今年もエランドール賞の季節がやってきました。エランドール賞の選考については例年通り、昨年12月に協会員の皆さまにアンケート投票をお願いし、その結果を基にエランドール賞委員会で慎重に討議を重ねました。1月14日の最終選考委員会で受賞者を確定、1月19日の理事会で次のように承認・決定されました。
新人賞は協会員の投票によって選出され、決定しました。いずれもスター性と演技力を兼ね備え、次代の映画・テレビを背負って立つことが期待される俳優女優の皆さんです。
柄本 佑
有村 架純
菅田 将暉
土屋 太鳳
玉山 鉄二
吉田 羊
(男性女性交互アイウエオ順)
以上の6名の方が選ばれました。
新人賞には、副賞として、東京ニュース通信社から「TVガイド賞」として銀製の写真立てが贈られます。
本年度を代表するヒット作を制作したプロデューサー賞、ならびに今後の将来性が期待されるプロデューサー奨励賞は、映画、テレビそれぞれの部門で以下の方が選ばれました。
○映 画(プロデューサー賞)
「ビリギャル」
那須田 淳
○映 画(プロデューサー奨励賞)
「百円の恋」
佐藤 現
○テレビ(プロデューサー賞)
「マッサン」
櫻井 賢
○テレビ(プロデューサー奨励賞)
「釣りバカ日誌~新入社員浜崎伝助~」
浅野 太
齋藤 寛之
本年度は特別賞受賞はなしといたしました。
エランドール賞選考アンケートにご協力下さった協会員のみなさん、ありがとうございました。
また今年度も新人賞副賞をご提供いただいた「東京ニュース通信社」様と毎年花束を提供していただいている「日本ばら切花協会」様に、心から感謝いたしますとともに、毎回協賛金、福引景品をご提供いただいております協賛会員各社様に改めて感謝申し上げます。
2016年エランドール賞 授賞式・新春パーティーは2月4日(木)18時受付、18時30分より新宿京王プラザホテル南館5階 エミネンスホールにて開かれます。
今年の授賞式パーティーの演出はフジテレビが担当します。
皆さまの多数のご参加をお待ち申し上げます。
(エランドール賞委員会)
(敬称略)
2016年2月4日(木曜)18時30分開会 新宿京王プラザホテル南館5階エミネンスホール
※選考対象期間 2014年12月1日~2015年11月30日
男性女性交互五十音順敬称略(6名)
1986年12・16生 東京都出身
(所属:アルファエージェンシー)
映 画
テレビ
1993年2・13生 兵庫県出身
(所属:フラーム)
映 画
テレビ
1993年2・21生 大阪府出身
(所属:トップコート)
映 画
テレビ
1995年2・3生 東京都出身
(所属:ソニー・ミュージックアーティスツ)
映 画
テレビ
1980年4・7生 京都府出身
(所属:メリーゴーランド)
テレビ
2・3生 福岡県出身
(所属:ORANKU)
映 画
テレビ
○映画(プロデューサー賞)
○映画(プロデューサー奨励賞)
○テレビ(プロデューサー賞)
○テレビ(プロデューサー奨励賞)
映画「エヴェレスト 神々の山嶺」
「酸素は半分、四人に一人の確率で高山病の可能性あり、悪くなったら即下山するしかありません。判断を間違うと…。ちなみに貴方の判定はBADですね」専門医師の発言に出鼻を挫かれた。
夢枕氏の原作は山岳小説の最高峰と言われ海外でも多くの人に読まれている。映画人として大いに興味があったがリスク、スケールを考えると通常撮影の枠外でまさに神に挑む意志を持たずして触れる事さえ許されない物語。今の技術をもってすれば俳優の現地撮影が無くても方法はあるし、リスクを考えるとその考えも間違いでは無く、そうすべきと判断する意見も事実多くあった。ただ、シナハンで荘厳、雄大なヒマラヤ山脈に魅せられた我々は俳優がここに立てば間違いなくとてつもない人間ドラマが撮れると確信した。
キャスト、スタッフに高所リスクをゼロには出来ない、高度順応の長期登山を本人に課す、過酷な環境になる事は必至と正直にお伝えし、出来うる限りのサポート態勢を整えた。が、現実にはキャスト、スタッフに代わりはおらず、まさに映画とエヴェレストの神々に委ねるしかなかった。
映画スタッフはギリギリの20数人で臨んだ。チームとしてはサポート部隊の山岳会・現地ポーター等の100人程で撮影地の五千三百メートルを目指した。
