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作 品 賞
「たそがれ清兵衛」
監督・山田洋次
原作・
藤沢周平
脚本・
山田洋次・朝間義隆
 幕末、 東北小藩の下級武士の人生を描いて、 2002年の映画を代表する本格時代劇の傑作。
「北の国から2002
〜遺言〜」
脚本・倉本聰
演出・
杉田成道

 北の大地に生きる家族の愛の歴史を描いて、 テレビ史に残る大記録を達成、 21年にわたるシリーズドラマの掉尾を飾った大作。
プロデューサー賞
中川滋弘 (松竹)
深澤 宏 (松竹)
山本一郎 (松竹)
 「学校V」 (98年)、 から山田洋次監督作品を共同でプロデュース。 初の本格時代劇 「たそがれ清兵衛」 では長期にわたり綿密な打合せを行い、 質の高い良心的な作品作りをめざして、 幅広い観客層から高い評価を受ける。
中村敏夫 (FCC)
山田良明 (フジテレビ)
杉田成道 (フジテレビ)
 中村プロデューサーは81年 「北の国から」 開始当初から、 山田プロデューサーは83年の単発から遺言までを担当、 杉田監督は 「北の国から2002〜遺言〜」 を共同プロデュースし、 三者一体となって前人未到の偉業を成し遂げた。
特 別 賞
新藤兼人
(シナリオライター・映画監督)
 1912年生まれ。 2002年、 文化勲章受章。 九十歳。  50年に吉村公三郎、 絲屋寿雄とともに近代映画協会を設立。 「偽れる盛装」 で毎日映画コンクール脚本賞を受賞。 51年 「愛妻物語」 で監督に。 60年、 「裸の島」 はモスクワ映画祭グランプリほか国際コンクールで数多くの賞を受賞、 国際的に日本映画の声価を高め、 数々の名作を生み出す。 76年朝日賞。 95年 「午後の遺言状」 では日本アカデミー賞ほか各賞を独占。 最新作 「ふくろう」 の公開が待たれる日本映画界を代表する巨匠である。
笹沢左保
(作家)
 1930年生まれ。 推理、 サスペンス、 時代小説等幅広いジャンルにわたって執筆。 斬新な股旅もの 「木枯紋次郎」 は、 72年テレビドラマ化で大ヒットとなり、 映画化もされて、 かの名セリフは、 一世を風靡した。 00年第3回 「日本ミステリー文学大賞」 受賞。 非情で硬質な抒情とサスペンスでファンを魅了し、 遺作となった 「取調室」、 「タクシードライバー」 は現在もシリーズで放送中であり、 ドラマ化された作品は150を越えるなど推理作家として映画・テレビ界に貢献。
深作欣二
(映画監督)
 1930年生まれ。 53年東映入社。 61年 「風来坊探偵・赤い谷の惨劇」 で監督。 73年からの任侠映画実録路線 「仁義なき戦い」 5部作は内外から注目され、 80年代には 「魔界転生」 「人生劇場」 等の名作を生み、 「蒲田行進曲」 では日本アカデミー賞外多数。 また 「キイハンター」 「傷だらけの天使」 などテレビの人気番組を演出。 昨年末から00年の大ヒット 「バトル・ロワイアル」 の続編 「バトル・ロワイアル」 の撮影中であった。 96年日本映画監督協会理事長。 97年紫綬褒章受章・戦後の日本映画に大きな足跡を残す。
(敬称略)
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