社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会 会報 2010年12月号

2011年第35回エランドール賞新人賞候補者決まる!!

◎エランドール賞新人賞候補 男性(15名)

市原 隼人

 映画「猿ロック THE MOVIE」「ボックス!」

勝地  涼

 映画「シュアリー・サムデイ」 TV「美丘ー君がいた日々ー」

上地 雄輔

 TV「未来からの訪問者」「逃亡弁護士」

桐谷 健太

 映画「BECK」「ソラニン」「オカンの嫁入り」
 TV「仁ーJINー」「龍馬伝」「黄金の豚」「ストロベリーナイト」

小池 徹平

 TV「鉄の骨」「医龍3」

小出 恵介

 映画「のだめカンタービレ最終楽章」「パレード」「シュアリー・サムデイ」「雷桜」
 TV「JINー仁ー」「パーフェクト・リポート」

高良 健吾

 映画「バンデイジ」「ソラニン」「ボックス!」「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」「おにいちゃんのハナビ」「雷桜」
 TV「マークスの山」

佐藤  健

 映画「劇場版TRICK霊能力者バトルロイヤル」「BECK」 TV「龍馬伝」「Q10」

佐藤 隆太

 映画「海猿」「おにいちゃんのハナビ」 TV「まっすぐな男」「わが家の歴史」

玉山 鉄二

 映画「シーサイドモーテル」「死刑台のエレベーター」 TV「わが家の歴史」「素直になれなくて」

林  遣都

 映画「交渉人 THE MOVIE」「パレード」
 TV「小公女セイラ」「美丘ー君がいた日々ー」「ストロベリーナイト」

三浦 翔平

 映画「リアル鬼ごっこ2」「海猿」 TV「タンブリング」

溝端 淳平

 映画「NECK」「君が踊る、夏」 TV「新参者」

向井  理

 映画「ハナミズキ」「BECK」 TV「ゲゲゲの女房」「新参者」「ホタルノヒカリ2」

渡辺  大

 映画「彼岸島」「ロストクライムー閃光ー」 TV「臨場」

◎エランドール賞新人賞候補 女性(15名)

相武 紗季

 映画「ゴールデンスランバー」「NECK」「恋するナポリタン」
 TV「霧の旗」「わが家の歴史」「パーフェクト・リポート」

杏  

 映画「バンデイジ」
 TV「サムライ・ハイスクール」「泣かないと決めた日」「新参者」「ジョーカー許されざる捜査官」

井上 真央

 映画「ダーリンは外国人」「シュアリー・サムデイ」 TV「獣医ドリトル」

尾野真千子

 映画「真幸くあらば」「トロッコ」「Shikasha」 TV「火の魚」「外事警察」「Mother」

川島 海荷

 映画「私の優しくない先輩」 TV「ブラッディ マンデイ2」「遠まわりの雨」「怪物くん」

北川 景子

 映画「花のあと」「瞬 またたき」「死刑台のエレベーター」 TV「筆談ホステス」「月の恋人」

北乃 きい

 映画「バンデイジ」「武士道シックスティーン」「ラブコメ」 TV「八日目の蝉」「流れ星」

吉瀬美智子

 映画「のだめカンタービレ最終楽章」「LIAR GAME」「海の金魚」「死刑台のエレベーター」
 TV「LIAR GAME2」「ブラッディ マンデイ2」「ハガネの女」「ギルティ 悪魔と契約した女」

谷村 美月

 映画「ボックス!」「明日やること ゴミだし愛想笑い 恋愛。」「十三人の刺客」「おにいちゃんのハナビ」「行きずりの街」
 TV「必殺仕事人2010」「ストロベリーナイト」「モリのアサガオ」「医龍3」「心の糸」

