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第11回 プロデューサーズカフェ (2017年6月)

■「真田丸」制作について
2017/6/26(月) 19時~21時
VIPO東劇2Fホール
第11回カフェスチール吉川さん
吉川邦夫(NEP)


6月26日、プロデューサーズ・カフェ(Pカフェ)を開催しました。今回のゲストは、平均視聴率16・6%をあげた大河ドラマ「真田丸」の制作統括で、現NHKエンタープライズ・エグゼクティブディレクター吉川邦夫さんです。もう一人の制作統括・屋敷陽太郎さんとの対談を予定していましたが業務の都合で屋敷さんは参加できず、吉川さんにお話をうかがいました。

吉川さんは大河ドラマに参加するのは7作目。「真田丸」は、放送の3年前、屋敷さんと二人で三谷幸喜さんと組み、開発がスタートしました。実はそれ以前、吉川さんは「新選組!」が終わった後、三谷幸喜さんからのメールを覚えていました。「ようやく描き方が分かった気がする。ぜひもう一度やりたい。やっぱり真田丸かな」新しい風を吹かせるのではなく、子どもの頃に自分を歴史ドラマ好きにさせてくれた大河を!という原点回帰を指向しました。戦国の本格的な家族ドラマにするため、登場人物を「英雄」にせず視聴者が等身大の目線で見られることを重視しました。親族間でも殺しあうのが普通だった戦国時代、敵味方に別れても助け合った真田一家は異色で、「家族の為だった」と解釈すれば自然だという視点で真田家を描きました。「アバンなし」「ナレーション有」というのも80年代以前の旧来の大河の語り口にこだわりました。

制作陣は、三谷さんに付いて脚本を担当した吉川さん(第4話演出も)と、屋敷さん制作統括二人のほか、PR担当、キャスティング・スケジュール担当、日本各地の「ご当地」担当の計五人を配し分厚い布陣で臨みました。制作する過程では、考証の先生方の意見を最大限尊重しつつ、作家と考証の間の「通訳」としても吉川さんが活躍しました。PRも、視聴者の満足を考慮し事前情報を抑え、「扮装でのPR出演控える」等を徹底しました。広報・広報制作・事業の組織を横断し、ご当地の地域イベント充実、記者の自由度を上げる、等を図りました。今回も、VIPO(映像産業振興機構)のご協力をいただきました。場所をお借りし来場者も募り、計43名が参加しました。アニメやCGクリエイター、LINE、大学、音楽関係の方々も参加し、質問も制限時間を超えるなど、熱気にあふれたPカフェとなりました。

第11回カフェスチール会場1
第11回カフェスチール会場2



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