日本映画テレビプロデューサー協会報

No.402  2011年12月号

2012年第36回エランドール賞新人賞候補者決まる!!

エランドール賞委員会

 ◎エランドール賞新人賞候補 男性(14名)

阿部サダヲ

ARATA

大泉  洋

加瀬  亮

小出 恵介

高良 健吾

斎藤  工

佐藤 隆太

瀬戸 康史

長谷川博己

濱田  岳

松坂 桃李

溝端 淳平

森山 未來

 ◎エランドール賞新人賞候補 女性(15名)

相武 紗季

  杏 

井上 真央 

香 里 奈

北川 景子

北乃 きい

桐谷 美玲

剛力 彩芽

瀧本 美織 

武井  咲

仲 里依紗

比嘉 愛未

真木よう子

水川あさみ

吉高由里子

 

2011年 アクターズセミナーをルポ

松竹  中嶋  等

▲「出会いの広場」風景 西新宿に熱いエネルギーの塊が出現した。参加59名の意気込みが会場を熱気に包む。プロデューサー協会にとっては毎年のことではあるが、受講者にとっては一生に一度のことである。自分をなんとかアピールしたい、プロデューサー、ディレクターに自分のことを覚えてもらいたい、その気持ちが溢れんばかりに充満し、毎年このセミナーは活況を呈す。会場を西新宿のアトリエクマノに移してから今年で7回目。セミナー委員、審査員の協力のもと、今回も参加者にとって大変有意義なイベントとなった。
 欠席者はわずか1名という高出席率でセミナーは第一部ワークショップから始まる。講師はフジテレビの林徹氏。テレビドラマ、映画、舞台と幅広い分野で長くディレクターをやってきた経験をもとに講義が始まった。「撮影現場では目立て、でも迷惑かけるな。仕事がなかなか来なくても、志を高く持て、信じるしかない」無名の俳優たちは食い入るように耳を傾けていた。実技演習に移り、受講生は男女ひと組ずつ事前に配布されていた課題をこなしていく。今回は会場にビデオカメラを設置し、モニターに映る演技者の顔を見られるようにした。2分半ほどのテレビドラマのシーン、このワークショップのために何度も稽古を重ねてきたと思える受講生がほとんど。自分で小道具を用意してくる者もいた。今年もしっかりとレベルの高さを実感した。林氏は、一人一人の演技を観察しながら、モニターと演技者のプロフィール書を交互に見返し、気付いたことをメモ書きするほど、ひた向き且つ厳しく取り組んでいた。
▲「オーディション」風景 30分の昼食をはさんでオーディションが行われる。先ず12名の審査員が紹介され、現役で活躍中の名だたるメンバーが勢揃いしている。こんなことは二度とない。その人たちに自分を見てもらう、今日は一生に一度しかない経験だ」司会の豊田氏が気合を入れる。会場が一気に緊迫する。参加者のやる気と緊張感が伝わってくる瞬間だ。59名全員が3分以内に演技主体の自己PRを披露していく。審査員は真剣な眼差しで演技者を見据え、ペンを走らせ採点していった。出番がまだの者は準備に集中し、出番を終えた者は他の演技者を見つめる。3時間のオーディションは長さを感じさせることなく終った。
 その後「出会いの広場」に移る。受講生にとっては普段決して接することのないプロデューサーやディレクターと交流できる場である。このセミナーの意義はここにあると言っても過言ではない。俳優たちが各審査員、講師の周りを取り囲む。「自分の演技はどうでしたでしょうか?」あちらこちらで質問が飛び交い、真摯に応対、丁寧に回答する講師・審査員たちの姿が随所に見受けられた。熱いエネルギーを帯びた広場になった。
▲「受賞者の面々」 いよいよ表彰式。その前に講師・審査員からオーディションの講評がなされた。「楽しく審査できた、貴重な機会をもてた」「みなさん基本レベルは高い」「もっと個性のある人が欲しかった」「他人が自分をどう見てくれるかを意識せよ」「是非今度は仕事場でお会いしましょう」などといった言葉が聞かれた。最後に結果発表。審査員の採点を集計し点数の高かった人から、4人の俳優にアクターズセミナー賞を授与し、閉会の運びとなった。選ばれた者も選ばれなかった者も、皆一様に声を揃えた「勉強になった」「刺激になった」「自分自身を見つめ直す機会になった」と。経験した者だけが得られる想い、それぞれの想いを胸に参加者たちは、会場のアトリエクマノを後にした。

