今年もエランドール賞授賞式が2月4日(木)に開催されました。
今回は40回目という節目に加え、日本映画テレビプロデューサー協会としては木田幸紀氏が会長となり、初の開催。運営幹事社として弊社(フジテレビ)も初めてという事で、入念な準備のもと、華やかに授賞式が始まりました。
今年は弊社きっての実力派・山中章子アナウンサーがMCを担当。木田会長の思いのこもったスピーチからスタートしました。文化庁文化部芸術文化課の加藤敬様のご挨拶、続く日本映画放送株式会社代表取締役社長の杉田成道様のご発声で乾杯となりました。
そして、和やかな歓談を挟んで、いよいよプロデューサー賞授賞式へと続きます。
プロデューサー賞映画部門では「ビリギャル」でTBSテレビの那須田淳さん、奨励賞では「百円の恋」で東映ビデオの佐藤現さんが受賞し、それぞれのお祝いに伊藤淳史さん、脚本家の足立伸さん、安藤サクラさんが駆けつけ、大いに盛り上がりました。とくに佐藤プロデューサーの熱い思いがこもったスピーチと、それを満面の笑顔で応える安藤サクラさんのご祝辞は感動を呼びました。
テレビドラマ部門では、連続テレビ小説「マッサン」で日本放送協会の櫻井賢さん、奨励賞には「釣りバカ日誌 ~新入社員 浜崎伝助~」でテレビ東京の浅野太さん、松竹株式会社の齋藤寛之さんがそれぞれ受賞しました。お祝いには脚本家の羽原大介さん、榊原郁恵さんが駆けつけてくれました。榊原郁恵さんの元気でかわいらしいスピーチは会場を大いに盛り上げました。
続いて昨年のアクターズセミナー受賞者、斉藤マッチュさん、石崎なつみさん、土方鉄さん、松本妃代さん、百瀬朔さんが初々しく登壇。それぞれ思いのたけを挨拶に込めました。 アクターズセミナーの皆さんには授賞式の舞台上でもマイクアテンドやトロフィー授与などでお手伝いをしていただきました。改めて感謝いたします。
そしてトリを飾る新人賞授賞式。
柄本佑さん、有村架純さん、菅田将暉さん、土屋太鳳さん、玉山鉄二さん、吉田羊さんという豪華ラインナップに会場が沸きました。
一番手だからなのかひたすら緊張した面もちの柄本さん、万感の思いをこめた感動的なスピーチの有村さん、去年からこの日のためにスケジュールを空けていたという菅田さん、「全ての人たちに感謝」と謙虚で愛らしかった土屋さん、この歳で新人賞もらっていいの?とユーモアいっぱいの玉山さん、「エランドール賞史上最年長の受賞」と年齢非公開にもかかわらず堂々と言い切った吉田さん、それぞれ6人の個性が会場を大いに盛り上げました。フォトセッションではなかなかフラッシュが止まず、例年より長めの撮影となったのも受賞者の注目度のあらわれでしょう。当日のYahoo!トピックスのトップにもこれらの模様が掲載され、大きな話題になるなどうれしいオマケまでつきました。
お祝いに駆けつけていただいた、TBSテレビ石丸彰彦さん、再登壇していただいた伊藤淳史さん、テレビ朝日飯田爽さん、ドランクドラゴン塚地武雅さん、俳優の前田吟さん、TBSテレビ土井裕泰さん、それぞれから熱いご祝辞をいただきました。授賞式に花を添えていただき誠にありがとうございました。
今回で幹事社が一巡したという事になりますが、やはり事務局、委員会の皆様からのご指導、ご協力なくして順調な進行はありえませんでした。リハーサルでのご指導はもちろん、アテンドを含めたきめ細やかな進行に感謝させて頂くと共に、一巡という締め括り的な意味でも、今後のための反省点をまとめた上で来年の日本放送協会さんにバトンタッチをさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。
金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画 『さよならドビュッシー ~ピアニスト探偵 岬洋介~』
執念の企画!?
会社に入って約24年。もし〝執念の企画〟という言葉があるなら、私にとって今回がそれに当たるかも……。この原稿を執筆している今日、平成28年2月9日、金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画『さよならドビュッシー ~ピアニスト探偵 岬洋介~』(3月18日よる9時放送)が、ようやくクランクインを迎えました!
『さよならドビュッシー ~ピアニスト探偵 岬洋介~』とは?
