◆日 時/2018年10月22日(月)
10時30分〜17時30分(受付開始10時)
◆会 場/映像産業振興機構(VIPO)
東京都中央区築地4-1-1
東劇ビル2Fホール(地下鉄日比谷線東銀座駅より徒歩2分、都営浅草線東銀座駅より徒歩3分)
◆主 催/一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会
◆協 力/映像産業振興機構(VIPO)
◆参加費/5,000円(定員50名)
◆年齢制限/18歳以上
◆書類審査あり
○第一部「ワークショップ」10時30分~12時30分
講師/平野俊一(ひらの しゅんいち)
1995年、TBSテレビ入社。制作局ドラマ制作部部次長。演出家、映画監督。ドラマ『ブラックジャックによろしく』(2003年)にてチーフ監督デビュー。『S−最後の警官−』(2014年)、『アリスの棘』(2014年)、『ナポレオンの村』(2015年)、『家族ノカタチ』(2016年)、『砂の塔〜知りすぎた隣人』(2016年)、『カンナさ〜ん!』(2017年)、『あなたには帰る家がある』(2018年)。映画『S−最後の警官− 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』(2015年)など。
休憩/12時30分~13時
○第二部「アクターズセミナー賞選定オーディション」13時~16時
いよいよ自己アピールの場です。2分30秒以内で自由に演技を行って下さい。課題はなし。審査員は業界を代表する映画会社、テレビ局のプロデューサーたち。参加者の演技を見て評価採点を行います。
○第三部「出会いの広場」16時~17時
審査員と当協会のプロデューサー、ndjc2018〔若手映画作家育成プロジェクト:VIPO主催〕プロデューサー、監督が、会場にて参加者と直接語り合う交流の場です。自由な意見交換ができます。
○第四部「結果発表・総評」17時~17時30分
オーディションの講評及び、厳正なる審査により選定した優秀者を発表します。優秀者には翌年2月に開催される「エランドール賞パーティー」の会場において『日本映画テレビプロデューサー協会アクターズセミナー賞』賞状、ヒラタ基金より副賞のトロフィーが授与されます。
審査委員長 富山省吾(日本映画テレビプロデューサー協会副会長)
審 査 員 石黒裕亮(東宝)、榎本美華(東映)、阿部勉(松竹)、吉田憲一(日活)、岩上貴則(KADOKAWA)、菓子浩(NHK)、大平太(NTV)、西河喜美子(EX)、川嶋龍太郎(TBS)、松本拓(TX)、武内英樹(CX)、平野俊一(TBS)
※都合により変更となる場合がございます。
・日時:2017年10月25日(木) 15時30分開場 16時開演
・会場:東京プリンスホテル 2F「プロビデンスホール」
東京都港区芝公園3-3-1 電話 03-3432-1111
・アクセス/・JR線・東京モノレール浜松町駅から徒歩10分
・都営地下鉄三田線御成門駅(A1)から徒歩1分
・都営浅草線・大江戸線大門駅(A6)から徒歩7分
・都営地下鉄大江戸線赤羽橋駅から徒歩7分
・地下鉄日比谷線神谷町駅(3番)から徒歩10分
※今年度は授賞式後のパーティー開催の予定はございません。
・日時:2018年10月26日(金) 17時〜19時
・場所:千代田放送会館
東京都千代田区紀尾井町1-1 電話 03-3238-7401
アクセス/地下鉄赤坂見附駅(銀座線・丸ノ内線)D出口から徒歩約10分
地下鉄永田町駅(半蔵門線・有楽町線・南北線)各出口から徒歩約2〜8分
地下鉄麹町駅(有楽町線)1番出口から徒歩6分
・テーマ:「ここから始まる『新しい』テレビドラマ」
〜企画提案カンファレンス〜
本件に関するお問い合わせは(一社)国際ドラマフェスティバル 協議会
電話:03-5213-8038 までお願いいたします。
社会はめまぐるしく動き、AI開発を含むテクノロジーの進歩に日々目を見開かされている現代。そんな中で特殊メイクの状況とはどうなっているのか、意外に知られていない特殊メイクの世界をお伝えしたいと思います。
