「サンダンス・NHK国際映像作家賞」とは、サンダンス・インスティテュート(1981年に俳優、監督のロバート・レッドフォードによって創設された独立系映画人養成のための非営利団体)とNHKが、1996年、映画生誕100年を記念して才能ある若い映像作家を世界中から発掘しようと発足した「シネマ100・サンダンス国際賞」プロジェクトの意義と成果を継承すべく、97年1月に再発足させたプロジェクトです。アメリカ、ラテン・アメリカ、ヨーロッパ、日本の各地域でシナリオを募集、最終的に、各地域1名、計4名の最優秀を選出し、それぞれに賞金を授与して映画製作の実現に寄与しようとするもので、毎年世界中から3000件近い応募が寄せられています。
応募資格は、「応募脚本を自ら監督して映画化することを目的とする者」で、最優秀賞賞金は、1万米ドル。過去の作品の中には、ベルリン映画祭でグランプリはじめ3部門の賞を独占した「セントラル・ステーション」(ブラジル、ヴァルテル・サレス監督)やカンヌ「ある視点」部門グランプリを受賞した「彼女をみればわかること」(アメリカ、ロドリゴ・ガルシア監督)などがあります。
今年の日本部門の選考は、9月上旬に2次選考が行われ、応募総数121本の中から、以下の5本にしぼられました。 |
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「電影マニアックス」 長濱英高
「朔(ついたち)」 窪田信介
「サバイバーズ」 中西健二
「受難の森」 中島雄一
「ミラーを拭く男」 梶田征則 |
この中から、来年1月にアメリカ・ユタ州で開催される「サンダンス映画祭」で日本地域を代表する1本が決められることになります。世界の映像世界に、日本から新しい才能が羽ばたくことが期待されます。 |
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(参考)過去の日本部門受賞作品
1996年 「Mr.Pのダンシング・スシ・バー」 監督:田代廣孝
1998年 「ピーピー兄弟」 監督:藤田芳康
1999年 「Go!」 監督:矢崎充彦
2000年 「ランドリー」 監督:森淳一
2001年 「水の女」 監督:杉森秀則 |
(「サンダンス・NHK国際映像作家賞 日本部門2002」事務局) |