会報

2020.03.01

会報

No.478 2020年 3月号

華やかに2020年 エランドール賞 授賞式開催!!

エランドール賞委員会

TBSテレビ ドラマ制作部

中井 芳彦

2020年2月6日㈭皆様のご協力のもと無事に終えることができました。
皆様のご協力に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

一点だけ、書いておかなければならないことがあります。

会の当日、赤坂から新宿駅、13時に会場入りしました。ホテルのご担当者様にご挨拶して一緒に裏導線を回って会場の中へ入りました。TBSの後輩一人連れて入りました。まだホテルの皆様が設営している最中です。会員の方はどなたも来ていません。当然です、打ち合わせは15時ですから、2時間も前です。後輩から「ちょっと早すぎましたね」と軽口が後ろから来ました。「ちょっと気持ち早すぎたな」と冷静を装って言いました。

この後輩はきっと読んでないと思いますから告白しますが、時間の読みを間違えたのではなく、待てなかったのです。
(失敗できない)

この1年、担当局としてエランドール賞を取り仕切る重圧をいろんな場面で思い出していました。

そんな時です。会場後方扉の向こう側から、うっすら声が聞こえました。なんだろうと重い扉を開けますと、まだ灯りのついていない暗い廊下から聞こえる楽しそうな声声声、スマホやタブレットの明かりがうつる嬉々とした顔顔顔。

(ヤバいお客さん、もう来てる)

よくよく見れば会場前は、廊下ソファーはもちろん、地べたにも人が溢れて廊下は通れないほど。列は長く回りに回り、隣の本館へずっと続いていました。数えようにも数えきれません。新人賞を受賞した方の名前が入った手製のうちわを持ったお客さんもいました。私の想像を超えた熱量のお客さんでした。

『新人賞受賞者の登場とともに、きっと会場のお客さんは将棋倒しになる』

おめでたい会なのにそんな縁起でもない想像を、すみません、してしまいました。

「皆様、昨日の終電から来て、並ばれてます」

隣にいたホテルの方が静かにおっしゃいました。会に参加したお客さんは過去最高446人だったそうです。忘れないうちに、書いておきます。

来年のエランドール新人賞、きっと今年と同じく豪華な顔ぶれです。

一般の方は、前日深夜から並ぶことが予想されます。きっと、何らか規制した方が良い気がします。これを読まれた会員の方、来年のエランドール賞の委員会打ち合わせで、私すっかり忘れているかもしれません。なのでここに書いておきます。どうか年末、私を見かけたら「去年のお客さんすごかったね」と一言お願いします。この凄まじさを思い出して、きっと進言します。

いまは無事に終わったことだけでほっとしています。大きなトラブルもなく無事に終えましたのは、豪華な新人賞受賞者に加え、豪華なプレゼンター、各事務所関係の皆様、ヘアメイクさん、スタイリストさん、たくさんの方が参加する中で、各社の皆様がお世話していただいたおかげです。重ねて心からの御礼を申し上げます。

皆様ご協力いただき、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。



2020年第44回エランドール賞


授賞式・新春パーティー

日時 2020年2月6日(木)18時~20時

場所 京王プラザホテル(新宿)
   南館5階エミネンスホール

進行演出 中井芳彦(TBSテレビ)
     助川洋昭(ビデオスタッフ)

司会 古谷有美(TBSアナウンサー)

開会 18:00

開会挨拶 日本映画テレビプロデューサー協会奥田誠治 会長

来賓挨拶 文化庁参事官芸術文化担当坪田知広 様

乾杯 日本映画放送株式会社
   杉田成道 代表取締役社長

【プロデューサー賞・プロデューサー奨励賞☆田中友幸基金賞】

表彰 18:20

○映画 プロデューサー賞
「翔んで埼玉」
  若松央樹(フジテレビジョン)
  古郡真也(FILM)
  プレゼンター ブラザートム

○映画 プロデューサー奨励賞
「蜜蜂と遠雷」

  石黒裕亮(東宝)
  プレゼンター 松岡茉優

○テレビ(プロデューサー賞)

「いだてん~東京オリムピック噺~」

  清水拓哉
  家冨未央(日本放送協会)
  大越大士(テイクファイブ)
  プレゼンター 阿部サダヲ

○テレビ(プロデューサー奨励賞)
「凪のお暇」
  中井芳彦(TBSテレビ)
  プレゼンター 山内章弘副会長

【特別賞】

表彰 18:40

映画「新聞記者」製作チーム
プレゼンター シム・ウンギョン

【アクターズセミナー賞☆ヒラタ基金賞】

表彰 18:50

  •   片桐美穂

  •   佐伯大地

  •   ついひじ杏奈

  •   内藤聖羽

  •   仁科あい

  •   吉川一勝

【新人賞☆TVガイド賞】


表彰 19:00

(男性女性交互五十音順)

  神木隆之介
  プレゼンター 宮藤官九郎

  安藤サクラ
  プレゼンター 福田靖(脚本)

  横浜流星
  プレゼンター 深田恭子

  清原果耶
  プレゼンター 岡田将生

  吉沢亮
  プレゼンター 大森寿美男(脚本)

  橋本環奈
  プレゼンター 是枝裕和(監督)

