ALL NIPPON PRODUCERS ASSOCIATON
「プロデューサーズ・フェスタ2002」報告
  11月16日 (土)、 午前9時。 日本工学院専門学校蒲田キャンパスに、 北は北海道から南は九州まで、 約350名の若者たちが続々と集まってきた。 映像界への志を燃やす若者達である。 会場へと向かう彼らの背中には、 これから始まるセミナー&ワークショップへの貪欲なエネルギーが漲っていた。
■セミナーコース
○人事セミナー 
「テレビ各局が求める人材とは」

各局人事担当者への質問の矢が飛び、 面接試験さながらの生々しい質疑応答が繰り広げられた。
〈出会いの広場〉
今回、 特別ゲストとして来て頂いた各局及び映画会社の新入社員は、 後に続こうと意欲満々の若者達の渦に巻き込まれた。

○ドラマセミナー
「ドラマ・ウォーズ2」

  トッププロデューサー&ディレクターによる熾烈を極めるトークバトルを展開。 局のカラーや世代論など、 飛び散る火花に火傷しそうな場面も…。

○バラエティー実体験セミナー
「電波少年的大座談会〜T部長とその仲間たち〜」

 今回はフェスタ2002会場とCS110度 「電波少年的放送局」 をFOMAで結んで参加者全員が生の番組作りを体験。 若者たちの熱い支持を受けて大賑わい。

○映画セミナー
「2003正月・新春映画パネルディスカッション」

 各社の正月映画が勢揃いし、 PR合戦にも火花が!!各プロデューサーによるバトルもさらに過熱…。
■ワークショップコース
○ザ・オーディション
「ディレクター編、 プロデューサー編」

  若き俳優たちのプレゼンテーションの場。 仲間と連なった舞台の再現あり、 三味線の弾き語りありと、 貪るような眼差しでチャンスを狙う彼らの熱気でスタジオはムンムン。
■ザ・ヒットメーカー2002
「顕彰式、 パネルディスカッション」
 フェスタの大トリ、 協会恒例の 「ザ・ヒットメーカー」。 ことをなしえた創作者の重いメッセージが会場に響く。 中でも圧巻は、 御歳91歳 『生きかた上手』 の著者、 日野原重明氏。 その珠玉の言葉の数々に会場が感動に震えること度々…。


 午後8時。 9時半の開始から合計10時間半にも及んだ 「フェスタ」 の幕が降りた。
参加者に聞く。
A男   「こんなに内容が濃いとは思わなかった」
B女   「新幹線代を払ってでも来てよかった」
C男   「業界には軽いイメージがあったけど、 その裏には真摯な想いがあることを知った」
D女   「来年は友達にも勧めたい」
 若者たちの声に、 次のステップへの手ごたえを感じた実行委員会でした。 これもひとえにご出席いただいた各講師の皆様、 企画・運営にご協力いただいた会員諸氏の皆様、 社をあげて運営協力いただいたキネマ旬報社並びに日本工学院の皆様のご尽力と放送文化基金のご協力の賜物です。 紙上を借りて深く感謝致します。
実行委員長 森江 宏
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