歴史的には1923年公開の映画「フランケンシュタイン」や「ノートルダムのせむし男」から怪物のような顔を立体的な造形を加えたメイクで表現するようになり、これが「特殊メイク」の原点となったのです。当時は直接役者の顔に立体的に造りあげていたため、完成までに6〜7時間を要し、これではメイクが完成した頃には役者もメイク担当も疲れ果ててしまいます。当然メイク時間を短縮できないかと考えて、事前にある程度のパーツをこしらえておいて、現場でパーツを組み合わせながら顔に貼っていくという現在に近い形が産まれました。とは言えまだ4〜5時間はかかっていたようです。
そして次に素材が問題になり、それまでのラバーとコットンの組み合せでは、固まると固くて顔の表情が出しづらいことと老けメイクのように繊細な表現ができないこともあり、それらをクリアする柔らかくて肌にぴったりな素材はないかと探し始めたのです。「特殊メイクの神様」と言われたディック・スミス氏が見つけたのがフォームレイテックスという新素材。ラバー系ではありますが、ミキサーで撹拌して泡立て、型に流してオーブンで焼くことで、スポンジケーキのようにふわふわの柔らかい人工皮膚ができあがります。型を薄く造れば薄い人工皮膚が出来上がり、顔に貼っても違和感がなくなったのです。さらにディック氏は市販のグリースペイントでは安定しなかった表面のペイントにPAXという調合して作る新しいペイント方法を考え、飛躍的にメイクの質を向上させました。これらの素材は今も使っているもののひとつです。ディック氏はこれらの技術を使って映画「アマデウス」のサリエリの老けメイクで米国アカデミー賞メイクアップ賞を受賞されました。残念ながら4年前92歳でこの世を去られましたが、多くの技術を惜しみなく私たちに残してくださいました。私も直接お仕事をした一人として感謝の気持ちでいっぱいです。
この技術と素材をベースに、さらにペイント方法を工夫してより自然に見え、本当に剃ったと思われるように、後頭部からも撮影出来るように改良して施しているのが坊主メイクです。また時代劇の従来の羽二重の代わりに部分的に使用する方法を考え出して月代部分も造っています。特殊メイクの月代と従来の羽二重チームがコラボした映画をきっかけに、羽二重に直接特殊メイクの接着剤を使うようになり、羽二重だけのメイクでも格段に生え際は安定してきました。しかし人間の肌と羽二重の素材の違和感をどうしてもぬぐいきれないこともあり、素材をどう変えていくかが課題となっています。月代部分を特殊メイクで始めた頃は私たちも不慣れで色々不具合なこともありましたが、汗対策も含めて改良を続けてきた成果は充分に出て来たと思います。4K対策必須のこのご時世に対応するツールとして、実験とカメラテストも続けています。しっかり定着するのもそう遠くないと思います。
しかしそれとは別に人間の飽くなき探求は続いています。さらなるより肌に近い、透明感のある素材はないかと探していました。それまでにもゼラチンが結構馴染みやすく、見た目もリアルでフォームレイテックスと平行して使っていましたが、熱に弱い欠点があり、伸び悩んでいました。
そしてここ10年の間に、じわじわと広がって来たのがシリコンです。私たちは透明素材を使い、役者の肌色に限りなく近い色に内部着色します。もちろん表面(外部)からも着色しますが、地肌の色に近付けておくことが成功の鍵。適度な透明感もあり、柔らかさの調整も可能で、肌に貼ると人工皮膚とは思えない質感になりとても自然に見えます。主に老けメイク、おでぶメイクなど顔に貼ってメイクする場合はシリコンを使用します。近年のテレビ画面の大きさは半端ではありませんが(もちろん映画のスクリーンには負けます)、クローズアップショットにも4Kカメラを通してかなり耐えていると思います。もちろんもっと精度を上げていければと日々戦っているところです。
このシリコン登場のおかげで、特殊メイク以外の思わぬ分野にも需要が広まっています。強度の強いシリコンで人間に近いルックスのAIロボットの外側の皮膚部分を作ったり、皮膚疾患のサンプルを身体に表現するための人体ダミー。ドクターの練習用になる医療用人体ダミー。またご遺体を修復する納棺師育成の練習用人体ダミーなどなど。今までも映像用に役者そっくりなダミー人形を作ることは多々ありましたが、それらのノウハウが異業種方面に役立っていくのは大変嬉しいかぎりです。まだまだ進化し続けていくと思います。
映画『ザ・ファブル』
天才的な殺し屋ファブルが組織のボスから休業を命じられ、普通の生活を送ることに。でもそれこそが彼にとってのミッション・インポッシブルだった!
