社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会会報2007年12月号

2008年第32回エランドール賞新人賞候補者決まる!

国際ドラマフェスティバルに参加して
                    ・・・ 日本テレビ 櫨山裕子
                    ・・・ NHKエンタープライズ 訓覇圭

只今撮影中 ・・・ 松竹 橋本茂

私の新人時代 ・・・ テレビ東京 只野研治

事務局だより

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2008年第32回エランドール賞新人賞候補者決まる

特別賞」 は、 日本の映像界で顕著な活躍と、 業界の進歩と向上に貢献ありと認められた方を、 ご推薦下さい。
「作品賞」 はテレビドラマに関しては、 資料のリスト以外の作品でも結構ですから候補作品を投票して下さい。
− 新人賞/特別賞/作品賞の投票締切りは12月15日 (土) 必着です −

≪男性24名≫  候補者一覧 (五十音順)

阿部サダヲ
映画
「舞妓Haaaan」
TV
「ファースト・キス」 「医龍2」
石垣 佑磨
TV
「浅草ふくまる旅館」 「夏雲あがれ」 「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス」
伊勢谷友介
映画
「図鑑に載ってない虫」 「サイドカーに犬」 「伝染歌」 「クローズド・ノート」 「スキヤキウエスタンDJANGO」
市川亀治郎
TV
「風林火山」
瑛   太
映画
「となり町戦争」 「銀色のシーズン」 「どろろ」 「アヒルと鴨のコインロッカー」
大泉  洋
映画
「ゲゲゲの鬼太郎」
TV
「暴れん坊ママ」
大森 南朋
映画
「さくらん」 「蟲師」 「たとえ世界が終わっても」 「それでもボクはやっていない」
TV
「ハゲタカ」
小栗  旬
映画
「キサラギ」 「スキヤキウエスタンDJANGO」 「クローズZERO」
TV
「花より男子2」 「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス」
加瀬  亮
映画
「それでもボクはやっていない」 「叫」 「オリヲン座からの招待状」 「めがね」
神木隆之介
映画
「大日本人」 「遠くの空に消えた」
TV
「どんと晴れ」 「探偵学園Q」
黄川田将也
映画
「うに煎餅」 「Dear Friends」 「そのときは彼によろしく」 「クローズド・ノート」
TV
「白虎隊」 「演歌の女王」
北村 一輝
映画
「龍が如く 劇場版」 「舞妓Haaaan」
TV
「わるいやつら」 「バンビ〜ノ!」 「ガリレオ」 「医龍2」
小出 恵介
映画
「きみにしか聞こえない」 「キサラギ」 「恋空」
TV
「牛に願いを」
佐藤 隆太
映画
「憑神」
TV
「風林火山」 「歌姫」
竹財輝之助
映画
「未来予想図」
TV
「砂時計」
田中  圭
映画
「包帯クラブ」
TV
「冗談じゃない!」 「牛に願いを」
田中 哲司
映画
「それでもボクはやっていない」 「魂萌え!」 「エクステ」 「東京タワー」 「遠くの空に消えた」
TV
「ヒミツの花園」 「ハッピィ★ボーイズ」 「ジョシデカ!」
玉山 鉄二
映画
「フリージア」 「銀色のシーズン」
TV
「牛に願いを」
塚地 武雄
映画
「キサラギ」
TV
「裸の大将」
塚本 高史
映画
「夜の上海」 「スマイル」 「そのときは彼によろしく」
TV
「ハタチの恋人」
平岡 祐太
映画
「僕は妹に恋をする」 「幸福な食卓」 「うに煎餅」
TV
「東京タワー」 「プロポーズ大作戦」 「ファースト・キス」
松田 翔太
映画
「陽気なギャングが地球を回す」 「長い散歩」 「ワルボロ」
TV
「花より男子2」 「LIAR GAME」 「女帝」
柳楽 優弥
映画
「包帯クラブ」
吉沢  悠
映画
「逃亡くそたわけ」 「夕凪の街 桜の国」
TV
「山田太郎ものがたり」 「働きマン」

