まず、「コード・ブルー」を評価してくださった観客、関係者の方々に深く感謝いたします。また、「コード・ブルー」をともに作ってくれたすべてのスタッフ、キャストに感謝します。 私は2019年1月をもって、19年間勤めたフジテレビを退社いたしましたが、最後に社員として作った物語が『コード・ブルー』だったことをとても光栄に思っております。 実写邦画ではこの15年間で最大のヒットとのことですが、それだけ多くの人々に楽しんでいただけたことは制作者冥利に尽きることで、劇場に足を運んでくださったすべての方々に直接、感謝を伝えることができたらどんなにいいかと思っておりました。なので、こうしてその気持ちを書かせて頂ける場を頂戴できたことにも感謝しております。常々、自分が作りたいものと、世の中が求めるものの接点を探したいと思って制作に取り組んでおりますが、たいがいそれはうまく行きません。自分では満足できる仕上がりでも、世の中にはNOと言われることや、自分ではどうにもうまく行っていないというものが、支持されたり、そんなことがしばしば起こり、エンターテイメントという答えのない命題に振り回される日々です。ところが、「コード・ブルー」は、自分も満足できる仕上がりで、それを観客にも支持してもらえるという、一言で言うなら幸運な映画でした。 ただ、自分の制作者人生はまだまだ始まったばかりです。向き合いたいテーマがいくつもあり、いまや「コード・ブルー」は私にとって、これから超えていかなければいけないハードル、目標、そんなものになりました。また何年かの後、「コード・ブルー」を超える物語を皆様にお届けるできるよう、1日1日を真剣に過ごしていきたいと思います。新しい物語を通じて皆様と関われることを切に願っております。これからもよろしくお願いいたします。
このたびは、名誉あるプロデューサー奨励賞を上田慎一郎監督とともに頂き、心よりお礼申し上げます。そして、『カメラを止めるな!』のキャスト、スタッフ、関係者全員で頂いた賞だと思っております。 この映画は、新人監督とこれからの俳優を世の中に知っていただく事を目的とし、ワークショップを通して制作したものでしたが、イベント上映時のお客様や国内外の映画祭で評価を受け劇場公開へと繋がりました。 2館から始まった劇場公開は、最終的には全国370館を超えました。ここまで大きく拡大できたのは、監督、キャストが連日舞台挨拶やサイン会を行い、SNSを通じて発信し続けたからです。また、映画を観ていただいたお客様(感染者の皆さま)から、SNSなど口コミによる応援を頂いた事も大きな要因です。本当に感謝しかありません。 そして、この映画は、特に映画やドラマ、TV番組の現場に関わる方々から強く支持を受けました。やはり映像制作現場などでは日々トラブルが起き、皆が汗をかいて作り上げているようで、その方々に共感いただきいろんな場面で紹介や応援いただいた事も、大ヒットに繋がりました。本当に有難うございます。 『カメラを止めるな!』の撮影現場でも大小様々なトラブルが起きました。ワンカットで撮りきるという課題を含め、新人監督と無名のキャストが頑張っている姿が多くのお客様に伝わり、応援いただいたのだと思います。そして、満席の劇場で声を出して笑い、最後には拍手が起きるなど、映画館でしか体験できないエンターテインメントを楽しんでいるお客様の姿が本当に嬉しい事でした。まだまだ、映画の力には大きな可能性があると感じた瞬間でもあります。 最後に、拡大公開に向けて、共同配給として関わっていただいたアスミック・エース様、そして、多くの劇場様からのご支援、ご協力を頂いた事、本当に感謝しお礼を申し上げます。 今後とも、映画制作に励み頑張ってまいりたいと思います。
このたびは誠に光栄な賞を頂戴し、心より感謝致します。プロデューサー賞という名前ではありますが、「半分、青い。」のクルー全体を代表して受け取らせて頂きました。 今回、企画の種は脚本家の北川悦吏子さんがNHKに持ち込まれたものですが、そのプロデュースを任されるに当たり、私としては「今、この時代にこのドラマを毎朝見てもらうことの意味」を意識しました。言うなれば、「これからはこういう幸せの形があってもいいんじゃないか」ということを発信したかったのです。その思いが、奇しくも平成の終わりが見えた年に、たった半世紀でいつの間にか遠くまで来てしまった時代の変遷を振り返ったり、個人個人が新しい価値を作り出せる「ひとりメーカー」にスポットを当てたり、敢えて震災を描いたり……ということにつながりました。また北川さん独自の自由な発想と価値観、特に病や死をタブー視しない姿勢や女性・母親像の大らかさは、お行儀の良さを求める向きからは物議を醸しましたが、私たちは本来もっと自由なはずだ、という一貫したメッセージは、朝ドラだからこそ発信するべきものだったと思っています。 しかしその欲張った内容ゆえに、ピンク電話からスマホまでや、少女漫画、100円ショップ、扇風機作りなど、再現の難易度が高い要素がてんこ盛りでした。それでも、チーフ演出の田中健二監督をはじめとして、もっともっと面白くしてやろうという士気の高いスタッフに恵まれたこと、また今回新人賞を受賞された永野芽郁さん、志尊淳さん、中村倫也さんをはじめ実力のある俳優さんたちとご縁を得たことに、改めて感謝しています。 私にとっては7本目の「朝ドラ」でしたが、朝ドラだけでなく、まだまだドラマ屋としてやれることがあるんじゃないかと気づかされた作品にもなりました。今後も頂いた賞に恥じぬよう、チャレンジを続けていきたいと思います。どうも有難うございました。
