(社)日本映画テレビプロデューサー協会報 2008年2月号

輝く!2008年エランドール賞決定!!

エランドール賞委員会 副委員長 小林 俊一(彩の会)
エランドール賞委員会 副委員長 小林 俊一(彩の会)
「2008年 エランドール賞」 について

 2007年12月18日 (火)、 新人賞、 作品賞、 プロデューサー賞・プロデューサー奨励賞、 特別賞の候補作品の選考委員会が開かれました。 事務局の引っ越しで、 スタジオ内の事務所が移転し、 暖房も切れた部屋で、 白熱した議論が行われました。
  今年は各賞とも自信をもった候補作品がなく、 特にテレビ部門の作品に対しては昨年の様な激しい議論もなく、 すんなり決定致しました。 そして1月10日 (木) には新事務所で最終選考が行われ、 18日 (金) の理事会で次の様に報告、 承認、 決定されました。

〈新人賞〉

 新人賞は協会員の投票で選出、スター性と演技力を併せ持った方たちです。 (五十音順・敬称略)

 ・新垣 結衣  ・大森 南朋  ・小栗 旬  ・貫地谷 しほり  ・檀 れい

〈作品賞〉

〈プロデューサー賞〉(田中友幸基金賞)

〈特別賞〉

 特別賞につきましては、 永年にわたり映画、 テレビで活躍された故・植木等さん。
  連続ものとして、 高視聴率を獲得したTBSの 「華麗なる一族」 の制作スタッフ。
  携帯小説という新しい分野からの参入で成功した映画 「恋空」 制作スタッフ。
  そして30年間続き、 現在も正月恒例の特別番組として定着しているテレビ東京 「新春ワイド時代劇」 シリーズ制作スタッフが顕彰されることになりました。
  特に今回、 注目される事は、 新しく変わる映像の中で 「恋空」 が選ばれたこと、 映画部門でテレビ局のプロデューサーが選ばれたことなど当協会にとっても映画とテレビの垣根がとれたこととして意義深い事であると思われます。
  そして新人賞を顕彰した皆様のこれからのますますのご活躍を心から祈っております。
  最後に作品賞にご協賛いただいた 「東京ニュース通信社」、 選考にご協力いただいた会員各位に心より感謝申し上げます。

受賞者紹介

新人賞 (五十音順/敬称略)

新垣 結衣 (あらがき ゆい)

新垣 結衣

‘88年6月生 沖縄県出身 (レプロエンタテインメント所属)

映 画

  「ワルボロ」
  「恋するマドリ」
  「恋空」

テレビ

  「パパとムスメの7日間」

大森 南朋 (おおもり なお)

大森 南朋

‘72年2月生 東京都出身 (アパッチ所属)

映 画

  「グミ・チョコレート・パイン」   「ミットナイトイーグル」
  「呉清源~極みの棋譜~」
   「たとえ世界が終わっても」   「M」
  「蟲師」   「さくらん」   「それでもボクはやってない」

テレビ

  「ハゲタカ」

小栗 旬 (おぐり しゅん)

小栗 旬

‘82年12月生 東京都出身 (トライストーン・エンタテインメント所属)

映 画

  「キサラギ」
  「スキヤキウエスタンDJANGO」
  「クローズ ZERO」

テレビ

  「花より男子2リターンズ」
  「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス」

貫地谷 しほり (かんじや しほり)

貫地谷 しほり

‘85年12月生 東京都出身 (ABP inc所属)

映 画

  「愛の流刑地」   「神童」   「彩恋」
  「包帯クラブ」   「青空のルーレット」
  「ALWAYS続・三丁目の夕日」

テレビ

  「風林火山」   「花より男子2リターンズ」
  「イヴの贈り物」   「スシ王子!」   「ちりとてちん」

檀 れい (だん れい)

檀 れい

(松竹エンタテインメント所属)

映 画

  「武士の一分」
  「釣りバカ日誌18」

テレビ

  「陽炎の辻」

作品賞

○映画  (TV Taro賞)

