◆日 時/2019年10月10日(木)
10時〜17時30分(受付開始9時45分)
◆会 場/映像産業振興機構(VIPO)
東京都中央区築地4-1-1
東劇ビル2Fホール(地下鉄日比谷線東銀座駅より徒歩2分、都営浅草線東銀座駅より徒歩3分)
◆主 催/一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会
◆協 力/映像産業振興機構(VIPO)
◆参加費/5,000円(定員50名)
◆年齢制限/18歳以上
◆書類審査あり
○第一部「ワークショップ」10時~14時
講師/今泉 力哉 監督
1981年福島県生まれ。2010年『たまの映画』で長編映画監督デビュー。温度の低い恋愛群像劇を得意とし、2013年『こっぴどい猫』がトランシルヴァニア国際映画祭で最優秀監督賞受賞。『サッドティー』(14)『知らない、ふたり』(16)、『退屈な日々にさようならを』(17)、『パンとバスと2度目のハツコイ』(18)などコンスタントにオリジナル脚本の作品を撮り続ける。2019年4月『愛がなんだ』が公開され、大ヒットを記録。公開待機作に伊坂幸太郎原作の『アイネクライネナハトムジーク』(9月20日公開)、全編下北沢で撮影した映画『街の上で』など。また【今泉力哉と玉田企画】名義で10月に舞台『街の下で』を玉田真也と共同で作・演出する。ドラマ「時効警察はじめました」(テレビ朝日系列)の監督も担当。
休憩/12時30分~13時
○第二部「アクターズセミナー賞選定オーディション」14時~16時
いよいよ自己アピールの場です。2分以内で自由に演技を行って下さい。課題はなし。審査員は業界を代表する映画会社、テレビ局のプロデューサーたち。参加者の演技を見て評価採点を行います
○第三部「出会いの広場」16時~17時
審査員と当協会のプロデューサー、ndjc2019〔若手映画作家育成プロジェクト:VIPO主催〕プロデューサー、監督が、会場にて参加者と直接語り合う交流の場です。自由な意見交換ができます。
○第四部「結果発表・総評」17時~17時30分
オーディションの講評及び、厳正なる審査により選定した優秀者を発表します。優秀者には翌年2月に開催される「エランドール賞パーティー」の会場において『日本映画テレビプロデューサー協会アクターズセミナー賞』賞状、ヒラタ基金より副賞のトロフィーが授与されます。
審査委員長 富山省吾(日本アカデミー賞協会)
審 査 員 臼井真之介(東宝)、榎本美華(東映)、石塚慶生(松竹)、西村信次郎(日活)、今安玲子(KADOKAWA)、篠原圭(NHK)、小田玲奈(NTV)、
山川秀樹(EX)、岡本伸吾(TBS)、松本拓(TX)、加藤裕将(CX)、今泉力哉(監督)
※都合により変更になる場合がございます。
・日時:2019年10月28日(月) 16時30分開場 17時開演
・会場:東京プリンスホテル 2F「プロビデンスホール」
東京都港区芝公園3-3-1 電話 03-3432-1111
・アクセス/・JR線・東京モノレール浜松町駅から徒歩10分
・都営地下鉄三田線御成門駅(A1)から徒歩1分
・都営浅草線・大江戸線大門駅(A6)から徒歩7分
・都営地下鉄大江戸線赤羽橋駅から徒歩7分
・地下鉄日比谷線神谷町駅(3番)から徒歩10分
・日時:2019年10月29日(火) 17時~19時(予定)
・場所:千代田放送会館
東京都千代田区紀尾井町1-1 電話 03-3238-7401
アクセス/地下鉄赤坂見附駅(銀座線・丸ノ内線)D出口から徒歩約10分
地下鉄永田町駅(半蔵門線・有楽町線・南北線)各出口から徒歩約2〜8分
地下鉄麹町駅(有楽町線)1番出口から徒歩6分
・テーマ:未定
本件に関するお問い合わせは(一社)国際ドラマフェスティバル 協議会
電話:03-5213-8038 までお願いいたします。
私がNHKに入局したのは1985年。徳島放送局の勤務を経て、1990年からドラマの演出・制作の仕事をしてきました。最近では、2016年大河ドラマ「真田丸」の企画・制作統括・演出、2018年の正月時代劇「風雲児たち〜蘭学革命篇〜」の企画・演出を担当し、昨年6月に放送文化研究所(文研)メディア研究部に異動しました。
文研は渋谷の放送センターではなく、港区愛宕山の放送博物館のすぐそばにあります。渋谷から少し距離をとって放送業界全体を客観的に見ることができるのが特色で、NHK内部の動きや国内海外のメディア動向の情報がいち早く入ってくるのに加えて、視聴者のメディア生活の実態や、コンテンツへの反応なども、偏り無く入ってきます。NHKが行う世論調査も文研の仕事です。