このたびは名誉ある賞を頂き、心より御礼申し上げます。プロデューサーと名の付く賞ではありますが、「おっさんずラブ」のために全力を注いでくれたキャスト・スタッフ全員で頂いた賞だと思っております。 ドラマのはじまりは2016年、年末深夜ローカル放送の単発ドラマでした。男女共に働く現代社会、仕事に生きるアラサー男女が、理想にぴったりで尊敬できて大好きで、そんな"素敵〟な同性の友人や上司に告白されたら…? ボーイズラブを描くのでも、LGBTの問題を掲げるわけでもなく、ただ"たまたまヒロインがおっさんだった〟、それだけのこと。「人を好きになるとはどういうことなのか」をテーマに作り上げてきましたが、当初の世間の反応は「ただのコメディ」という反応が多かったように思います。 それが今では多くの人に「王道純愛ドラマ」だったと捉えて頂ける理由はやはり、座長の田中圭さんを始めとする役者陣が、脚本から飛び出すほど"一途な生き様〟を描いてくださったおかげです。もう1つ理由を挙げるならば、SNSを通した視聴者の皆様からの温かいバックアップのおかげだと思います。視聴率という指標では決して成功とは言えないドラマでしたが、数字とは無関係に放送回を重ねるごとにSNSの盛り上がりは大きくなり、画面の端っこに映る小さな美術品に宿る各スタッフの熱意を、視聴者が自ら『発見』して拡散してくださる…という奇跡は、どんな仕事においてもとても稀なことで、そんな風に視聴者と対話しながらドラマを作る感覚は新鮮で、幸せな経験だったと思います。 今日まで、数々のドラマに感動し励まされ、「来週続きが放送されるのを生きる楽しみに今週頑張ろう!」と奮い立たせてもらったように、今度はおっさんずラブチームで、新しい"映画〟という舞台で、世界のどこかの誰かが笑顔になれるような物語を作ることができるよう頑張ります。本当にありがとうございました。
企画との出会いはちょうど2年前の3月、小川真司プロデューサーのInstagramでした。香港企画マーケット(HAF)の一コマで、そこにはコスプレ家族写真のパネルの下で嬉しそうに笑っている中野量太監督、映画「浅田家」の企画が賞を獲った、との文章が。小川さんも中野監督も、たまたま以前からよく知っている間柄でしたが、何より私は、お二人の作品の純粋なファンでした。「この二人が組む映画、絶対に面白い!」と思い、当時演劇部勤務だったくせして、脚本を読ませてほしいと二人に懇願しました。完全なるファン心です。「東宝に提出できる脚本はまだないよ」と言われたのを覚えています(笑)。原案となる浅田政志さんの写真集「浅田家」を見てみると、そこにはなんとも微笑ましい家族4人の姿がありました。家族であるシチュエーションをコスプレして撮っている、ごく一般家庭の写真なのですが、"こんな撮影に乗ってくれる家族がいるの!?〟と、瞬時にこの一家に心惹かれました。数か月後、タイミング良く映画調整部に異動。監督の書かれたプロットを小川さんから正式に読ませていただき、一緒につくることとなりました。まさか初担当作になるとは。ご縁が繋がったような、感慨深い企画です。
登場人物やエピソードは、殆どが実在の人物や出来事。実際に浅田家や、浅田さんが撮影した家族の方々、東北にも取材に行き、脚本に落とし込んでいきました。浅田さんとその周りの方々は、どこか個性的で魅力的。皆さん全員がこの映画を前向きに応援してくださっていたことは本当に有難かったです。脚本には載せきれない話も沢山あり、人生はドラマだ…と思う瞬間の連続。脚本に一年ほどかかりましたが、とても楽しい時間でした。
脚本段階から脳内でアテ読みしていた二宮和也さん(弟・政志役)、妻夫木聡さん(兄・幸宏役)にオファーを引き受けていただいた時は、震えました。実際撮影が始まって、お二人のやりとりを見ていると本当の兄弟のよう。家族4人が控えている光景ですら、仲睦まじい家族のように思えてきます。撮影現場に浅田さんのご家族が来てくださることも多いのですが、本物の兄・幸宏さんが「うちの家族に見えてきた…」と口にしていた時は、思わずニヤけてしまいました。写真集が原案、オリジナル、3・11…挑戦的な作品だと思っています。しかし、中野監督らしい、あたたかな"家族〟の映画であることは間違いありません。現場でのお芝居を見ながら、思わず笑ったり涙したりしてしまっている私がいるので。素敵な家族の物語、どうぞお楽しみに!