それでもボクはやってない
「それでもボクはやってない」

  受賞代表 ・・・ 周防 正行(すお まさゆき) (監督)

○テレビドラマ (TV ガイド賞)

ハゲタカ
「ハゲタカ」

  受賞代表 ・・・ 大友 啓史(おおとも けいし) (NHK)

プロデューサー賞 (田中友幸基金賞)

○映画 (プロデューサー賞)

桝井 省志(ますい しょうじ) (アルタミラピクチャーズ)

関口 大輔(せきぐち だいすけ) (フジテレビジョン)
  「それでもボクはやってない」

○映画 (プロデューサー奨励賞)

鈴木 吉弘(すずき よしひろ) (フジテレビジョン)
  「西遊記」

○テレビ(プロデューサー賞)

訓覇 圭(くるべ けい) (NHKエンタープライズ)
  「ハゲタカ」

○テレビ (プロデューサー奨励賞)

瀬戸口 克陽(せとぐち かつあき) (TBSテレビ)
  「華麗なる一族」 「花より男子2リターンズ」

特別賞 (五十音順/敬称略)


こんにちはFC(フィルムコミッション)です

釜山フィルムコミッション運営委員長 映画監督 パク・クァンス
フィルムコミッション 釜山フィルムコミッション運営委員長 映画監督 パク・クァンス

 日本のプロデューサーの皆様へ、
  韓国の釜山フィルムコミッションから初めてご挨拶申し上げます。
  釜山フィルムコミッションは、 1999年アジアでは二番目、 韓国で最初に設立されたフィルムコミッションとして、 釜山でのロケーション撮影における、 各種行政関連許認可の支援及びロケハン、 撮影関連の各種情報及び資料提供などを無償で支援しています。
  現在、 韓国で製作される映画の約40%がここ釜山で撮影されていて、 釜山は名実共に韓国最高の映画都市の地位を確立しています。
  木村拓哉主演の超大作映画 「HERO」 をはじめ、 釜山で約25日間撮影された 「着信アリFinal」、 そして 「木更津キャッツアイワールドシリーズ」、 「まだまだあぶない刑事」、 「あなたを忘れない」 など約20本の日本映画と映像作品が釜山フィルムコミッションの撮影支援で成功裡に撮影されました。
  さらに、 釜山フィルムコミッションでは、 単一規模では韓国最大の規模を持つ撮影スタジオを保有しており、 ロケーション撮影と同時にセット撮影まで全て釜山で撮影できます。
  釜山の都心に位置している釜山映画撮影スタジオは、 250坪のAステージと500坪のBステージに分かれています。
  Bステージは1日時間のレンタル料金が70万ウォン(日本円で約8万3千円)、 Aステージは30万ウォン(日本円で約3万5千円)という驚きの料金でセット撮影が可能で、 皆さんの製作費節減に最適な選択になると思います。
  釜山撮影スタジオ以外にも釜山フィルムコミッションが運営している映像ベンチャーセンターでは、 映画カメラ3台(ARRI535B2台、 BL Evolution1台)と各種撮影機材、 最新の編集システムなどを格安料金でレンタルしており、 釜山での撮影の際に制作の皆様が不便を感じないよう最高のロケーションシステムを備えております。
  2008年10月に完成予定の世界最高水準の技術力を持つ“釜山ポストプロダクションセンター”は、 釜山が名実ともにアジア最高の映画・映像産業の中心地にジャンプする基になると思います。
  釜山フィルムコミッションはこのような経験を生かして日本映画の撮影誘致、 撮影支援にさらなる努力をしていきますので、 海外撮影を検討している作品がございましたら、 釜山フィルムコミッションまでご遠慮なくお問い合わせください。  
(tel.82-51-743-7535、 www.bfc.or.krjap, gpost1975@yahoo.co.jp, gpost@bfc.or.kr)
今後ともよろしくお願いいたします。

