ALL NIPPON PRODUCERS ASSOCIATON
プロデューサーへの手紙 愛華 みれ
 この道が この道が
 いばらの道でも
 この道は この道は
 幸せの道よ
 パレード パレード
 進もう この道を
 パレード パレード
 みんなでゆくのだ
 冬の海に向かって 大声でうたった唄 パレード タカラヅカ!
 私がまだ、 宝塚が何なのか、 全くわからなかった頃 姉のLPレコードから盗み聞きした詩。
 闇雲に受験を決め それでもきっと海のむこうには何かがある!と信じ目を輝かせていました。 大きな野望があった理由でもなく、 ただその何かを見てみたくて、 田舎を出ました。 まっ白すぎたでしょうか? 見るもの、 聞くもの感動でした。 信じるものは、 救われ、 私はタカラジェンヌになり、 時は流れました。
 今、 女優になったのも……まずは初めの一歩から!であります。
 プロデューサー!!
 皆さんが、 この仕事を選んだのは?この仕事だ!と決めたのはなぜですか?人が好きだから…嫌いだから?自分の時間を捧げてまで、 やらせるものは何ですか?ふと、 あの頃の好奇心がよみがえります。 なぜ?なんでだろう?!
 大切にしているものは?求めるものは?捨ててしまったものは?この仕事好きですか?
 とっても、 聞かずにはいられません。 今、 流行のなんでだろう〜♪なんでだろう〜です。
 忙しい毎日、 ほんの少し自分をとり戻すのも良いんじゃないでしょうか? 考えこむ方は、 みつめすぎて落ち込んでしまうのは、 要注意ですよ。
 私もこの歳から女優を始めようなどと……思い立ったが吉日ですが、 いろんなギャップに打ちのめされています。 決して、 ムダに生きてはいないつもりですが……生きる……活きる!って大変ですね。
 春、 桜の頃にはNHKのドラマに挑戦します。 花に負けず私の華も咲かせたいと思っています。
 いばらの道にも愛の花が咲きますように!一歩、 一歩です。
 生きてゆく道で、 誰かに出逢い誰かによって教えられる感情……人に与えられたこの心!!大切にしたいと思います。
 この出逢いで、 また心を震わす何かを私に下さいませ。 あなたは、 新しい私を産み出す。 プロデユーサーなのだから…。
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