートパーク」など印象深い作品を制作し、2005年 「タイガー&ドラゴン」 で幅広い視聴者層を掘りおこしました。
特別賞  (五十音順/敬称略)
きはちぷろだくしょん
(株) 喜八プロダクション
 映画監督故・岡本喜八さんと夫人の岡本みね子さんの作品 「大誘拐」 や 「娘道成寺・蛇炎の恋」 など多数
 すずき なおゆき
 鈴木 尚之
(脚本家 前シナリオ作家協会会長)
 作品 「五番町夕霧桜」 「飢餓海峡」 ほか多数

でんしゃおとこ
「電車男」
(東宝/共同テレビ/フジテレビ)

 映画は東宝と共同テレビ製作そしてテレビドラマは、 フジテレビで制作されました。
 のむら よしたろう
 野村 芳太郎
(映画監督)
 映画 「砂の器」や 「拝啓天皇陛下様」 「鬼畜」 ほか多数

もり みつこ
森 光子

(女優)
 デビュー70年余の女優活動で平成17年度 「文化勲章」 を受章されました。
私の新人時代
日本テレビ  小山 啓
 きらきらしていた。 何もかもが魅惑に満ち満ちていた。 スタジオに自分が立っていることさえ信じられないくらい。 28歳にして初めてドラマの現場に入った私は、 ただそれだけで、 夢を実現したのだと感じていた。
 家でしか穿かなかった、 ジーパン。 運動靴。 大工道具屋さんで買ってきたガチャ袋。 美術さんに作ってもらったばかりのツルピカのカチンコ。
 昨日までイベントの仕事をしていたネクタイ姿の私は、 そこにはいなかった。 入社4年半目で、 ついに叶えられた希望。 それが、 ドラマ制作部への人事異動だった。
 まだインカムもさせてもらえず、 すぐ上のサードADは、 20歳そこそこ。 しかし彼には、 5年は先輩かと思えるほど、 豊富な現場の力を見せ付けられ、 圧倒されていた。
 …少しでも早く。 私は、 持てる力をすべて使い尽くして、 覚えようとした。
 先輩に、 質問の嵐。 うるさかっただろう。 目まぐるしく動く撮りの最中に、 あれこれ訊いて来るのだから。 もちろん、 いちいち答えてはもらえなかった。 と、 チーフ助監督が。
「わかった、 わかった。 撮りが終わったら、 夜、 まとめて説明してやるから!」
 夜毎、 飲みながらのドラマ講座が始まった。 実践と座学が一つになった、 最高の教室だった。 イマジナリー・ラインなど、 あっという間に理解出来た。 恵まれた出会い。
 先輩監督が、 アイディアをぶつけるこの新米ADに、 酒の勢いか、 ある夜こう言った。
「小山、 お前は遅れて来たんだから、 全速力で階段を駆け上がって来い。 俺は、 お前を無事卒業させて、 卒業式にコインを渡してやる軍曹だから」
『愛と青春の旅立ち』 がヒットしていた時代だった。 3年後、 その青年が、 先輩と一緒になって、 ドラマをプロデュースすることなど、 まだ思いも及ばない夢中の日々だった。
輝く! 2006年エランドール賞!  〜授賞式・新春パーティーのお知らせ〜  
歴史ある恒例のエランドール賞作品賞・プロデューサー賞・新人賞・特別賞の授賞式ならびに新春パーティーを次の通り開催します。
万障お繰り合わせの上ご出席下さい。
(日  時)
平成18年2月9日 (木) 18時受付開始18時30分開会
(場  所)
新宿京王プラザホテル南館5Fエミネンスホール
(パーティー会費)
正会員は、 毎月の会費に含まれています。
賛助会員・功労会員・地方会員の出席者は、 会費8、000円です。
一般の出席者は、 会費15、000 円当日、 受付でご購入下さい。
会員の皆様の多数のご参加をお待ち申し上げます。

◎正会員入会 ・・・・・
 
小池修一 (東宝)
 
芥川保志  (A)
 
芥川裕樹  (A)
 
磯田修一  (B)
第40回ゴルフ会開催のお知らせ
2006年春の親睦ゴルフ会を開催致します。
初参加の方は事務局までご連絡下さい。
〈日時〉
平成18年4月19日 (水)
〈場所〉
我孫子ゴルフ倶楽部
千葉県我孫子市岡発戸1110
   (0471) 82−0111
〈時間〉
8時30分集合
 ◎9時31分OUT・ INスタート (4組ずつ)
〈締切〉
4月10日 (水) 事務局必着
〈会費〉
5000円
〈ペナルティ〉
 
4月10日以後及び当日キャンセルの場合
5000円
(社) 日本映画テレビプロデューサー 協会親睦委員会
  (03) 3477−7355
「平成17年度臨時総会」 開催
定款第24条に則り、左記次第にて臨時総会を開催いたします。
○日時
平成18年3月 (未定)  午後6時30分
○会場
中央区銀座3−2−17
        東映本社 (8F会議室)
○議案
平成18年度事業計画 (案) と収支予算 (案) の件について
 ○会議の記録
1月16日 (月)
会報委員会
(事務局)
1月24日 (火)
第7回定例理事会
(東映本社 8F)
 ○会議の予定
2月13日 (月)
会報委員会
(事務局)
2月22日 (水)
第8回定例理事会
(NHKエンタープライズ)
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