≪女性24名≫

相武 紗季
TV
「華麗なる一族」 「牛に願いを」 「歌姫」
青山 倫子
TV
「逃亡者おりん」 「オトコの子育て」
新垣 結衣
映画
「恋するマドリ」 「ワルボロ」 「恋空」
TV
「パパとムスメの7日間」
井上 真央
映画
「ゲゲゲの鬼太郎」 「怪談」
TV
「花より男子2」 「ファースト・キス」
榮倉 奈々
映画
「僕は妹に恋をする」 「渋谷区円山町」 「檸檬のころ」 「阿波DANCE」
TV
「プロポーズ大作戦」
香椎 由宇
映画
「黄色い涙」
TV
「東京タワー」 「有閑倶楽部」
加藤 夏希
TV
「花より男子2」 「スシ王子!」
香 里 奈
映画
「しゃべれども しゃべれども」 「恋空」
TV
「バンビ〜ノ!」 「牛に願いを」
貫地谷しほり
映画
「愛の流刑地」 「神童」 「彩恋」 「包帯クラブ」 「青空のルーレット」 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
TV
「風林火山」 「花より男子2」 「ちりとてちん」
北川 景子
映画
「Dear Friends ディア フレンズ」 「そのときは彼によろしく」 「サウスバウンド」
TV
「モップガール」
北乃 きい
映画
「幸福な食卓」 「スピードマスター」
TV
「ライフ」
栗山 千明
映画
「天狗外伝」 「エクステ」
TV
「特急田中3号」 「ハゲタカ」
黒木メイサ
映画
「大帝の剣」 「クローズZERO」
TV
「白虎隊」 「拝啓、 父上様」
佐田真由美
映画
「自虐の詩」
TV
「花より男子2」 「パパとムスメの7日間」 「働きマン」
佐藤江梨子
映画
「口裂け女」 「腑抜けども、 悲しみの愛を見せろ」
TV
「菊次郎とさき」
柴本  幸
TV
「風林火山」
多部未華子
映画
「西遊記」
TV
「山田太郎ものがたり」
檀  れい
映画
「武士の一分」 「釣りバカ日誌18」
TV
「陽炎の辻」
戸田恵梨香
映画
「天国は待ってくれる」 「うに煎餅」
TV
「LIAR GAME」 「牛に願いを」
比嘉 愛未
映画
「幽閉者 テロリスト」
TV
「どんと晴れ」
松下 奈緒
映画
「未来予想図」
TV
「グッジョブ Good Job」
水川あさみ
映画
「西遊記」
TV
「風林火山」 「山田太郎ものがたり」 「裸の大将」 「医龍2」
宮アあおい
映画
「海でのはなし。」 「東京タワー」 「初雪の恋」 「サッドヴァケイション」
森迫 永依
映画
「憑神」「ラストラブ」
TV
「冗談じゃない!」「めぞん一刻」
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国際ドラマフェスティバルに参加して

  日本テレビ 櫨山 裕子 (はぜやま ひろこ)

今回、 「ドラマの海外進出への意欲は?」 という質問を受け、 答えに窮することが何度かありました。 元々、 私は海外進出を意識したことは無く、 あくまで国内の視聴者に向けて、 企画を考え、 ドラマ制作にあたってきました。
でも、 それで良いのでは…とも思うのです。
例えば、 「冬のソナタ」 は最初から日本や国外の視聴者を意識して作っていたわけではないでしょう。 単にドラマとしてよく出来ていて、 それが結果的に、 海外セールスにも結びついた。 もちろん、 韓国の情勢や国民性といったものがアピールした面もあるわけですが、 それは特に意識せずとも、 誠実にドラマを作れば、 作品の中に表現されるものではないでしょうか?
「ハケンの品格」 もきっかけは、 日本の現状を描きたい…というものでした。
正社員なら一生安心という時代は終わり、 終身雇用や年功序列が崩れ、 アウトソーシング化はどんどん進んでいく。 そんな時代に起きる、 人生の悲喜こもごも。 水曜10時という女性の視聴者が多い枠で、 「働く」 ということの素晴らしさをテーマにドラマを作ろう、 と。
結果、 「ハケンの品格」 は、 米国 「TIME」 誌など海外メディアでも取り上げられるなど、 想定外の反響を呼びました。
もちろん、 完成したドラマを海外に 「売る」 という段階では、 著作権などの法制度に関わる問題、 マーケットの整備、 海賊版対策など課題は山積です。
ただ、 作り手としては、 海外に売る売らないということを考える以前に、 「面白いものを作る」 ということに真摯に取り組んでいく…それがまず第一であるという思いを、 今回のフェスティバルを通じて新たにしました。

  NHKエンタープライズ 訓覇  圭 (くるべ けい)

