日本映画テレビプロデューサー協会報2008年10月号

「国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2008」開催概要

【開催日】 2008年10月22日(水)~24日(金)
【会 場】 明治記念館(式典、交流パーティー等)
六本木ヒルズ(放送コンテンツ・マーケット)
【イベント概要】
●明治記念館

10月22日(水)

17:30 式典開会

  • 海外招待作品授章式
  • 東京ドラマアウォード
  • (グランプリ、部門賞、個人賞)授賞式
  • フォトセッション

19:00 記念パーティー

10月23日(木)

10:00 上映会

  • 中国作品(士兵突撃)上映
  • インドネシア作品(仮題:神を求める人たち)上映
  • 韓国作品(未定)上映
  • ヴェトナム作品(仮題:賄賂)上映
  • 16:00 基調講演会「International TV Dramas (仮題)」
  • プレゼンター:Mr. Philippe Maigret(フィリップ・メグレ)
  • (Senior Vice President, Business Strategy and Development, Disney-ABC-ESPN Television)
●六本木ヒルズ

10月22日(水)

11:00  「国際ドラマフェスティバル・ブース」イベント開催

  • 海外招待作品の出演者等によるトークショー(30分程度)

10月22~24日

9:30~18:00(22日は10:00~)

  • TIFFCOMとの共催による「放送コンテンツ・マーケット」

 

小寺 尚(フジテレビ)

 まずスタートの22日(水)。なんといっても注目されるのは今年より、初めて行われる「東京ドラマアウォード」。平成19年7月1日から20年6月30日までに放送された作品の中から厳しい審査を経て(日本映画テレビプロデューサー協会員の皆様、御協力ありがとうございました!)作品賞に選ばれる候補作品は、
・連続ドラマでは「ごくせん」(NTV)、「ガリレオ」(CX)、「ラスト・フレンズ」(CX)、「ケータイ捜査官7」(TX)、「斉藤さん」(NTV)、「パパと娘の7日間」(TBS)、「篤姫」(NHK)、「刺客請負人」(TX)、「SP」(CX)、「パンドラ」(WOWOW)で、この中から「グランプリ」と「部門賞」(キッズ&ヤング、ファミリー、時代劇、ノンジャンル)が選ばれます。
・単発ドラマは「グランプリ」候補作品として「点と線」(EX)、「はだしのゲン」(CX)の2作品が上がっております。
  多岐にわたる個人賞(主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、演出賞、特別賞)の発表とあわせて目を離す事が出来ません。

 2日目、23日(木)の海外招待作品の上映は、各国で様々な賞を受賞した素晴らしい作品が勢ぞろいしており、上映後に行われる基調講演には、ディズニーのフィリップ・メグレ氏をお招きして、世界的にコンテンツの海外展開に成功しているハリウッド・スタジオの、その力の秘密の一端を覗かせて頂きます。
  そしてもうひとつの会場、六本木ヒルズで22日(水)~24日(金)まで行われるTIFFCOMとの共催による「放送コンテンツ・マーケット」。今回は、TIFFCOM会場内に、国際ドラマフェスティバルの大型ブースを設け、今年の「東京ドラマアウォード」受賞作品や海外招待作品の紹介をはじめ、日本の放送コンテンツの紹介や、イベントを実施します。
  開催に向けて、当協会会員の皆様を始めとした、運営の方々全員が一丸となって突き進むその姿を例えるなら、やはりサッカーではなく、ラグビーでしょう。昨年は「キックオフ」という位置づけでしたが、今年、その蹴られたボールはどこへ向かうのでしょう?「アウォード」「海外作品招待」「マーケット展開」といった、柱の揃ったフォワード陣の突進に、実行委員会率いる各局・各社のバックス陣が展開をかけ、そこにプロデューサー協会員がフルバックとして突っ込みをかければ、「キックオフ」から「爆発」へ、見事なノーホイッスルトライが成されるのではないでしょうか。
  開催まで後わずかしかございませんが、「国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2008」への期待はもちろん、皆様の御協力をどうぞ宜しくお願い致します。

