事業内容

ホーム > プロデューサーズ・カフェ バックナンバー > 第10回 プロデューサーズカフェ (2016年6月)

第10回 プロデューサーズカフェ (2016年6月)

■「ビリギャル」制作の秘密
2016/6/10(金) 19時~21時
VIPO東劇2Fホール
第10回カフェスチール那須田淳さん
那須田淳(TBSテレビ)


6月10日にプロデューサーズ・カフェ(Pカフェ)を開催しました。今回のゲストは興行収入28・4億円で昨年の邦画の実写では第3位のメガヒットを飛ばした映画「ビリギャル」プロデューサーの(株)TBSテレビ 那須田淳さんです。

那須田さんは映画とテレビ両方のプロデューサーをしています。「テレビは50代以上、映画は10代」とターゲットを区別していて今回は青春物をやろうと企画しました。原作は実話なので徹底的に取材したそうです。取材のコツは思い出話をしてもらうこと。時間の流れどおりに全部話してもらうと次々と宝の山があるそうです。いろいろ取材してみるとダメな人たちばかりだった。それが面白くて「スーパーな人が起こす奇跡ではなく、ダメな人とダメな人の掛け算が奇跡を起こす」という主題が出来ました。苦労したのは受験ものなのでどんな参考書を使っているかリアルに揃えた、試験問題の権利処理が難題だった、キャンパス内での撮影許可が下りずに合成処理をしたなどでした。力をいれたのは宣伝。見てほしいのは主人公と同じ金髪ギャルなので説教臭いと思われたら見に来ない。宣伝文で「感動作」という言葉は絶対使わないようにしました。予告編で面白そうと期待させて、確認するために劇場へ呼び込んで、「意外と泣けた」という戦略を一貫しました。公開はゴールデンウィークで見事に金髪ギャルたちを泣かせて大ヒットになりました。

 今回のPカフェの開催では映像産業振興機構(VIPO)とタッグを組みました。参加者は計43人。プロデューサー協会の若手プロデューサーに加えてVIPOの広報で映画会社の若手プロデューサーと宣伝プロデューサー、さらに若手映画作家プロジェクト(ndjc)の若手監督たちが集まりました。上記の制作の話に加えて、中国との国際共同制作やネット配信など今らしいテーマにも質問が及び、2時間の白熱したPカフェとなりました。次回は秋の開催を予定しています。

第10回カフェ質疑1
第10回カフェスチール1



Copyright (C) 2014 ALL NIPPON PRODUCERS ASSOCIATION All Rights

一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会


pagetop