今年もエランドール賞の季節がやってきました。エランドール賞の選考については例年通り、昨年12月に協会員の皆さまにアンケート投票をお願いし、その結果を基にエランドール委員会で慎重に討議を重ねました。1月16日の最終選考委員会で受賞者を確定、1月18日の理事会で次のように承認・決定されました。
新人賞は協会員の投票によって選出され、決定いたしました。いずれもスター性と演技力を兼ね備え、次代の映画・テレビを背負って立つことが期待される俳優女優の皆さんです。
高橋 一生
門脇 麦
竹内 涼真
杉咲 花
ムロツヨシ
吉岡 里帆
(男性女性交互アイウエオ順)
以上6名の方が選ばれました。
新人賞には、東京ニュース通信社から副賞として「TVガイド賞」、銀製の写真立てが贈られます。
本年度を代表するヒット作を制作したプロデューサー賞、ならびに今後の将来性が期待されるプロデューサー奨励賞は、映画、テレビ、それぞれの部門で以下の方が選ばれました。
○映 画(プロデューサー賞)
「三度目の殺人」
松崎 薫
○映 画(プロデューサー奨励賞)
「22年目の告白-私が殺人犯です-」
北島 直明
小出 真佐樹
○テレビ(プロデューサー賞)
「カルテット」
土井 裕泰
佐野 亜裕美
○テレビ(プロデューサー奨励賞)
「ひよっこ」
菓子 浩
○テレビ(プロデューサー奨励賞)
「奥様は、取り扱い注意」
枝見 洋子
特別賞には、テレビドラマの新しい可能性を切り開いた以下の2番組の制作チームが選ばれました。
「精霊の守り人」制作チームエランドール賞選考アンケートにご協力下さった協会員のみなさん、ありがとうございました。また今年も新人賞副賞をご提供いただく「東京ニュース通信社」様と、毎年花束を提供していただいている「日本ばら切花協会」様に、心から感謝いたしますとともに、毎回協賛金、福引景品をご提供いただいております協賛会員各社様に改めて感謝申し上げます。
2018年エランドール賞 授賞式・新春パーティーは2月1日(木)18時受付、18時30分より新宿京王プラザホテル南館5階エミネンスホールにて開かれます。
今年の授賞式のパーティーの演出は、日本テレビが担当します。
皆さまの多数のご参加をお待ち申し上げます。
(エランドール賞委員会)
(敬称略)
2018年2月1日(木曜)18時30分開会 新宿京王プラザホテル南館5階エミネンスホール
※選考対象期間 2016年12月1日〜2017年11月30日
男性女性交互五十音順(6名)
1980年12・9生 東京都出身
(所属:舞プロモーション)
映 画
テレビ
1992年8・10生 東京都出身
(所属:ユマニテ)
映 画
テレビ
1993年4・26生 東京都出身
(所属:ホリプロ)
映 画
テレビ
1997年10・2生 東京都出身
(所属:研音)
映 画
テレビ
1976年1・23生 神奈川県出身
(所属:ASH&D コーポレーション)
映 画
テレビ
1993年1・15生 京都府出身
(所属:エー・チーム)
映 画
テレビ
○映画(プロデューサー賞)
○映画(プロデューサー奨励賞)
○テレビ(プロデューサー賞)
○テレビ(プロデューサー奨励賞)
○テレビ(プロデューサー奨励賞)
○特別賞
映画「空海」
〝チェン・カイコー〟『さらば、わが愛/覇王別姫』の大河ロマン溢れる世界に浸ったのは25年前の1993年だ。
独特の映像美で京劇役者の愛憎劇を展開、彼の世界が日本人にも衝撃を持って受け入れられたのは、時代リアリズムの中での心理描写が巧みであるからに違いない。この巨匠にプロデューサーとして携わる感動を味わったわけだが、その思いはすぐ驚愕と奔走に変わった。
その世界的巨匠が夢枕漠原作『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』に描かれた楊貴妃の死にまつわる視点に注目し、日中合作映画として始動した。
唐時代の長安の宮城が舞台である。本物志向の監督としては当然の如く「宮城を作る」ことから始まった。東京ドーム8個分の広大なオープンは湖北省襄陽市に建設され、完成に6年も費やされ、独身だったある美術担当者は結婚して子供まで出来た。脚本が完成したのは2015年10月。2016年からキャスティングが始まり、空海役には何人もの日本俳優が候補に挙がったが監督が染谷将太さんに興味を持ち、依頼した。中国語のセリフをマスターし、剃髪して若き空海になりきった染谷さんは見事に監督の期待に応えた。