私の新人時代

NHK 鈴木 圭
「誰がやりたい企画なのか、 わかりません」

 平成元年・夏、 NHK仙台放送局から東京のドラマ部に配属が決まった。
  当時27歳、 生意気盛りの新人は、 遅筆で名高い、 ある大物脚本家のドラマにADとして就くことになった。 先輩たちの 「大変な番組についたね」 の薄ら笑いの意味はすぐにわかった。 台本は遅れに遅れ、 沖縄ロケに二度出直し、 演出の先輩は送られてくるぺラ原稿を徹夜でカット割りし、 それを早朝コピーして配る繰り返し。 主演女優さんは、 今撮っている次のシーンが分からない為、 単純な自転車の走りのシーンを撮るのに、 普通の顔、 笑顔、 緊迫の顔、 と三パターン撮る始末だった。 現場は最悪の雰囲気だった。 何より耐えがたかったのは、 こんなに苦労して作っているこのドラマが、 誰が言いだしっぺで、 誰が熱意を持って制作しているのかが全く見えないことだった。 それが諸々の経緯を経て制作されている事は、 今ならピンと来るのだが、 当時、 ドラマ作りに熱い期待と情熱を持っていた新人の自分には知る由もなかった。 そんなロケも終わった頃、 ドラマ部会が開かれ、 赴任してきた新人たちが、 挨拶することになった。 若さゆえの怒りにも似たモヤモヤがこみ上げてきて、 気がついたら、 発言していた。
  「この企画は一体、 誰がやりたくてやっている企画なのか、 わかりません」
あれから20、 今自分はプロデューサーという立場で、 企画を立て、 上手くいけばそれを実現できるポジションいる。 あの時、 胸の奥から溢れてきたあの言葉は、 今でも時々思い出すことがある。 企画を立て、 チームを引っ張っていくものの責任、 どんなに辛い状況になろうと 「自分がやりたい企画なんだ」 と踏ん張ることだけは忘れずにいたい。 正直、 途中で逃げ出したくなるような状況も何度かは経験したが、 とりあえず今、 ドラマを作っていられるのは、 あの新人時代の一言のおかげかもしれない。 最新作は土曜ドラマ 「フルスイング」 (1/19~・全6回) です。 是非ご覧下さい!!

事務局だより

◎訃報

功労グループ (A) の山本謙一郎氏は去る1月9日逝去されました。 72歳でした。
ご生前の功績を偲び、 心からご冥福をお祈り申し上げます。

「平成19年度臨時総会」 開催

 定款第24条に則り、 左記次第にて臨時総会を開催いたします。

○日 時

 平成20年3月 (未定)午後6時30分

○会 場

 中央区銀座3-2-17 東映本社 (8F会議室)

○議 案

 ①平成20年度事業計画 (案) と収支予算 (案) の件について

第44回ゴルフ会開催のお知らせ2008年春の親睦ゴルフ会を次により開催致します。

≪日時≫

平成20年3月28日 (金)

≪場所≫

我孫子ゴルフ倶楽部千葉県我孫子市岡発戸1110 (0471) 82-0111

≪時間≫

 8時分集合 ◎9時17分OUT・INスタート (4組ずつ) ≪締切≫ 3月12日 (水)

≪会費≫

 5000円≪ペナルティー≫3月12日以後及び当日キャンセルの場合5000円
  ㈱日本映画テレビプロデューサー協会 親睦委員会 電話(03) 5338-1235

授賞式・新春パーティーのお知らせ

歴史ある恒例のエランドール賞作品賞・プロデューサー賞・新人賞・特別賞の授賞式ならびに新春パーティーを次の通り開催します。

(日時)

平成20年2月7日 (木)18時受付開始18時30分開会

(場所)

新宿京王プラザホテル 南館5Fエミネンスホール

(パーティー会費)

会員の皆様の多数のご参加をお待ち申し上げます。

インフォメーション

◎会議の記録と予定