10年ほど前に、2年間だけ文研勤務したことがあり、その際に、様々な新しい試みにチャレンジしたが視聴率が振るわず、局内では失敗作とも言われた2004年大河ドラマ「新選組!」が、「歴女ブーム」のさきがけになる等、視聴率の数字とは別に、世の中に様々なインパクトを与えていたとわかるデータをたくさん見つけました。自分たちのチャレンジが新しい視聴者層に届いていたことが裏打ちできて、三谷幸喜さんともう一度大河ドラマを作るなら今だ、という確信に繋がり、文研からドラマ部に戻って、反対する一部の上層部を説得して「真田丸」の企画を実現させました。
SNSの発展によって、視聴者自身のアクティブな反応がリアルタイムでわかるようになり、「新選組!」で感じていた手応えは「真田丸」では期待通りに可視化されました。制作チームで立てた様々な戦略のひとつに、SNSと地域メディアの連動がありました。大河ドラマや連続テレビ小説は、昔からご当地が大変盛り上がりますが、かつてはその地域のメディアが大きく取り上げてはくれるものの、その外には熱気が必ずしも伝わらず、一過性になりがちでした。しかし、ツイッターやネットニュースの一般化は、その地域の熱気や詳報をいち早く全国に拡散してくれる効果があり、結果として各地域の皆さんが、お互いの地域を訪問し合う動きにまで発展して、「真田丸」と共に地域を大いに盛り上げてくれました。
今、再び文研に戻ってテーマにしているのは、「地域メディア」や「小さなメディア」の動きと「物語作り」の連動です。地域局発のドラマ制作支援などを行いつつ、半年ほど前、NHK宇都宮局の開局75周年記念の朗読劇に演出担当を兼ねて参加しました。こうしたイベントは各局で時々行われる地域の視聴者へのサービスのひとつですが、あえて狭めの会場を選んで、観客と出演者の距離を縮め、観客参加型の芝居としてストーリーを練り、ビジュアルにも凝って公演は大変盛り上がりました。普通ならここまでなのですが、これを音声収録して、MA作業をあらためて行い、栃木県域のFM番組として一度放送を出した後、「らじる・らじる」で全国配信し、どこでも聴けるコンテンツとして成立させました。「真田丸」で人気を博した栃木県出身の俳優をキャスティングしたことで、公演には全国から参加申込みがあり、これをローカルメディアのプラットフォームで料理して、最終的に再び全国に還元したことになります。小さく手触り感のあるイベントでしたが、工夫次第で地域で作ったコンテンツを全国に向けてアピールしていくことができる。まだ小さな動きですが、可能性を感じるイベントでした。
既存のメディアインフラを経由しなくてもコンテンツがやりとりできる可能性が無限に広がる時代になりました。そんな中で、今いちばん大切にしたいと思うのがコンテンツの「純度」です。志の高い作品を、それに見合う品質で仕上げ、広く共有すること。文化としてのコンテンツ制作を強く意識して、研究や創造の実践を続けていきたいと思います。
「子どもの時に自分たちがテレビに毎週釘付けになってわくわくさせられた体験を今の子ども達にも味わってもらいたい」というのが、「真田丸」を企画した時に三谷幸喜さんと決めた目標でした。「真田丸」放送中の夏休み、私や屋敷Pに各地の小学生からいくつも取材の申込みがあり、夢が叶ったと嬉しく思いました。ひとつでも多く、そういう役割を果たせるコンテンツを世に出すことを意識して、今後もコンテンツ作りの研究や実践を行っていきたいと思います。
文研ではNHKアーカイブスを使った勉強会なども開いています。温故知新で、これからの映像文化の行方を探っていくことに関心のある方はぜひご連絡ください。地域メディアやパーソナル・メディアから、8KやVRなどの先端技術の応用まで、局の垣根やメディアのジャンルを超えたコンテンツ制作コラボレーションの可能性も探っていきたいと願っています。
映画『決算! 忠臣蔵』
時代劇の王道、年末の風物詩と言えば「忠臣蔵」ですが、この国民的ストーリーには、誰も知らない仰天秘話がありました。
元禄14年3月14日。江戸城・松の廊下で事件勃発。清廉潔白な赤穂藩藩主・浅野内匠頭が、賄賂まみれの吉良上野介の態度に据えかね、斬りかかる。喧嘩両成敗となるはずが、幕府が下した結論は、浅野家のお取り潰しと、内匠頭の即日切腹。突然藩主を亡くし、お家断絶となり、赤穂藩士たちは路頭に迷い……。筆頭家老・大石内蔵助は嘆く暇もなく、勘定方・矢頭長助の力を借りてリストラに励む日々。しかし、その努力や幕府への働きかけも虚しく、お家再興の夢は断たれてしまいます。それでも一向に討入る様子のない内蔵助でしたが、江戸の庶民たちからの仇討熱望をきっかけに気持ちが揺らぎ始めた、そんなとき……討入りするには9500万もの予算が必要だということが発覚! 討入るか否か迷っているうちに予算はどんどん減っていき、一方で、世の中的には討入らないとまずい空気になっていき……。果たして彼らは予算内で、無事に仇討を決算できるのか――