NHKエンタープライズ 訓覇 圭  「来年からこのフェステイバルはどう進化してゆくのだろう?」 第1回に参加させて頂いての正直な感想です。 実は、 今年 「LAスクリーニング」 というイベントに参加する機会がありました。 ハリウッドメジャーが共同して、 世界70ヶ国から約1、 500人のバイヤーを集め、 新作ドラマを一斉に販売するマーケットです。 当然なのですが、 バイヤーとしての私はVIP待遇されても制作者としては何の興味も持たれない、 という現実がありました。 「100年経っても、 ジャパニーズ・リアルがウケルことはないだろう」 という言葉さえ聞かれました。
「100年経っても」 という常套句を聞くと、 制作者としてはつい逆の想像をしてしまいます。 「100年経っても通用しない」 はずだった日本野球に野茂やイチローが現れたように、 彗星のごとくハリウッドを席巻するドラマの登場を夢想してしまいます。
幸せなことに今年制作したドラマ 『ハゲタカ』 が、 27年ぶりに 『イタリア賞』 を頂きました。 ですが、 受賞が即販売につながる訳ではありません。 個人的には、 来年からコンペ形式になる 『東京国際ドラマ賞』 が、 多くのバイヤーを集め、 マーケットに直結するような形で進化し、 いつの日か野茂やイチローを生み出すことを期待しています。

「国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2007」会場風景(スパイラルホール) 「国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2007」会場風景(スパイラルホール)
「国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2007」会場風景(スパイラルホール)

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只今撮影中

松竹  橋本  茂

「敵は本能寺にあり」

松竹 橋本 茂 昨年放送された 「信長の棺」 (テレビ朝日系列) の続編であり完結編でもある 「敵は本能寺にあり」 が製作の最終段階に入っています。 加藤廣さんによる原作 「信長の棺」 は、 緻密な取材と大胆な推理から繰り広げられる衝撃的な結末が話題を呼び、 ベストセラーになりました。 「信長の棺」 が、 小泉元首相の愛読書であることは有名な話です。 昨年、 松本幸四郎さん主演によりドラマ化され、 大きな話題となりました。
  「敵は本能寺にあり」 は、 その続編 「明智左馬助の恋」 を原作にしています。 “本能寺の変”が何故、 いかにして起きてしまったのかを、 明智光秀の家臣である明智左馬助の視点から描かれています。 家臣には冷酷非情な暴君として恐れられる信長が、 左馬助にはそうは思えません。 むしろ信長の持つ幅広い視野と理に適った先見性に、 左馬助は強く魅かれていきます。 一方、 急激に勢力を拡大する信長を抑えようとする数々の反対勢力や敵味方の武将たちが暗躍を始め、 左馬助はその渦へと巻き込まれていきます。
  脚本は金子成人さんです。 物語は本能寺の変の四年前にさかのぼり、 左馬助、 信長、 光秀が運命の糸に操られるように、 “本能寺の変”へと向かっていく様が、 スリリングに描かれています。 そして本能寺焼失後に消えた信長の遺骸の謎、 その真相へと物語は急展開していきます。
「敵は本能寺にあり」  明智左馬助を演じるのは歌舞伎俳優・市川染五郎さん。 信長と光秀の間で運命に翻弄されながらも、 侍としての生き様を貫く、 左馬助を力強く演じています。 織田信長を演じるのは玉木宏さん。 “魔王”信長と“人間”信長を見事に演じきっています。 明智光秀には中村梅雀さん、 左馬助の妻・綸に釈由美子さんをむかえ、 とても豪華な顔ぶれとなっています。 その他にも名立たる武将や戦国を彩る重要人物も数多く登場します。 徳川家康に椎名桔平さん、 羽柴秀吉に竹中直人さん、 柄本明さん、 岸部一徳さん、 浅野ゆう子さん、 平田満さん、 狩野永徳には藤田まことさんと、 豪華で多彩なキャストの皆さんにご出演頂きました。
  監督は前作 「信長の棺」 に続き三村晴彦監督 (撮影では大変お世話になりました。 暑いさなか撮影現場で監督が一番お元気でした…)。 連日遅くまで監督、 キャスト、 スタッフとの張り詰めた撮影は続きました。 松竹京都映画の撮影所のセットには安土城天守閣が再現され、 オープンセットでは、 本能寺の奥書院で明智軍と信長勢が激烈な戦闘を繰り広げ、 世界遺産の姫路城でのロケ撮影や二条城での天覧馬揃えの撮影では、 多くの馬が駆りだされました。 (馬はこのドラマの影の主役でもあるのです)
  撮影が終わり東京に戻って空を見上げれば、 すっかり秋の空。
  更に栗山和樹さんのオーケストラによる重厚な音楽が加わって、 本能寺の変をめぐる歴史ミステリー大作に仕上がりました。 「敵は本能寺にあり」 は、 12月16日 (日) 夜9時テレビ朝日系列にて放送します。 皆さん、 是非、 ご覧下さい。

