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2時間ドラマ好調の秘密 @
民放各局では連続ドラマが苦戦を強いられる中、 2時間ドラマが好調です。
今月号と次号、 二回に渡って各局担当者に聞きました。

フジテレビ 編成副部長 荒井 昭博
金曜エンタテイメントの現況

  「金曜エンタテイメント」 が他局の2時間ドラマ枠と大きく違う所は、 「エンタテイメント」 とタイトルについているように、 2時間サスペンスに特化しておらず 「西村京太郎シリーズ」 から 「珍プレー好プレー」 まで、 ドラマ・ドキュメント・バラエティと幅広いジャンルを扱う総合エンタテイメント枠であると言う事である。 その総合枠の特性を生かし、 真っ先に 「スチュワーデス刑事」 等バラエティ的要素をサスペンスの中に組み込んだ、 新しい分野の2時間枠を開拓してきているのである。 しかし、 最近の視聴率・視聴傾向を見るとまた原作物の本物志向も強くなってきているようで、 「金曜エンタテイメント」 も方向修正をし、 ドラマは 「キャラクター刑事物」 から 「女性の業」 を全面にだしたものへ、 ドキュメンタリーもより深い人間関係が明確に見えるもの、 バラエティも21時台ならではのキャスティング・内容にこだわった制作方針で、 現在制作にあたっている。 2時間枠は5年周期で大きなうねりがあるようだが、 レギュラーのドラマとは違った文化があることを念頭に置き、 常にうねりを見張りながら、 次なる風を模索していきたいと思っている。
2時間ドラマ好調の秘密@ −木村理津−back会報トップページnext2時間ドラマ好調の秘密@ −松本基弘−