「国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2008」

只今撮影中

NHK大阪放送局  番組制作部  青木信也
NHK大阪放送局 番組制作部 青木信也連続テレビ小説『だんだん』

 連続テレビ小説79作目となる「だんだん」は、出雲の神様のお導きで運命的な再会を果たした双子姉妹の“縁(えにし)”が、家族やふるさとの人の輪へと広がっていく“縁結びの物語”です。
  舞台は島根県出雲地方と京都祇園。ヒロインは三倉茉奈さんと三倉佳奈さん。ご存知、「ふたりっ子」で一躍人気者になったマナカナです。茉奈さんはバンド活動に励む島根の高校生役。佳奈さんは京舞に打ち込む祇園の舞妓役を演じます。二人は役作りのためにそれぞれギターと京舞に初めて挑戦しました。“F”のコードが上手く押さえられずに悪戦苦闘した茉奈さん。祇園の京舞井上流家元・井上八千代さんから直々に厳しい指導を受けた佳奈さん。そうした特訓を重ね、二人はドラマの中で見事な腕前を披露しています。「ふたりっ子」当時10歳だった二人も、今年の春に大学を卒業しました。社会人一年生として、本格的に女優として羽ばたこうとしている二人の成長ぶりをどうぞご期待ください。
  そんなマナカナを温かく包み込んでくれる共演者の顔ぶれは、吉田栄作さん、石田ひかりさん、鈴木砂羽さん、京野ことみさん、石倉三郎さん、伊武雅刀さん、三林京子さん、岸部一徳さん、夏八木勲さん、藤村志保さんなど。個性的で芸達者な名優の皆さんです。ヒロインのマナカナを中心にして、本当の家族のように和気あいあいとした雰囲気の中で撮影が進んでいます。
  撮影は、5月下旬に京都祇園ロケからスタートしました。祇園甲部歌舞練場で本物の芸舞妓さんと一緒に「都をどり」や「温習会」を再現したり、お茶屋さんが建ち並ぶ花見小路や花街の風情が残る辰巳神社周辺などで撮影を行いました。「だんだん」撮影シーン祇園甲部の皆さんの多大なご協力のもと、このドラマでは「本物の祇園」を描くことに力を注いでいきたいと思っております。そして6月には、出雲大社や宍道湖など島根県内でおよそ3週間のロケを行いました。宍道湖名産のシジミのお味噌汁を差し入れていただいたり、延べ500人近くの方にエキストラとして出演していただいたりと、地元の皆さんが温かくロケをサポートしてくれました。そうしたロケを経て、今は大阪で連日スタジオ収録を続けています。クランクアップは来年の2月中旬の予定です。
  私たちはこのドラマ作りを通じて、大勢の人々と出会い、素敵なご縁を結ぶことができました。今回主題歌とナレーションを担当する竹内まりやさんとの出会いもそのひとつです。出雲大社の門前で生まれ育ち、歌を通じて人と人との心を結びつけてきた竹内まりやさんならではの愛情いっぱいの主題歌と語りにもご注目ください。
  「だんだん」は、出雲地方の言葉で「ありがとう」という意味です。視聴者の皆さんにも、この“縁結びの物語”を楽しんでいただきながら、日頃忘れがちな“人と人との出会い”や“縁”に対する感謝の気持ちをもう一度思い出していただけたら幸いです。だんだん!