「ザ・ファブル」の原作漫画を初めて読んだ時、今までにないキャラクターの、今までにない葛藤のドラマがあり、殺しを封じられた主人公が殺さずに危機を乗り切って行くという今までにないアクションも描けると感じ、新しい映画が生まれる予感に興奮しながら最初の企画書を書いた2年前のことを今でも覚えています。
そして今回、主演に岡田准一さんという理想的なキャストを迎え、監督はCM界の巨匠であり、人間描写にも定評のある江口カンさんが手掛けるという魅力的なプロジェクトとして実現しました。
この作品は、クセの強い個性的なキャラクターたちの思惑が複雑に絡み合いながら、予測不能な物語を形作って行きます。岡田准一さん演じる主人公ファブルはもちろんですが、一人一人のキャラクターをとにかく面白くしたかったので、共演陣にも佐藤浩市さん、木村文乃さん、山本美月さん、福士蒼汰さん、柳楽優弥さん、向井理さん、安田顕さんなどなど、信じられないほど豪華な方々に集まっていただきました。彼らがビジュアル含めて徹底的に役作りにこだわり演じるのだから、面白くならないはずがない。そこに監督の演出が加わって、1シーンごとにキャラクター同士が真剣勝負を繰り広げる。そのガチンコの演技合戦から生まれる、緊張、興奮、笑い、そして熱い人間ドラマこそがこの映画の魅力であると、撮影を間近で見ながら確信して行きました。
撮影中、江口監督の言葉で特に印象的だったのが「映画はちょっとの工夫で面白くなる」というものです。ほんの少しの工夫が加わるだけで、そのシーンの印象がガラリと変わる。ディテールにこだわる、という言葉はよく聞きますが、それを実践するとはどういうことかを何度も目の当たりにしました。俳優陣の生み出す個性的なキャラクターたちと細部にこだわった江口監督の演出を、ぜひ大きなスクリーンで楽しんでいただきたいです!
入社してから6年、牧歌的で家族的な広報部に籍を置いていた。その時の上司の鮫島部長は、私のドラマ部への異動が決まった時、社員食堂でご飯を食べながらこう言った。「お前は現場に向いてないよ。食べるのは遅いし、方向音痴だし、体力もないし、競争激しい芸能界の現場で制作なんてやっていけるか……」ドラマが作りたくてテレビ局に入社したのに、呑気にOL生活を楽しんでいた。30歳を前に突然、人生の目的を思い出して異動希望を提出、運良く次の異動で希望が叶った。そんな時に言われた言葉だ。
そして半年後。会社のお父さん的だった鮫島部長の心配は、その通りになった。APとして私のドラマ制作のキャリアはスタートしたが、今思えば本当にダメダメだった。
ロケ現場では俳優を受けてメイク場所へ案内するも5割の確率で道に迷う、食べるのが遅いのでロケ中の短すぎる休憩時間にお弁当を完食できない(完食できないどころか鶏団子2個くらいしか食べられない)ゆえに餓死寸前で仕事する、休みがない状態に何年経っても慣れず、連ドラを担当すると必ずイン前に耳が聞こえなくなる、謎の皮膚病で耳から首にかけてただれて皮がむけまくる、などメンタルの弱さが露呈し、仕上げ(編集)を担当した際はテープの種類(当時は多かった)や画角を覚えきれず、初めて手掛けた元旦の番宣番組では右上に入れたタイトルのテロップが半分欠けている(軽い放送事故)のを布団の中で目撃して叫ぶなど、本当に目も当てられなかった。最初は「作る喜び」なんてまるで見えない混沌とした日々を送り、その中で少しずつ、作る手応え、ゼロから立ち上げる機会を得るようになり、やがて共に作っていける仲間を得て、気が付いたらプロデューサーとしてなんとか歩いていた。
鮫島部長。まだまだダメだらけですが、ここまでなんとかやって来れました。あの時、心配しつつも現場に送り出してくれたのは鮫島さんだって、知ってます。ありがとうございました。
2019年エランドール賞
授賞式・新春パーティーのお知らせ
日時/2019年2月7日(木)
17時30分受付
18時開会
20時閉会予定
会場/新宿京王プラザホテル南館5階
エミネンスホール(立食形式)
詳細は次号でお知らせ致します。
第65回 プロデューサー協会 ゴルフ会開催のお知らせ
秋の親睦ゴルフ会を次により開催致します。ぜひご参加下さい。
《日時》平成30年11月11日(日曜)
競技方法 新ぺリア方式
8時30分集合 ◎9時10分 インスタート(5組予定)
《場所》越生ゴルフクラブ
〒355-0354 埼玉県比企郡ときがわ町大字番匠61 0493-65-1141
関越自動車道鶴ヶ島インター下車15分、東武東上線坂戸駅下車、クラブバスあり
《会費》22,000円予定(プレー費、パーティー費、賞品代含む)
《締切》10月27日(土曜)事務局必着
※初めて参加される方は事務局までご連絡下さい。
一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会 親睦委員会 電話/03-5338-1235