ALL NIPPON PRODUCERS ASSOCIATON
プロデューサーへの手紙 代表取締役社長 南 孝二
 初めに皆様に知っていただくために、 少しだけ会社の経歴を書かせていただきます。 当社は高津梅次郎 (故人) が、 映画の創設者と云われるマキノ省三氏に京都で出逢い仕事を始めました。 その高津家に愛知県知多郡武豊で生を受けた、 小坂義家 (高津商会前社長、 故人) が養子となって行き、 私の父でもある弟の正守 (高津装飾美術前社長、 故人) が京都の南家へ養子に行き、 二人共々高津梅次郎の所で働くようになりました。
 昭和9年に、 日活と大映が出来ると云う事で東京調布へ弟の南正守が上京し、 現在に至ったわけであります。 このような経緯により現在京都は 「高津商会」 として、 東京は 「高津装飾美術」 及び 「高津映画装飾」 とそれぞれ別法人として運営しております。
 創業以後80数年に亘って各プロデューサーの皆様方には大変お世話になっております。 紙上で失礼と思いますが、 この場をお借りしまして皆様には御礼を申しあげたいと思います。
 先般計らずも 「日本アカデミー賞協会」 より特別賞を授与されましたが、 これも一重に皆様方からの御支援の賜と考えております。
 扨て、 当社は小道具の分野に於いて各 「映画会社」、 「プロダクション」、 「テレビ局」、 「劇団関係」 すべての皆様には、 創業より常日頃大変お世話になっておりますが映画の創設と共に歩んでまいりました当社としまして、 現在映画界が不振を極めている事実が誠に残念でなりません。 大変難しい時代ではありますが各プロデューサーの皆様、 そしてその他映画制作に携わる多くの皆様には、 是非映画界のために更に頑張っていただきたいと思っております。
 私共も従業員一同一丸となり映画界のために蔭から尽くして行きたいと考えております。
 映画界が活発になる事を願い、 プロデューサーの皆様方の今後の益々のご活躍を願って終わらせていただきます。
  平成十五年六月吉日
高津装飾美術株式会社
高津映画装飾株式会社
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