日本映画テレビプロデューサー協会報

No.412  2012年11・12月号

2013年第37回エランドール賞新人賞候補者決まる!!

プロデューサー賞

テレビ・映画のリスト(それ以外も可)から 投票された上位作品のプロデューサーが 「プロデューサー賞」を受賞します。 投票締切 12月14日㈮必着です!!

◎エランドール賞新人賞候補 男性(15名)エランドール賞委員会

綾野  剛     

井浦  新

生田 斗真

大野  智

神木隆之介

小出 恵介

斎藤  工

瀬戸 康史

染谷 将太

松坂 桃李

松本  潤 

丸山 隆平

三浦 翔平

溝端 淳平

森山 未來

◎エランドール賞新人賞候補 女性(15名)

安藤サクラ

大島 優子

尾野真千子

香 里 奈

北川 景子

桐谷 美玲

忽那 汐里

剛力 彩芽

桜庭ななみ

瀧本 美織

武井  咲

成海 璃子

比嘉 愛未

前田 敦子

真木よう子

国際ドラマフェスティバル受賞発表パーティを終えて

 標題がなぜ、パーティを終えて、なのかというと、前にもお伝えしたように、5回目となる今年の「国際ドラマフェスティバルin TOKYO 2012」は、受賞作発表パーティが終了しても、タイでの放送枠を確保して日本製ドラマの放送を展開し、日本ブームを巻き起こそうという、来年2〜3月にかけての具体的海外展開事業が残っているからである。
 こうした新しい発想から(もちろん予算規模の縮小もある)、イベントは、これまでの授賞式、受賞パーティ、シンポジュウムという、3つのイベントの2日間の開催から、受賞発表パーティの1日のみの開催となった。今年の会場は、東京プリンス「プロビデンスホール」である。
 今年の招待国は、中国、韓国、そしてタイ。中国の作品の特別賞受賞は行われたが、中国側の参加はなく、トロフィーは中国大使館員に手渡された。残念ながら、ここにも政治が顔をのぞかせた。
 授賞式とパーティが一つになったせいか会場は、昨年以上の込み方で、舞台を見るためには、人波をかき分け前に進むしかないという、ある意味では熱気にあふる受賞発表パーティとなった。進行の石坂浩二、NHKの武内陶子の初コンビが、テンポ良く、手際良く、スマートで、なかなか魅せた。
 注目の今年のグランプリは「家政婦のミタ」。加えて脚本賞、プロデュース賞、助演男優賞も合わせ獲得した。日本テレビが、翌朝の情報番組で、映像を交え、大々的に宣伝した。そういえば、一昨年の「仁」の受賞の時も、TBSが翌日の番組で、ドラマフェスティバルグランプリと連呼していたことを思い出す。国内ではそれだけ注目度の高いアウォードとなったのかな、と嬉しい実感である。
 視聴率40%のみが喧伝され、その評価は意外と地味であった(例外は、今年の我がエランドール賞で、大平太Pがプロデューサー賞=昨年までの作品賞を獲得した)その「ミタ」を海外に売れるというコンセプトで評価した今回の審査に、このフェスティバルの意味を「ミタ」思いがする。
 いずれにしろ、今回の受賞作が、タイの人たちにどう見られるのか、その結果を早く知りたいものである。
 受賞作発表パーティの会場セッティング、リハーサルに、昔取った杵柄とばかりに、忙しく立ち回っていた杉田会長、重村副会長、山田会員、そして実行委員会や、投票に参加した会員の皆さん、改めてお疲れさまでした。

(事務局長 渡辺 紘史)