仲 里依紗

 映画「時をかける少女」「ゼブラーマン」

 TV「ヤンキー君とメガネちゃん」「日本人の知らない日本語」

成海 璃子

 映画「武士道シックスティーン」「シーサイドモーテル」「書道ガールズ わたしたちの甲子園」
 TV「咲くやこの花」

比嘉 愛未

 映画「猿ロック THE MOVIE」
 TV「コード・ブルー〜ドクターヘリ緊急救命〜2」「ハンマーセッション!」「球形の荒野」

松下 奈緒

 TV「ゲゲゲの女房」「探偵倶楽部」

満島ひかり

 映画「食堂かたつむり」「カケラ」「川の底からこんにちは」「悪人」
 TV「ブラッディ マンデイ2」「月の恋人」「モテキ」

吉高由里子

 映画「すべては海になる」 TV「東京DOGS」「美丘ー君がいた日々ー」

東京ドラマアウォード 受賞の言葉

TBSテレビ 石丸 彰彦

TBSテレビ 石丸彰彦 「JIN〜仁〜」にて、2010年東京ドラマアウォード作品賞大賞、アジア賞、主演大沢たかおさんの主演男優賞、私個人としてプロデューサー賞をいただきまして、本当に有難うございました。
 また国際テレビ番組見本市(MIPCOM)においても、海外選考委員の審査するバイヤーアウォードに選ばれました。この受賞のニュースを聞かされた当初、日本独自の時代劇という「設定の特異性」が好まれたのかな、と勝手に想像していました。しかし後日、海外のさまざまな方のご意見を頂くにつれ、海外の方にもこのドラマの目指した「人間ドラマの普遍性」を理解し広く受け入れていただいたのだと感じ、またそれが嬉しく思いました。今回制作するに当たり、キャスト・スタッフともに海外市場を意識したことはありません。ただ、いつの時代でも、どこに住んでいても人間として共通の大切なものは普遍であり、それを丁寧に描いていこうと話し合いました。それは、ちょうど主人公・仁の姿とも重なります。現代から幕末へタイムスリップした医師・南方仁がたった一人の孤独と戦い、医者としての無力さを感じながらも、それでも「人を救いたい」と願い「自分は何ができるか」を自問自答し、さまざまな障害を乗り越えようとしたその姿そのものが、我々がこのドラマで目指した「普遍性」へ挑戦する姿でもありました。
 来年4月には、完結編として、再び連続ドラマを放送する運びとなりました。スタッフ・キャストともに、この受賞の喜びを分かち合い、また皆様に支持していただけるよう、さらなる精進をしたいと思います。今回は有難うございました。

NHK制作局 ドラマ部ディレクター 黒崎 博

NHK制作局 ドラマ部ディレクター 黒崎 博 老作家の元に訪ねてくる女性編集者。小説の装丁のために女は金魚を殺し、魚拓をとる。「火の魚」はシンプルなドラマだ。
 物語を芳醇に語るために「エロチックさ」が大切だと考えた。
 セックスシーンではない。物語は終始、恋愛感情とも親子の愛情ともいえぬ微妙な関係性の中で揺れ動く。この曖昧さをやりたかった。敵意と裏腹に老作家が女性編集者に惹かれていく様にはどれくらい性的な感情が含まれているのか。現場で原田芳雄さんと尾野真千子さんが演じてみて初めてエロスが醸し出される瞬間を逃さず撮ろうと思った。主演の原田さんは、濡れと乾き、をごちゃ混ぜにして役に沁みこませ、ご自身に重ね合わせるように演じて見せてくれた。
 話が逸れて恐縮だが、いま放送している「セカンドバージン」(NHK火曜夜10時)では比較的ストレートに性的表現をしている。この作品では、むき出しの感情をやりたいと思った。やり過ぎだ、物足りない、両方の御意見をいただいている。まさに手探り。
 お茶の間で見るテレビドラマで性をどう見せるか。人間を描こうとする以上、避けては先に進めない。諸先輩方が葛藤を繰り返してきたテーマに、わたしもぶつかっていきたいと思っている。
 最後にーー スタッフ、キャストの力を合わせて作り上げた結果、演出賞とは恐縮しきりです。作り手がオリジナルなものを探し続ける時、このような地味な作品に大きな評価を与えてくださることは「生命線」です。一緒に現場を戦った尾野真千子さんが演技賞を受賞されたことがとても嬉しいです。心から感謝申し上げます。