「忠臣蔵」と言えばオールスターの代名詞。キャスティングの難易度が高いことで知られています。しかも本作のテーマは、「忠臣蔵」の秘話を〝涙と笑いの予算達成エンタテインメント〟として描くこと。通常以上のハードルの高さを乗り越えるべく、中村義洋監督とプロデューサー部とで、クランクイン直前まで、悩み、粘り、こだわり続けました。監督が特に重きを置かれたのは、主演級揃い踏みの豪華さ、芸達者であることは勿論のこと、アンサンブルとしての意外性や面白さがあるかどうか。どんな人に集まっていただくべきか、登場人物の相関図のうえに、考え得る方々の組み合わせを並べては直し、並べては直し……。結果として、堤真一さん演じる大石内蔵助と、岡村隆史さん演じる矢頭長助の凸凹コンビが挑む〝予算内で仇討〟という困難なミッションを盛りあげる理想的なキャスティングができたと自負しております。さらに各俳優の魅力を最大限引き出すべく、各シーン撮影当日まで、セリフや仕草など監督に考え抜いていただきました。大人数が一堂に会するシーンでの丁々発止のやり取りは、並び順や身体の向きまで、入念に検証を重ねられた中村監督にしかつくり得ない圧巻の仕上がり。曲者だらけの豪華俳優陣によるアンサンブルの妙を、劇場でお楽しみいただければと思います。
私が初めて入ったドラマの現場は、2008年の大河ドラマ「篤姫」の収録現場でした。 5年間の地域放送局での勤務を経て、念願の東京のドラマ番組部への異動、それもずっと大好きで憧れていた大河ドラマのチームに入ることができるということで、心も躍るような気持ちでした。今でも鮮烈に印象に残っているのは、初めて入ったスタジオ収録で、調所広郷役を演じる平幹二朗さんを目の当たりにした時のことです。私の中で平幹二朗さんと言えば、小学生の頃見ていた大河ドラマ「信長 KING OF ZIPANGU」の加納随天。「随天がいるー!」とさすがに(当たり前ですが)声には出しませんでしたが、そのシーンの収録中はずっとミーハー心が全開になっていました。しかし、当時の私は一番下っ端の助監督、平さんに声をかけることすら恐れ多く、どれだけ私が加納随天を好きなのかをお伝えする機会はついに訪れませんでした…。ただ、そんな高揚した気分でいられたのは一瞬でした。キューを振るタイミングを間違え、カチンコを打つのもままならず、すぐに自分の仕事のできなさに打ちひしがれる日々が続くことになります。そんな私に「こうした方がいいですよ」と優しく教えてくれたのが、主演の宮﨑あおいさんをはじめとする出演者のみなさんでした。今思えば本当に雰囲気が良く鷹揚な現場だったのですが、みなさんの数々の温かいアドバイスによって、助監督として成長させて頂きました。おかげで半年後には、週単位の収録の責任者であるFDを担当できる様になりました。その他にも、予告番組の制作、アバンタイトルの作成、打ち上げの司会からVTR作りまで、様々な仕事を経験し濃密だった「篤姫」の1年間のおかげで、ドラマ人としての基礎作りができた様に思います。プロデューサーとなって思うのは、自分が担当する作品では、そんな風に若手がのびのび育つことのできる雰囲気の良い現場、チーム作りをしたいということです。
2020年エランドール賞
授賞式・新春パーティーのお知らせ
日時/2020年2月6日(木)
17時30分受付
18時開会
20時閉会予定
会場/新宿京王プラザホテル南館5階
エミネンスホール(立食形式)
詳細は次号でお知らせ致します。
第67回 プロデューサー協会 ゴルフ会開催のお知らせ
秋の親睦ゴルフ会を次により開催致します。ぜひご参加下さい。
《日時》2019年11月17日(日曜)
競技方法 新ぺリア方式
8時45分集合 ◎9時17分 インスタート(5組予定)
《場所》越生ゴルフクラブ
〒355-0354 埼玉県比企郡ときがわ町大字番匠61 0493-65-1141
関越自動車道鶴ヶ島インター下車15分、東武東上線坂戸駅下車、クラブバスあり
《会費》22,000円予定(プレー費、パーティー費、賞品代含む)
《締切》10月26日(土曜)事務局必着
※初めて参加される方は事務局までご連絡下さい。
一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会 親睦委員会 電話/03-5338-1235