撮影が始まったのは2016年7月31日、気温40度の炎天下。
長安のセットはあまりに広いために徒歩での移動は難しく、キャストは支度後、車でセット内の現場に移動する。また、多い時で1,000人のエキストラもバス大移動である。
阿部寛さん扮する安倍仲麻呂が朱雀大街を通る場面では、日没寸前のマジックアワーの夕景を狙って撮影されたため、撮影出来る時間は1日1カット。1,000人以上のエキストラもこのシーンだけで4日間通うことに。映像においても、登場人物の心においても美しい映画を作りたいという監督の拘りである。
このシーンのみならず、1日に撮影するのはせいぜい5、6カット。スタンドインも俳優と同じ本物の衣装をつけた若手の中国人俳優たちによるもので、入念なリハののちに本番に入る。これだけスケールの大きい作品だと、ハリウッドでは背景などはCGを使ったVFXがメインだが、監督は本物に固執した。遣唐使船は原寸大で当時の製法で作られ、内部は細部までこだわりが。また、空海が密教を授かった青龍寺のセットは、現在では本物の寺として使われており、僧侶たちが実際に住んでいる。
また、白玲役で中国人にも人気がある松坂慶子さんは午前4時に北京を出て10時にセットのある襄陽につき、メイクと衣装の確認チェックで翌日の朝2時までかかった。
撮影が終わったのは、夜はマイナス10度の2017年1月。実に撮影期間5か月、仕上げ期間1年、企画立ち上げから約10年の歳月をかけた一大プロジェクト『空海』が、いよいよ日の目を見る。
2009年4月、日本テレビに入社してから半年間の研修期を経て、配属発表の前日、運命の時を前に眠れぬ夜を過ごしながら、翌日大会議室の中で発表されたのは、念願のドラマ制作の部署への配属でした。この場所で誰かの心に残るモノ作りをしよう。そう想いを募らせ私がADとして最初に配属された現場は、「ギネ 産婦人科の女たち」というドラマでした。勿論何をすればいいのかどころか、どんなことをする仕事なのかということも分からぬ中で、買いたてのカチンコを片手にあっちに走り、こっちに走り、駆け抜けた毎日でしたが、全然役にも立てていなかった自分がクランクアップを告げる声を聞くと、なんとも言えずこみ上げてくるものがあったことは、今でも忘れられません。
その後プロデューサー志望であった私は、「怪物くん」連続ドラマのADや、ドラマ「黄金の豚」のAPなど、たくさんの現場を経験させていただく中で、ある日突然、「君の企画をやってみないか?」という話をいただき、入社3年目に「ピースボート―piece
vote―」という深夜帯の作品で晴れてプロデューサーとしてデビューさせていただくことになりました。初めて企画が成立し、脚本家の方と打ち合わせを進め、初心に思った通り、この世界のたった一人でいいので誰かの心に残るモノを作りたいと文字通り必死に制作を進めていく中で、いよいよOAを迎えたその日、本社のデスクでOA映像を見ていると、恐らく人生で味わったことのなかったような背筋が震える体験をしました。それは、自分の想いが今正に世の中に流れていることの喜びからなのか、はたまた一つの達成感からなのか、正体不明の感覚ではあったのですが、それから5年以上ドラマ制作をしている自分ですが、毎作品、同じような正体不明の感覚を持ち、そしてそれを求めて日々ドラマ制作をしているのだなということをこの文章を書きながら、思い出させていただくこととなりました。
全国農村映画協会の山岸豊吉氏(功労グループ)は去る2017年10月10日に逝去されました。87歳でした。
ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
元国際放映の前田満州夫氏(功労グループ)は去る1月8日に逝去されました。87歳でした。
ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
アクターズセミナー2017参加者6名がキャスティングされました。
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