「東京ドラマアウォード2012」表彰

作品賞(連続ドラマ部門)表彰

作品賞(単発ドラマ部門)表彰

ローカル・ドラマ賞表彰

特別賞表彰

個人賞表彰

2012 アクターズセミナー・ルポ

常廣氏のワークショップ風景 毎年このアクターズセミナーは天候に恵まれる。
 今年11月4日も雲ひとつない快晴であった。大江戸線都庁前駅から路上に出ると、新宿中央公園の森の上に月がうっすらと浮んでいる。公園内のブルーシートハウスの住人たちも寝静まったままだ。熊野神社で今日のセミナーの成功と、ついでに女友だちの倖わせを祈願して東京アナウンス学院熊野校舎に行き着く。
 9時、事務局と委員が会場入り。9時30分、ワークショップを担当するテレビ朝日のディレクター常廣丈太氏が慌ただしく到着。ただちに受講者64名の組み合わせに取りかかる。なにせシーン数11、各2頁、合計24頁に及ぶシナリオを2時間で、出来るだけ大勢の受講者にふりわけなければならないのだ。
 10時30分、凜とした中嶋等氏の司会で始まったセミナー。森江宏委員長の人間味ある挨拶を、64名の受講生は喰い入るように聞く。
 10時40分。いよいよ常廣氏のワークショップだ。まず、事前に質問を受け付けていたので、その質問者に答える。 ー舞台演技と映像演技の違いとは?ー 非常に分かりやすく具体的に答える常廣氏。あっという間に時間が経過していく。11時になろうとしている。あと1時間半で、先程のシナリオを受講者に演じてもらわなければならない。
 一週間前受講者に渡った、岡嶋二人原作のシナリオを、男女2名ずつ、シーンによっては、男2人、女3人で演技するのであるが、アルバイトや芝居の稽古等で忙しい中、一週間で果たして受講生はセリフは入っているのか心配であったが、殆んどの受講生はセリフを憶えていたではないか。多少経験のある役者は、いい役をあてられたら持てる力を発揮するものだナと、妙に感心した。
 緊張感あふるるワークショップは、7組34名をもって時間切れ。あてられなかった受講生は残念そうな様子であったが、他の人を見て非常に勉強になったのではないだろうか。午後になれば、全員3分間の自己アピールの場がある。あてられなかった受講生はそこで十分表現すればいい。
オーディション風景 25分の休憩をはさんで、13時5分、3分間の自己アピール開始。十八歳から四十代半ばまでの、個性的な受講生が次々と芸を披露していく。審査員15人の目も真剣そのもの。杉田会長も、講師の常廣氏も審査員席に着いている。演ずる者と、それを見る者の熱気で室内の温度がすぐ上がる。その都度、温度調節器を操作するのに大忙しだ。
 60余名の演技が全て終った。静寂が室内に戻った。なんという充実。なんという熱くあたたかな時間なのだ。許せるものならこのまま暫くじっとしていたい位だ。ーそんなひまはない。審査員は採点表を事務局控室に提出し、ただちに出会いの広場に戻ってくる。
 出会いの広場では、プロデューサーを囲んでいくつもの小さな輪が出来上る。メモをしながら聞く者、誰に何を聞いていいかわからなくうろうろする者、50分間はあっという間に過ぎていく。
受賞者のみなさん 最後に審査発表。杉田会長が総評を述べ、各審査員が一言ずつ語る。今回はとてもレベルが高く、楽しかったという意見が多かった。8年間午後の司会進行をやっているが、こんなことは初めてだ。
 五人の優秀者が発表された。受かった人と受からなかった人は、ほんの紙一重。そんな印象だった。
 深い闇の中三々五々受講生たちは散っていった。紫煙と酒精と喧噪の居酒屋にバイトに行く者、コールセンターの冷たいデスクに向う者、やけ酒を飲みに行く者、いずれの人間たちも今日の8時間の興奮と、真摯に審査にあたってくれたプロデューサーと、常廣氏のことを一生忘れることはないであろう。

(豊田 紀雄)

アクターズセミナー賞

植木紀世彦

    植木紀世彦
  • 1974年6月生
  • (ケイエムシネマ企画所属)
  •  必死に課題に取り組み、自分自身と向き合う…セミナーの始まる数日前から濃密な時間が続きました。
     参加した皆さんから沢山のお土産を頂戴しました。この賞は、そのお土産の中の一つだと思っております。
     準備は裏切らない…これからの糧に致します。
     貴重な時間を有難うございました。


彩也子

    彩也子
  • 1991年10月生
  • (ジールアソシエイツ所属)
  •  セミナー当日は沢山の方の演技を見たり、プロデューサーの方から意見をいただき今まで自分になかった新しい考えを肌で感じることができ、一日を通してお芝居を一層好きになりました。支えてくださる皆様や沢山の出会いに感謝してこの賞をいただいた事を励みに役者として精進していきます。ありがとうございました。


白玉麻規子

  • 1982年12月生
  • (現代制作舎所属)
  •  夢に年齢は関係ない。私の信念です。
     私は社会人を経て、26歳の時に一念発起して芝居の世界に飛び込みました。
     年齢とキャリアのギャップにより、これまで多くの挫折を味わい悩んだ時期もありましたが、この度アクターズセミナー賞という素晴らしい賞を頂く事ができ、芝居の世界に飛び込んで本当に良かったと思いました。
     また、三分間で自分を表現することは、私の武器は何かを考えさせられる貴重な機会で、大変勉強になりました。
     今後はこの賞を役者人生の糧とし、更なる飛躍をしたいと思います!
     本当にありがとうございました。

十河 大地

  • 1991年11月生
  • (宝映テレビプロダクション所属)
  •  「3分間で課題のない自由な表現」これは、「自分らしい芝居」と改めて向き合う、素晴らしい機会を頂けたと思います。
     そして、それにどう挑んでいくかを考え、自分で書いて自分で演じる事を選び演じた結果、この様な素晴らしい賞を頂けたこと、大変嬉しく思います。また、貴重なご指導を頂けたことにも大変感謝しています。
     あんなにも多くの方のお芝居をずっと見ていられる機会は多くはないと思います。大変勉強になりましたし、自分の未熟な部分も再発見できた貴重で、大切な時間になりました。
     この賞を頂いたことに甘んじる事無く、そして、自分を支えてくださってる方々に恥じないよう、これからも芝居に、脚本に、日々精進していきたいと思います。本当に、本当にありがとうございました。

蜂谷晏海

  • 1992年4月生
  • (ヴィズミック所属)
  •  今回アクターズセミナーに参加し、貴重なご指導や色々な方々のお芝居を間近で見ることができて本当に得るものがたくさんありました。私はこんな素晴らしい一日を過ごせただけでも充実感で溢れていました。まさか私がこんな素敵な賞をいただけるなんて思っていなかったので驚いています。この賞をいただけたことに感謝し、そして誇りを持ちお芝居を追求し続けたいと思います。本当にありがとうございました!

事務局だより

◎正会員入会

◎正会員退会

◎訃報

2013年エランドール賞授賞式 新春パーティーのお知らせ

※会場内の撮影は禁じます。

会員の皆さまの多数のご参加をお待ち申し上げます。

第53回 プロデューサー協会 親睦ゴルフ会

11月10日㈯、越生ゴルフクラブで快晴の中、12名が参加して行われ、次のような結果となりました。

順 位  氏 名 アウト イン
優 勝 黒井 和男 43 45 88 14.4 73.6
準優勝 佐藤 寿美  48 49 97 21.6 75.4
第三位 玉川  静  46 50 96 19.2 76.8


なおベスグロは、杉田会長の87。

(親睦委員会)

インフォメーション

◎会議の記録 と予定