ALL NIPPON PRODUCERS ASSOCIATON
協会創立五十周年記念
 歴代会長の言葉
顧問   遠藤 利男 (NHK)

 私が大谷さんの後を受けて会長に就任したのは平成九年。 四十年以上続いた協会は、 高齢化現象がひたひたと押し寄せていました (それは今も続いています)。 一方、 協会の長年の活動にもかかわらず、 映画・テレビ・映像事業でのプロデューサーの事業的・創造的役割の重要さについての世間の認識は決して高いとはいえない状態でした (当協会の存在についても同じです)。
 協会活動の活性化を図るにあたって杉田現会長をはじめとする理事・副理事の皆さんと考えたのはまずこのことです。 そこで、 協会の活動を 「業界内の親睦」 からさらに 「社会への貢献・発信」 へと広げ、 またその活動をとうして協会員同士の横のつながりを強化しようと考えました。
  「社会への貢献」 は人材の育成からと 「プロデューサーズ・フェスタ」 を始めました。 第一回は御茶ノ水のカザルスホールで行われました。 心配されていた受講生も続々とつめかけ、 講師となったテレビ・映画各社の第一線プロデューサーの情熱的な講座に私も感動したものでした。 社会への貢献と発信ということではまだまだ多様な活動ができると思います。 会員の創造的企画と実行に期待したいと思います。
 次に新春パーティーです。 重要になってきたプロデューサーの役割への社会的認識をいっそう高めるために、 新人賞中心のエランドール賞を、 「プロデューサー賞」 とその 「作品賞」 を中心に据えました。 そして、 この賞の副賞を 「テレビガイド」 の東京ニュース通信社にお願いしました。 今後、 この賞の発信力をいっそう高める方策を期待しています。
 一方、 進めなければならない仕事に、 新しい会員・賛助会員の拡充があります。 これは協会の活力を高めるうえでもますます重要になっています。 映像産業が多様に発展する中で、 会員の分野や資格が今までのままでいては、 時代の新しいエネルギーを捉え損なう恐れがないとはいえません。 協会発展のためにも、 この分野での活動をぜひ強化すべきです。
 それともう一つ、 今後さらに増え続ける高齢者会員のパワーの活躍しどころも課題ではありませんか。
(任期/平成九年五月〜平成十五年四月)
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