アクターズ・セミナーの報告

文責/豊田紀雄

 心配していた台風十三号は前夜熱帯性低気圧となり、銚子沖に消えていった。その代わり、朝、関東地区を震度3程度の地震が発生した。しかしそれは受講生の心の揺れと取れなくはない。
  九時十三分、アクターズセミナー会場である新宿熊野神社隣りの東京アナウンス学院に着くと、ワークショップを担当するNHKの遠藤理史氏は、すでに到着しており、カメラ設営に取りかかっていた。やがて、打ち合わせ、書類審査とはじめから熱心にこのセミナーにかかわっている森江宏氏が、長身の身をかがめ乍ら登場すると、受講生たちも次々と現れる。受講生56名は、仕事の為の一人の欠席を除いて全員、定刻前に勢揃いした。アクターズセミナー 受講者のみなさん
  今回のワークショップは、私服でいいという指示が出ていたので、各自、個性をひきたたせる華やかな衣装を着ているので、会場が一段と明るい。
  司会進行の松竹テレビ部中嶋等氏のテキパキとした口調で遠藤氏の紹介があり、ワークショップは始まった。
  俳優としての心構えの話しからはじまり、「フレームの中で演技する」というのはどういうことなのかと、ビデオを見ながら親切丁寧に話される遠藤氏の話しは、演出経験が豊富なので説得力があり、男女2名づつ4組の受講生の演技には拍手や笑いがおこる。56名の受講生と講師がひとつになった。
  三十分の食事休憩のあと、いよいよ3分間の自己アピールがはじまった。ここ新宿は丁度お祭りなのだろう、窓から聞こえる神輿をかつぐワッショイワッショイというかけ声は、騒音ではなく、孤高な貧しい芸術家たちにとっては応援歌のように思えた。
  ひとりひとりの演技に、笑い、涙ぐみ、驚く。審査にあたるプロデューサー諸氏も私語を交わすこともなくかたずをのんで見守る。なんという美しい光景なのだろう。
アクターズ・セミナー審査員のみなさん  三時間の自己アピールは、あっという間に終り、審査員達は別室に移動し審査にはいる。
  出会いの広場では、杉田会長も参加し、小さな輪がいくつも出来、熱心にプロデューサーの話しに聞き入る。しっかり芸歴書を手渡す人もいる。現役の若手プロデューサーの出席が少ないのは淋しい限りだが、受講者は満足気だった。
  やがて五人の優秀者の発表があり、セミナーは終了した。会場を一歩外へ出ると、路面が濡れている。その中を次々と町を一巡した神輿の行列が帰ってきた。神輿をかついだ連中は、雨と汗でぐっしょり濡れているにもかかわらず、解放感と疲労感に酔いしれている。ふり返ると会場内では何人かの受講生がアンケート用紙に向っていた。彼らも又長い一日の貴重な体験に興奮している身体を持てあますようであった。

只今撮影中

河野安郎(こうのやすろう)
74年4月生M
愛媛県出身
(アルファセレクション所属)

20年以上振りに表彰状を頂き、喜びよりも気恥ずかしさのほうが強かった感じでした。芝居を通じて人と出会い、自分を創造していく事を楽しんでいくパワーを戴きました。ありがとうございます!

森久(もりひさ)ともよ
86年3月生
福岡県出身
(アルファセレクション所属)

今回、映画「スリーカウント」の1シーンで、プロレスや、私の活発な一面を紹介させていただきました。女優「森久ともよ」は、ここからです。演技を磨き、更なるチャレンジを重ねて、色彩豊かな女優になりたいです!!宜しくお願いします。

小石川祐子(こいしかわゆうこ)
84年2月生
東京都出身
(現代制作舎所属)

今回は、普段聞くことのできない体験ができ嬉しかったです。そして優秀賞というかたちで評価していただきありがとうございました。この経験をいかしてより大きな舞台に立てる女優を目指していきます。

寿大聡(じゅだいさとし)
81年2月生
埼玉県出身
(オフィスDAY所属)

役所広司さんに憧れ、無名塾の門を叩き、入塾し仲代達矢さんの下で五年間学びました。今年は、新宿紀伊国屋ホールにて主演舞台『長崎の鐘』を演じました。この度は、今まで培ってきたことを皆様に認めていただき心より嬉しく思います。どうもありがとうございました。

宮本 郁子(みやもといくこ)
81年1月生
宮城県出身
(オフィスティティエス所属)

今日のセミナーは私にとって「いい作品を伝えたい」という制作されている側の方々との共通の強い想いを共感し合えた時間でもあり胸が熱くなりました。
より演技を追求していきたいです。皆様との出会いに感謝致します。

事務局だより

◎正会員入会

◎退会

第45回ゴルフ会開催のお知らせ

2008年秋の親睦ゴルフ会を次により開催致します。ぜひご参加下さい。

 締切後組合せ表及び詳細を参加者の皆様にお送り致します。

※お願い コンペ参加の申込みをされた後、万一都合により参加できなくなった場合は出来るだけ、代わりの方を推薦下さるようお願い致します。
(社)日本映画テレビプロデューサー協会 親睦委員会  TEL03─5338─1235

インフォメーション

◎会議の記録と予定