貴重な休日を返上し参加下さった審査員のお名前を列記します。敬称略。
谷口卓敬(NHK)、久保田充(NTV)、 中井芳彦(TBS)、村瀬 健(CX)、
大江達樹(EX)、 瀧川治水(TX)、 塚田泰浩(東宝)、 栗生一馬(東映)、
吉田繁晃(松竹)、 有重陽一(日活)、 井上文雄(角川)。
進行役は豊田紀雄。
アクターズ委員長は森江 宏。
会場を提供し、御世話いただいたアトリエクマノの皆さん、そしてアクターズセミナー委員、事務局員の労に感謝の意を表します。
尚、オーディションでの受講生全員の自己PR演技を収録したDVDが出来上がっております。ご覧になりたい方は事務局より貸出します。



アクターズセミナー賞 受賞者の言葉

川村 紗也 かわむら さや

川村 紗也

 1986年10月生  (株式会社ザッコ所属)

三分間で自分を最大限に表現するという課題は、私が役者として何が出来るのか、どういう所が周りより秀でているのかを考える貴重な機会となりました。考えた末、自作自演してやった芝居で結果的にアクターズセミナー賞という素晴らしい賞を頂き、私は本当に幸せ者です。あまり調子にのらず、しかしこの先壁にぶち当たった際にはアクターズセミナー賞受賞という飴を自分に与えつつ表現し続けたいと思います。本当に有り難うございました。

斎藤 萌子さいとう もえこ

斎藤 萌子

 1974年8月生  (現代制作舎所属)

舞台とは違い、映像の演技を自分だけで研鑽していくことは、とても難しいことだと思います。今回アクターズセミナーという機会を与えていただいて、テレビや映画の現場というものがそんなに遠くに隔てられた世界ではなく、自分の努力や希望の持ち方次第なのではないかと、もっと真摯に取り組む気持ちになりました。たくさんの受講者の方の演技にも刺激をいただきました。本当にありがとうございました。

仲村 信幸なかむら のぶゆき

仲村 信幸

1981年3月生  (株式会社ブレイブ所属)

この歳になって人様から賞を頂けるなんて、大変有難く思います。支えて下さってる沢山の 方々に、心より感謝申し上げます。今後、俳優として何を考え、思い、体現していくか、そんなことを あらためて考えさせて頂く機会になったと同時に、 今の自分に必要なことをいろんな方々に伺えた大変貴重な時間でした。本当にありがとうございました。今後とも、宜しくお願い申し上げます。

藤井 祥子ふじい しょうこ

藤井 祥子

1986年11月生 (株式会社フラッシュアップ所属)

この度のアクターズセミナー賞選定オーディションでは貴重なご指導を受け、たくさんの方々の多様な演技を拝見することができ大変勉強になりました。その上この様な賞をいただき、大変光栄で嬉しい気持ちでいっぱいです。未熟者ですが、アクターズセミナー賞の名に恥じないよう更に気を引きしめて精進していきます。
ありがとうございます!

2012年エランドール賞授賞式・ 新春パーティーのお知らせ

日時:

会場:

パーティー会費

会員の皆様の多数のご参加をお待ち申し上げます。

 

第51回 プロデューサー協会 親睦ゴルフ会

11月2日㈬、快晴の東京湾を臨む若州ゴルフリンクスで16人が参加し、行われました。競技は新ペリア方式で争われ、初参加の本間英行氏が優勝しました。三位までの結果は次の通り。

(親睦委員会)

 

順   位 氏  名 アウト イ ン
優   勝 本間 英行  51 50 101 27.6  73.4
準 優 勝 玉川  静 47 47 94 20.4  73.6
第 三 位 中曽根千治 47 49 96 21.6  74.4

 参加者の皆さん、杉田会長と優勝、本間英行氏

事務局だより

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