2010年アクターズセミナーをルポ

松竹 中嶋 等

 ピンと張りつめた緊張が心地よい。それは撮影現場での本番中の空気感にも似ている。結果発表を前に、12人の審査員から受講者たちに批評がなされた。「魅力が不足、もっと自分らしさ、個性を出して欲しい」61名の受講生の自己PR演技を間近に見て、そこに未熟さを感じとり、もどかしさを禁じえなかった審査員から、厳しい意見が出る。この業界、決して甘くはないことを知っている者だからこそのコメントである。審査員もプロの気構えだ、いい加減な気持ちではない。俳優として食べて行けるようになるには、まだまだ自分を磨かなければ、しんと静まり返った会場に、唇を噛む受講者がいた。悔しさと反省、異様な雰囲気に会場が包まれる、アクターズセミナーならではの光景だ。
ワークショップ風景 午前、ワークショップから始まる。講師はTBSテレビの金子文紀氏。自身の豊富な現場経験から、無名の俳優が少しでも仕事をもらえるようになるには、撮影現場においてどうしたらいいか、その心構えと態度などを具体的に語る。「時間厳守。挨拶。不安げな顔をするな」簡単なことのように思えるがこれが基本一番大事なこと。出来ない人は消えていく。「撮影現場に行ったらアシスタントプロデューサーとADに接して顔を覚えてもらう、この人たちは将来プロデューサーやディレクターになる」なるほどと思わず肯く。分かりやすい言葉で受講生にストレートに伝わる。そして実演に入る。課題は、映画「大奥」とテレビドラマ「木更津キャッツアイ」の一節。どちらも金子氏の演出作品。受講生たちは積極的に参加する。台詞覚えも出来ている。特に女性版「木更津」は本邦初となった。独特の台詞とテンポのいい掛け合いをうまく演じ見応えがあった。終了予定時間を過ぎることになったが、受講者全員に演じる機会を与えるため延長に踏み切った。
オーディション風景 昼食時間を短縮していよいよオーディションに移る。「今年は演劇界の巨星が二つ消えた、井上ひさし、つかこうへい」万感の思いがこもった豊田氏の挨拶のあと、審査員の紹介。これほどの面々が一堂に会することは滅多にない。受講生にとっては千載一遇だ。本番スタート。続々と繰り広げられる自己PR演技、演者はプレッシャーと緊張を克服し、3分という短い時間のなかで自分を精一杯アピールしていった。
 緊張の瞬間が過ぎたあとは、「出会いの広場」。全てを出し切った受講者が自分を評価してもらおうと、審査員の前にどんどん列をなす。審査員は誠実に応答し演技の内容に意見を述べていた。毎年ながら活況を呈す場である。
 そして最後に結果発表と表彰式。嵐が去ったかのように静かになった会場で、再び緊迫したムードが訪れる。審査員の忌憚のないコメントに引き続き、アクターズセミナー賞受賞者を発表。緊張した私が、震える声で3人の名前を読み上げる。一斉に拍手が沸き起こる。表彰状を受け取る受賞者の目に、涙が溢れた。
受賞者の面々 このセミナー独特の緊張感を来年も味わいたい。


 一人の変更もなくチラシに記載された審査員が集まってくださいました。
貴重な休日を返上し参加して下さった審査員の方を列記します。敬称略。
小林俊一(審査員長)、髙橋練(NHK)、 猪股隆一(NTV)、伊與田英徳(TBS)、東 康之(CX)、島川博篤(EX)、 山鹿達也(TX)、城戸史朗(東宝)、香月純一(東映)、田村健一(松竹)、 有重陽一(日活)、井上文雄(角川映画)。
進行役は豊田紀雄。
アクターズ委員長は森江宏。
 アクターズセミナー委員、事務局員の労に感謝の意を表します。
 尚、オーディションでの受講生全員の自己PR演技を収録したDVDが出来上がっております。ご覧になりたい方は事務局より貸出します。

アクターズセミナー賞 受賞者の言葉

    (五十音順)

梅舟 惟永 鈴木 洋之

梅舟 惟永

1988年1月生
(株式会社ザッコ所属)

鈴木 洋之

1977年8月生
(イーゼル所属)

永田 沙紀

1985年10月生
(NAC所属)

お芝居を始めて4年半になりますが、やればやるほど自信が無くなっていくのは不思議なことです。良い役者への道は果てしないですが、勇気をいただきました。素晴らしい機会を本当にありがとうございました 。


この度は、素晴らしい賞を頂き本当にありがとうございました。厳しい御言葉も頂き、身が引き締りました。感謝しております。貴重な経験が出来た事を胸に、役者の道を歩いていきます。



日本映画テレビプロデューサー協会アクターズセミナー賞と言う素晴らしい賞を頂きまして本当に光栄に思います。
プロデューサーの皆様からも有り難いお言葉を頂きました。自分に足りていない物をもっと取り入れまた新たにスタートを切り一歩ずつ確実に階段を踏み締めて精進して行きたいです。

 

事務局だより

退会

2011年エランドール賞授賞式・新春パーティーのお知らせ

日時

会場

パーティー会費

 ドレスコードはありません。
 ※会場内の撮影は禁じます

 会員の皆様の多数のご参加をお待ち申し上げます。

第6回プロデューサーズ・カフェ開催のお知らせ

第49回プロデューサー協会ゴルフ大会

第49回プロデューサー協会ゴルフ大会11月7日(日)山武グリーンカントリー倶楽部(千葉県山武市)に於いて12人が参加し、開催されました。(競技は新ペリア方式で行なわれ、結果は次の通り) (親睦委員会)

順 位 氏 名 アウト イン
優 勝
黒井和男
48 40 88 15.6 72.4
準優勝
力武敏彦
46 42 88 13.2 74.8
第三位
渡辺紘史
43 42 85 9.6 75

インフォメーション

◎会議の記録と会議