元検事にして新進ピアニスト・岬洋介(東出昌大)。そんな岬が、音楽の道を志す若者に未来を与えつつ、持ち前の洞察力で事件を解決する音楽ミステリー小説〝岬洋介シリーズ〟は累計93万部突破。その記念すべき第一作にして、第8回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作が原作です。
ドラマ化に到る道程……
初めて原作を読み、涙ながらに衝撃のクライマックスに触れたのは、今から約5年前。そして、4年前、忙しさにかまけ原作権の交渉に出遅れた私は、宝島ワンダーネット社の応接室に押しかけていました。「映画化された後でもよろしければどうぞ」という劔重社長のお言葉をいただき、根拠もなく「とにかく前に進もう」と決意しました。最初のハードルは、映画との差別化ができるか……。京橋の試写室で、ドキドキしながら椅子に身を沈めたのが3年前。「映画がこうくるんだったら、違う切り口で作れるかも」そう思いました。ドラマ化実現のポイントは、魅力的なキャストがつかまること。プロットだけでは厳しく、思い余った私は、盟友・寺田敏雄さんに見切り発車で脚本執筆を依頼。稿を重ねること約2年。ようやく準備稿が完成。寺田さんの素敵なセリフが一杯詰まった脚本に惚れ込み、東出昌大さん、黒島結菜さん、北大路欣也さんなど、今をときめくキャストが集結。昨秋からの東出さん、黒島さんのピアノレッスンを経てようやくクランクイン! 今はただ、私の執念にここまでご理解&ご助力いただいた皆様に感謝しつつ、視聴者の皆さんに、5年前原作から私が受けた衝撃と感動をお届けできることを願ってやみません!
4K収録に初挑戦!
また、今回は4K収録にトライしております。通常のドラマとは異なる画質にもご注目下さい!
これは私がプロデューサーになった時、師と仰ぐ先輩から「プロデューサーの心得」として授かった言葉である。
子供じゃないんだから……軽い気持ちで受け止めていた私は、その後イヤと言う程この心得の大切さを思い知らされることになる。
最初に現場Pとして担った番組は、2002年サッカーW杯日韓共催に先駆けて企画された日韓共同制作ドラマ「フレンズ」。日本人の智子(深田恭子)と韓国人のジフン(ウォンビン)の国境を越えたラブストーリーで、「テレビ史上初の日韓同時放送。且つ韓国の地上波で初めて日本語のドラマが放送される」という歴史的な意義も兼ね備えた作品だった。
その制作過程はとても変則的で……①二夜連続放送のうち、全体の構成案は日韓両国が持ち寄って協議。②前編は日本の脚本家が執筆し、日本の監督が演出。後編は韓国の脚本家が執筆し、韓国の監督が演出。③両国は対等な立場で制作に携わり、全ての案件は両国の合意に基づき進行する。
等々、数え上げれば切りがない。通訳を介して日本語と韓国語と片言の英語と大げさなジェスチャーで繰り広げた膨大な交渉の数々が、この上なく大変だったことは言うまでもない。極めつけはクランクイン10日前。様々な修羅場を乗り越えてようやくソウルにて最終打合せが終わり「いよいよ撮影開始だ!」と両国スタッフで決起集会した夜に勃発した「9・11米同時多発テロ事件」。2人の出逢いの場として10日後には撮影しているはずだったNYの街並みが一瞬にして変わり果ててしまったのだ……。しかし諸々の状況を鑑みると大幅な延期は出来ない。急遽、出逢いの場をNYから香港に変更、何とか2週間遅れで撮影を開始させたのだった――。
あの怒涛の日々をどうにか乗り越えることが出来たのは「嘘をつくな!逃げるな!」と自分に言い聞かせ、愚直に向き合い続けたからに他ならない。師匠の言葉を胸に、これからも精進あるのみ! である。
《日時》 平成28年4月1日(金)
《場所》 越生ゴルフクラブ
《会費》 20,000円(プレー費、パーティー費、賞品代含む)
《締切》 3月21日(金)事務局必着
※初めて参加される方は事務局までご連絡下さい。
一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会
親睦委員会 電話/03-5338-1235
お手元の会員証の有効期限は2016年3月31日となっております。
更新のためタテ3センチ×ヨコ2.5センチの写真(データ可、カラー、モノクロいずれも可)を必ずお名前を明記の上、事務局までお送り下さい。
データの方はメールにてお送り下さい。
お写真の変更が必要ない場合はその旨ご連絡下さい。
会員証の提示で都興組組合加入の都内映画館(協会HPに映画館リスト掲載)へ一律1,100円で入館できます。但し消費税等の値上げが実施される場合は料金が変更する場合もあります。