今や4K、8Kと言われているこの時代、25年くらい前の新人AD時代、当時の私的8Kといえば、きつい・汚い・危険・帰れない・給料安い・硬い椅子を並べて寝る・経験したことのない膝の痛み・花粉症発症でした。体育会系でもない自分はとにかく体がきつく眠さMAX。撮影現場で今何のカットを撮っているのかもわからない状態で毎日が過ぎていきました。当時、初めてフォースADで入った番組がTBS金曜ドラマ「ジューンブライド」財前直見さんが主演の連続ドラマでした。プロデューサーが植田博樹さんで監督が生野慈朗さん。現場での生野さんはめちゃめちゃかっこよく、オーラ半端なかったのを忘れません。そして、緑山スタジオの収録終わり緑山制作部屋のソファーを抱え込んで死んだように寝ている植田さんを見て、プロデューサーって本当に大変な仕事なんだと思う余裕もなく、そのまま一緒に寝てしまった思い出も忘れません。また、深夜2時にロケが終わって翌朝6時出発でもラーメンに連れてっていただいたチーフAD片山修さん、フォースADの仕事を丁寧に1から10まで教えていただいたサードAD金子文紀さん、ここには書ききれないほどの本当に沢山の諸先輩方にお世話になりました。厳しいながらも優しく色々な事を教えていただくうちに、ドラマの映像を作り出す作業において自分なりの役割というものが少しずつですが分かるようになり、8Kだけど仕事が楽しい! 達成感半端ない! と今の今まで辞めずにここまでやってきました。 そして20数年後、金曜ドラマ「家族狩り」で自分がチーフディレクターとして、植田プロデューサー、財前直見さんとお仕事させてもらえるなんて想像もつきませんでした。人との出会いが自分の財産になっていく、本当に実感しております。 今年、2019年7月期の金曜ドラマを担当いたします。そこで視聴者の皆様に楽しんでいただけるドラマを作るとともに、そこで新たな出会いがあることも楽しみにしております。
元東映プロデューサーの㈱オーファクトリーエンターテインメント顧問吉田達氏(功労グループ)は
去る3月12日逝去されました。83歳でした。
ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
お手元の会員証の有効期限は2019年3月31日となっております。
更新【2022年3月31日】のため、タテ3センチ×ヨコ2・5センチの写真(データ可。カラー、モノクロいずれも可)を
必ずお名前を明記の上、事務局までお送り下さい。
データの方はメール(info@producer.or.jp)にてお送り下さい。お写真の変更が必要ない場合はその旨ご連絡下さい。
東京都興行生活衛生同業組合様のご支援により、2019年4月1日~2022年3月31日の都内加盟館割引入場料金が以下の通り決まりました。
①割引料金は各映画館で異なりますので窓口にてご確認下さい。また消費税等の値上げが実施される場合は変更する場合があります。
②ご入場の際は、入場券窓口に当協会の会員証【有効期限2022年3月31日】をご呈示のうえ、入場券をお求め下さい。
③特別興行、レイトショウ、混雑時の入場はできません。また割引対象外の映画館もございますので、窓口の指示に従って下さい。
④加盟館リストは協会HPをご参照下さい。利用期間中、館名の変更などもあります。
第43回通常会員総会を下記により開催予定です。また、総会終了後、懇親会も予定しております。
詳細は次号でお知らせ致します。
日時/2019年6月27日(木曜)
17時30分総会開会予定
終了後懇親会を予定
会場/東映本社8階会議室
(中央区銀座3-2-17)
《日時》2019年5月11日(土曜)
競技方法 新ぺリア方式
8時45分 集合
9時17分 アウトスタート(5組)
《場所》越生ゴルフクラブ
〒355-0354 埼玉県比企郡ときがわ町大字番匠61
TEL 0493-65-1141
関越自動車道鶴ヶ島インター下車15分、東武東上線坂戸駅下車、クラブバスあり
《会費》22,000円予定
(プレー費、パーティー費、賞品代含む)
《締切》4月13日(土曜)事務局必着
※初めて参加される方は事務局までご連絡下さい。
一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会
親睦委員会 TEL 03-5338-1235