第28回通常総会冒頭挨拶 |
会長 杉田 成道 |
当協会第28回通常総会は、 平成16年5月31日 (月) 午後5時から
東京都港区南青山5−2−20NHK青山荘において開催されました。 |
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(社) 日本映画テレビプロデューサー協会も今総会で28回を迎える事になりました。 映画プロデューサー協会から数えると50回、 50年の月日が協会を支えてきた訳でございます。 言ってみれば世代からいきますと第4世代に入ったと言っても過言ではないかと思います。 その間、 先輩諸氏の様々な御苦労の上に協会は成り立っている訳です。 テレビも映画もいわば新しい時代に今向かおうとしているという風にも思われます。 昨今の世界の状況は、 中東では毎日人を殺す事が日常化されているような状況ですし、 日本もある意味他人事としては済まされないような状況下にあって、 世界はどうも混沌とした状況になっております。 近場を見ても、 我々プロデューサーの業界といたしましても、 一つはTVで言えば地上波のデジタルが始まりました。 たぶんここ2〜3年の内に大きく制作体制も含めて変動が起こるであろうと思われます。 もちろんテレビ局の体制も変わるでありましょうし、 ハイビジョンを常態化しなければいけないという事で変わらざるを得ないという状況下にもあります。 映画においてもシネコンの興行体制がある意味で一段落したと言えるのですが、 新たにこれから先はそれぞれの権利の獲得競争に向かうであろうという事は目に見えております。 もちろんVOD (ビデオ・オン・デマンド) の登場により、 映画そのものが劇場だけでなく放送業界とブロードバンドを巻き込んだ権利の獲得という、 熾烈な闘いがこれから先考えられるだろうと思われます。 もう一つは通信世界がいわゆるハードの目安、 方向性がある程度見えてきた所で、 これから一斉に雪崩を打ってソフトの必要性が叫ばれる時代になっております。 そういう中で我々プロデューサーがどういう風にしたらいいか、 どういう風にこれをとらえたらいいかという事が未だに混沌としていて、 誰も確たる確証はないと思います。 いずれにしても当協会の存立意義というか、 それはこの協会を通して色んな意味で情報を得る事が出来たり、 あるいはその共通の問題意識を持つ人と話をする事が出来たり、 そういういわば交歓の場がこれからますます重要性を示してくるであろうという風に考えられます。 そういう時にあたり、 当協会の柱は今までプロデューサーズ・フェスタというものを外の世界に向けて一つの映像業界の問題意識のとらえ方というものを発信してきた訳です。 それはもう一つ会員相互の情報の交換を含めて抜本的に考え直して色んな場の提供を考えていきたい、 という風に執行部の方では思っておりますので皆様の御理解をいただきいと思います。 いずれにしても50年の長きに渡って先輩達が培ってきたものを継承しつつ、 新しい時代に向けて何らかの方策を打っていきたいと思いますので、 会員各位の御協力をこの場を借りてお願い申し上げます。
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