この命懸けの撮影に参加してくれたのは映画界のトップに君臨する3人。ヒーローではなく、ダーティーな野心家カメラマン深町を岡田准一さん、怪物の如き孤高のクライマー羽生を阿部寛さん、登山家を愛し翻弄されるヒロイン涼子に尾野真千子さん。プレッシャーはあるが凄過ぎるメンバーが揃った。
山は誰にも公平で目的地まで黙々と自分の足で登るしかなく、湯沸しの水を頼りに高度を上げるが経験のない反応が身体に表れる。頭痛、食欲減退、膨れる顔、いくら吸っても満たされない酸素。さらに凍るトイレ、板張りに寝袋、風呂なんかあるはずもない。
ただ、一歩踏み出せばエヴェレストは確実に近づき、その景色は人生を変えるほどの圧巻さで迫って来た。極寒の夜、無数の星々を見上げ全員が言葉を失う感動があった。
そして十日ほど掛けて目的地に到達し、危険度が増す長期滞在ロケに挑んだ。
まさに我々に神様が微笑んでくれたとしか思えない。キャスト、スタッフが、肉体と精神力と映画屋魂で一人もリタイアすることなく奇跡のロケを終えた。神々の棲むエヴェレストを舞台に未だかつて観たことの無い、身体を張った熱演、怪演の人間ドラマを是非、見届けて戴きたい。3月12日に「角川映画40周年記念作品」として公開します。
「人に優しいプロデューサーになりなさい」
これは私の「新人時代」に言われた言葉で最も印象的な言葉である。
まず初めに、おことわりしておかないといけないことは、私は今まさにプロデューサー「新人時代」であるということだ。こんな所でこんな記事を書いていることが諸先輩方に見られたら…と思うと、想像するだけで末恐ろしい。怯えながらこの文章を書いている。
冒頭の言葉は、私が制作進行を務めていた頃、猛暑の河川敷で実景を撮っている最中に、尊敬する偉大なるキャメラマンに言われた言葉である。
右も左も分からず、ただ「現場を経験してみたい!」その想いだけで始まった私のキャリア。「映画の現場」を教えてくれたのは、松竹の諸先輩方もそうだが、フリーで活躍されているスタッフの方々の教えが大きい。「人にやさしく」という歌があるが、私はあの歌詞にあるような美しい思いで人に接することからは到底かけ離れた制作進行であった。
弁当は気の利いたものも頼まず、コーヒーはまずいと言われる、よく順番を理解せずに配車する、ロケ物件は撮影しづらいものを持ってくる、挙句制作車はぶつける…etc
キャスト・スタッフに気を利かせるどころか迷惑をかけてばかりであった。兎に角、一日が尋常ではない速さで過ぎていく。振り返るとその頃の記憶がすっぽり抜けていて、今思えば只々毎日が無事に過ぎていくのを祈ってばかりいただけだったと思う。
制作進行時代にいろんな方から教わったことや、制作現場で垣間見た、作品の為に人知れず努力をしているスタッフの皆さんの姿。いま立場は代わり、新たな「新人時代」を歩みながら思うのは、このような人たちがいるからこそ、一つの作品が生まれるのだということだ。どうしてもキャストや監督、VIP達の同行に目が行きがちだが、スタッフの皆さんに気持よく仕事をしてもらえるよう、何が自分に出来るか考えて行動していきたい。
それがきっと冒頭の言葉に対する答えであり、またお世話になった(迷惑をかけた)皆さんへの恩返しになるのではないかと思う。
ベテランになる日はまだまだ遥か彼方銀河の向こう。日々精進するのみである。
日時 2016年2月4日(木) 18時受付 18時30分開会 20時30分閉会予定
会場 新宿京王プラザホテル南館5階 エミネンスホール(立食形式)
パーティー会費
お手元の会員証の有効期限は2016年3月31日となっております。
更新のためタテ3センチ×ヨコ2.5センチの写真(データ可、カラー、モノクロいずれも可)を必ずお名前を明記の上、事務局までお送り下さい。
データの方はメールにてお送り下さい。
お写真の変更が必要ない場合はその旨ご連絡下さい。
会員証の提示で都興組組合加入の都内映画館(協会HPに映画館リスト掲載)へ一律1,100円で入館できます。
但し消費税等の値上げが実施される場合は料金が変更する場合もあります。
元東宝プロデューサーの五明忠人氏(功労グループ)は昨年9月に逝去されました。82歳でした。ご生前の功績を偲び、心からご冥福をお祈り致します。