ALL NIPPON PRODUCERS ASSOCIATON
謹賀新年 会長  遠藤 利男
 今年も、 会員の皆様にとって良い年でありますようにと祈ります。 そして同時にまた、 世界の平和を祈らずにはいられません。
 一昨年の九月に始まった世界同時不安と十年以上も続いている日本の経済不安は、 出口を見出せないまま年を越しました。 いや出口どころか一時的にせよさらに混沌とした時を迎えるかもしれません。 しかし、 こうした時代にこそ、 われわれ映像表現に携わるものは、 時代の先を読み、 人々の心に一条の光と励ましのメッセージを送り届けることができるのではないか、 いやそうしなければならないと思う二○○三年の元旦です。
 さて、 今年は私たちプロデューサー協会にとって、 執行部の改選の年であります。 この数年間を振り返ってみますと、 私たちは協会活動の活性化を図ってきました。
 先ずは、 「プロデューサーズ・フェスタ」 を始めたことです。 これは協会の活動を 「親睦」 よりさらに 「社会へ貢献」 へと広げ、 また協会員同士の横のつながりを強化しようと図りました。 杉田副会長、 森江常務理事を中心に試行錯誤しながら三回目を迎え、 内容もまた苦手の運営もようやく定着してきました。 特に内容は、 テレビ・映画の第一線の全社が揃う当協会ならではのものとして誇れるものに成長しつつあります。
 次に、 新春パーティーです。 ここでのエランドール賞を、 時代とともにますます重要になってきたプロデューサーの役割への社会的認識をいっそう高めるために、 「プロデューサー賞」 とその 「作品賞」 を中心に据えました。
 会報も現在の問題を捉えようと新しい編集方針の下に一新されました。 また著作権委員会はプロデューサーの創造的貢献を認知させるための着実な活動を開始しました。 国際交流委員会、 親睦委員会の活動も着実でした。
 さらに、 事務局の整備を行うとともに、 協会の財務と活動の均衡を図りました。 しかし会員の高齢化に伴う収入減は今後とも続き、 協会財政の基本問題として解決しなければならないところまできています。
 一方、 新しい会員・賛助会員の拡充は協会の活力を高めるうえでもますます重要になってきていると思います。 映像産業が多様に発展する中で、 会員の分野や資格が今までのままでいては、 時代の新しいエネルギーを捕らえそこなう恐れがないとはいえません。
 今年は、 協会の門を拡げるとともに、 いっそう創造的活力の溢れる年にしたいものです。
会報トップページnextデジタルハイビジョンに向かうそれぞれの2003年