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第12回 プロデューサーズカフェ (2018年6月)

■「カルテット」制作秘話
2018/6/25(月) 19時~20時30分
VIPO東劇2Fホール
第12回プロデューサーズカフェ佐野亜裕美さん
佐野亜裕美(TBS)


6月25日、プロデューサーズ・カフェを開催しました。今回のゲストは、2017年1月期に放送されたTBSの名作ドラマ「カルテット」の佐野亜裕美プロデューサーです。 その「情熱と戦略に迫る」と題したPカフェでしたが、「カルテット」放送までの道のりや制作秘話を中心に佐野プロデューサーの高速回転トークが繰り広げられ、あっという間の90分でした。TBSドラマ「カルテット」は視聴率こそそれほど高くありませんでしたが、SNSを中心に大きな盛り上がりを見せました。サスペンスともロマンスともカテゴライズされることを拒むかのような、いわば「ノンジャンル」。しかしながら奥行きのあるセリフのやり取り、上質な芝居を精緻に構成させた丁寧なつくりによって、他のドラマとは一線を画した作品性を提示し、魅了された視聴者によって「新たな放送の楽しみ方」が生み出されるというコンテンツの可能性を開いたドラマと言えるでしょう。昨今のテレビドラマ界においては通りにくいスタイルの企画が視聴者の心を鷲掴みにしたことには佐野プロデューサーのぶれない意思がありました。脚本家・坂元裕二氏との4年にわたる信頼関係の醸成は佐野プロデューサーの人間力なくしては成り立ちませんでした。また、出口の見えない物語を楽しむことを出演者たちと共有するプロデュースワークなど、佐野プロデューサーのクリエイティビティが実に細部まで行きわたっていたことを聞き、あらためて「カルテット」のクオリティに納得しました。 60分のトークと30分の質疑応答で、今後のドラマ界を牽引するであろう佐野プロデューサーの生の声が聞くことができる貴重な機会となりました。話題はさらに制作者が体感するドラマの評価と視聴率のバランス、ドラマコンテンツの可能性としての海外展開など多岐におよびました。佐野プロデューサーがソウルドラマアウォードで体験した海外ドラマの現状に対し、放送局が海外にドラマあるいはリメイク権を展開していく道筋などについても質問が出され、来場者たちのコンテンツ展開に対する興味の高さがうかがえました。今回もVIPO(映像産業振興機構)にご協力いただきました。会場の提供をはじめ、VIPOの告知により幅広い層からご来場いただき充実した内容のPカフェとなりました。
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