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私の新人時代

テレビ東京  只野 研治

「縁というもの」

テレビ東京 只野 研治 大学の演劇科を出て、 なんとはなしのドラマ志望、 という気分で入社した私だが、 当時のテレビ東京演出局配属の新入社員にとって、 行き先は演歌かアイドル歌番組のADしか無かった。 毎日歌詞テロップの発注やカンペ書きに忙殺されていたある日、 上司から 「久世光彦さんが演出する番組を始めるが、 ついてみるか」 という天の声が。
「AカップCカップ」 という下着メーカーを舞台にしたコメディで、 出演者は天地茂さん、 小山明子さん、 小松政夫さん、 高田純次さんにアイドル美保純さんと斉藤慶子さん、 さらに脚本は水谷龍二さんと岩松了さんという豪華メンバー。 サードとしてKANOXのスタッフに入り、 TBS鉄塔下のHスタでの初収録、 リーダーを出すカメラが分からず怒鳴られながらの終了が朝6時。 足腰が立たないほど疲れたが、 「ずっとこの世界にいたい」 と思った。
  しかし、 その番組が終わってしまえば同様企画が続くわけでもなく、 朝の生放送 「おはようスタジオ」 のセカンドに。 その後は歌番組や情報番組のディレクターとなり、 バブルに浮かれたりしていたが、 28歳のとき、 再び久世さんが総合演出のコメディ 「パパこげてるよ!」 に演出陣のひとりとして参加させてもらった。 久世さんの見よう見まねでやる立稽古やカット割りが快感だった。
  「やっぱりドラマがやりたい!」 アピールが効を奏したのか、 新設されたドラマ制作部 (室) に現在も含めて3度、 潜り込むことができた。 2003年には久世監督のスペシャルドラマ 「血脈」 をプロデュース、 ATP賞の優秀賞をいただいた。 48歳にしてドラマ作りが楽しくてしょうがない今、 縁というものに感謝するしかない。
  また、 「パパこげてるよ!」 の演出陣のひとりだったT氏は中途入社で現在、 私と机を並べ、 「おはようスタジオ」 時代のチーフで、 倉本聰作品について熱く語ってくれたO氏は、 ドラマ制作室次長として私の上司である。 これも縁というべきか。

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事 務 局 だ よ り

・正会員入会

  松平 保久(NHK)  高澤 裕之(NHK/国際メディア・コーポレーション)  小林 信一(NHK/国際メディア・コーポレーション)  

・訃報

功労グループ (日活) の紫垣達郎氏は去る十一月十日逝去されました。 七十三歳でした。
ご生前の功績を偲び、 心からご冥福をお祈り申し上げます。

* 2008年エランドール賞 授賞式・新春パーティのお知らせ ―――――――――――――――――――――

☆日時  平成20年2月7日(木) 午後6時受付 6時30分開会

☆会場  新宿京王プラザホテル 南館5Fエミネンスホール

☆パーティ会費

  • 正会員は、毎月の会費に含まれています。
  • 賛助会員・功労会員・地方会員の方でご出席される場合は
    別紙案内状をご確認の上チケットをご購入下さい。
    チケット代は 8,000円です。
  • 一般の入場者の方は、当日会場前の受付にてご購入下さい。
    チケット代は 1,5000円です。

    会員の皆様の多数のご参加をお待ち申し上げます。

*事務所移転のご案内 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

来年一月からの新住所です。

〒164ー0011
東京都中野区中央一−十三−八 大橋セントラルビル2F
TEL 03−5338−1235 FAX 03−5338−1237

*インフォメーション ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

○会議の記録と予定
11月1日 (木)
エランドール委員会
(事務局)
11月12日 (月)
会報委員会
(事務局)
11月22日 (木)
第5回定例理事会
(東映)
12月10日 (月)
会報委員会
(事務局)
12月14日 (金)
第6回定例理事会
(アリマックス・ホテル)
12月18日 (火)
エランドール委員会
(事務局)

 

 

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