*舞台上フォトセッション

終了後新人賞受賞者会見

20:00 花D

抽選会 19:30

中締め 20:00

日本映画テレビプロデューサー協会 
重村一  副会長

閉 会 20:15 終了


只今撮影中

TBSテレビ 制作部
ドラマ制作部

峠田 浩

ただいま、こんなドラマを撮影中です。

お坊さんで救命救急医の主人公。原作を読んで、この設定にまずはただ単純に驚きましたが、今はこの意味を深く感じています。「生と死」というテーマは医療ドラマではありふれたテーマかもしれませんが、僧という見方が加わっただけでこんなに違って見えてくるのかと。コウノドリというドラマをやっていた時、「命の誕生」という光あふれる出来事がテーマでした。しかし、そこにはやはり影があり、悲しみ、苦しみ、悔しさなど様々な感情があふれていました。
今回は「命の終わり」をテーマにしています。そこには濃く広がる影しかないのか、と言われるともちろんそうではないんだと改めて思っています。救命救急の先生にお話を聞いた時、どうしても助からないのでは? という患者さんでもあきらめず最後まで救うのは、患者のためであり、のこされた家族のためであるとおっしゃっていました。最後まで必死に助けてくれようとしたという事実は、大切な人が亡くなった後の家族の救いになると信じていると。さらに実際に取材をしてみると、誰かを看取ることでその人を思い出し、心に刻み、新たな一歩を踏み出す時、その家族には笑顔があったりしました。生と死の現場で主人公の僧医・松本が救うものとは何か―、物語後半に私たちが最も大切にしていきたいなと思っているものです。
伊藤英明さん、中谷美紀さん、ムロツヨシさんの同級生トリオを中心に撮影は順調に進んでいます。死を前に患者のみならず、のこされた家族にどう向き合うのかというテーマに真正面から取り組んでいただいています。驚くのは同級生トリオのみなさんの真摯で謙虚な姿勢です。仏教に対機説法というものがあります。私なりの解釈ですが、相手を理解し、その相手に合わせて臨機応変に手段を変えて、伝わる言葉を説いていくというものです。どこかみなさんの芝居と通じるものを感じています。現在7話を撮影中。医療シーンは撮影時間がとてもかかりますが、合間の時間もキャストのみなさんの笑顔が現場に溢れていて、この熱量と明るさがこのドラマの原動力なんだと改めて感じています。
「病室で念仏を唱えないでください」
このタイトルをどう物語に繋げて、どう回収するかも楽しみの一つになっています! 最終回に向けて毎日祈るような思いで日々精進し続けていきたいと思います!


私の新人時代

株式会社フジテレビジョン
編成制作局 第一制作室
太田 大

通信社の速報のサイレン、地震速報のチャイム、飛び交うデスクたちの怒号。2003年、入社したての私は、報道センターで、こうした音が鳴るたびにビクつきながら、走り回っていました。すぐに電話を取る、地震速報のチャイムを止めて皆に行き渡るように震度情報を叫ぶ、社会部記者のサポートのために泊まり勤務明けに取材に出る。
行動の先にある真の目的を理解できないまま動き続けて最初の1年が過ぎました。
2年目、5分程度の小さなニュース企画を任されるようになると、相変わらず報道の意義は理解できないものの、自分でネタを見つけていくことに少しだけやりがいを見出せました。
3年目、社会部に配属され、夜討ち朝駆けの毎日の中、自分が取らなくてもいずれ誰かが取る〝スクープ〟というものに意義を見出せず、然るに使いモノにならず、4年目に報道センターに戻り、企画取材に没頭し、〝埋もれたネタ〟を見つけて好きに原稿を書き、テロップをデザインすることに命を懸ける日々が続いたあと、自分に〝報道の目的〟を理解することはなさそうだと感じ、本当はずっと抱えていたドラマを作りたいという熱とともに異動を希望し、6年目で編成へ、今に至ります。
現在は、がん診療をテーマにした1月クールの連続ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」のプロデュースをしていますが、ここでも、新人時代からずっと悩み続けてきた〝放送意義〟とぶつかりながら制作しています。
重いシーンが多くなったとしてもリアルを追求すべきか、嘘でもエンタテインメントにすべきか…やはり悩まされています。
そんな時、脳内には、怒号飛び交う報道センターが浮かび、新人の気持ちに戻り、悩みながらもとりあえず動くしかないと思うようにしています。
様々なコンテンツに携わっても、私のアイデンティティの欠片は、やはりあの場所にあります。
スローな新人だった私を暖かく見守ってくれた最初の職場に、畏敬の念と感謝を込め、これからももがいてきたいと思います。


事務局だより


第68回 プロデューサー協会 ゴルフ会開催のお知らせ

《日時》2020年5月24日(日曜)


    • 競技方法 新ぺリア方式

    • 8時45分集合 ◎9時07分 インスタート(5組)予定

《場所》越生ゴルフクラブ


    • 〒355-0354 埼玉県比企郡ときがわ町大字番匠61

    • 電話/0493-65-1141

    • 関越自動車道鶴ヶ島インター下車15分、東武東上線坂戸駅下車、クラブバスあり

《会費》22,000円予定(プレー費、パーティー費、賞品代含む)

《締切》5月11日(月曜)事務局必着

初めて参加される方は事務局までご連絡下さい。

一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会

親睦委員会 電話/03-5338-1235


インフォメーション

◎会議の記録

    • 2月18日(火) 会報委員会 (事務局)

    • 2月26日(水) 第6回定例理事会 (東映本社)

◎会議の予定

    • 3月16日(月) 会報委員会(事務局)

  • 3月25日(水) 第7回定例理事会(東映本社)

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