
東放学園は今から34年前、 1942年に誕生しました。 テレビ局が制作技術や番組制作を外注にシフトさせていく頃で、 そのためにたくさん生まれてくる技術・制作会社のスタッフ需要に応えるためでした。 その後、 テレビ局に音楽・芸能・映画が集中していくことにともない、 東放学園も音楽・芸能・映画の専門学校を創立していきます。 まさにテレビというメディアと軌を一にして東放学園は発展してきたといえます。
昨年の12月5日に東放学園が寄付を行い設立準備を進めてきた映画専門大学院大学の設置が文部科学省より認可されました。 日本では初めての映画プロデューサーの育成を主軸とする大学院です。 校舎は都庁近くの西新宿にあり、 授業時間も平日夜と土日昼、 そしてインターネットでの教育サポートを行うなど、 社会人が勉強できることに主眼を置いた環境づくりを追求しました。
でも、 専門学校での専門教育に誇りを持ち多くの卒業生を送り出してきた東放学園がなぜ大学院をと思われる方も多いと思います。
理由は大きく二つあります。 一つは、 東放学園の卒業生に50歳代、 40歳代の人が増える中で、 下請け構造の中にある映像制作会社の権利を拡大し豊かな未来を築く、 金融や法律の知識と技術で武装したインディペンデント・プロデューサーを育てることが、 急務であると考えたからです。
もう一つは、 世界の社会・経済のシステムが変わってしまったことです。 インターネット、 デジタル技術革新、 グローバル資本主義が進み世界が一体化する中で、 グローバルスタンダードの金融や法律、 異文化コミュニケーションなどのルールを理解し、 駆使できるプロデューサーが映画・映像製作に必要になってきたのです。
本年4月8日、 東放学園が未来を託す映画専門大学院大学は、 新入生を迎え、 映画・映像産業の豊かな将来を築く、 教育と研究を開始します。 映画・映像は世界を、 国を、 地域を幸せにします。
http://www.tohogakuen.ac.jp/