会報

2021.12.09

会報

No.492 2021年 11,12月号

2022年 第46回エランドール賞新人賞候補者決まる!!

特別賞
特別賞につきましては、絞り込みが困難ということで物故者は対象外です。
投票締切
12月10日(金)必着です!!

エランドール賞新人賞候補 男性(13名)(テレビはWeb配信も含む)エランドール賞委員会

赤楚 衛二 TV 「彼女はキレイだった」「SUPER RICH」
亀梨 和也 TV 「レッドアイズ監視捜査班」
瀬戸 康史 映画 「ルパンの娘」
中川 大志 映画 「砕け散るところを見せてあげる」「FUNNY BUNNY」
TV 「ライジング若冲」「ボクの殺意が恋をした」
永瀬  廉 TV 「おかえりモネ」
仲野 太賀 映画 「すばらしき世界」「あの頃。」
TV 「コントが始まる」「この恋あたためますか」
永山 絢斗 TV 「上意討ち」
平野 紫耀 映画 「かぐや様は告らせたい」
町田 啓太 TV 「SUPER RICH」「青天を衝け」
間宮祥太朗 映画 「東京リベンジャーズ」
TV 「オー! マイ・ボス! 恋は別冊で」
柳楽 優弥 映画 「HOKUSAI」
TV 「二月の勝者」
山崎育三郎 映画 「ミュジコフィリア」
TV 「殴り愛、炎」
山田 裕貴 映画 「ヒノマルソウル ~舞台裏の英雄たち~」
TV 「先生を消す方程式」「ここは今から倫理です」

エランドール賞新人賞候補 女性(15名)

石橋 静河 映画 「あのこは貴族」
TV 「大豆田とわ子と三人の元夫」
今田 美桜 TV 「おかえりモネ」
江口のりこ TV 「SUPER RICH」「その女ジルバ」「ソロ活女子のススメ」
上白石萌歌 映画 「子供はわかってあげない」
川口 春奈 映画 「聖地X」
TV 「極主夫道」「着飾る恋には理由があって」
小芝 風花 TV 「モコミ」「彼女はキレイだった」
田中みな実 映画 「マスカレード・ナイト」
TV 「ボクの殺意が恋をした」
奈 緒 映画 「マイ・ダディ」「君は永遠にそいつらより若い」「シグナル」
TV 「恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~」
中条あやみ TV 「君と世界が終わる日に」「TOKYO MER」「閻魔堂沙羅の推理奇譚」
菜々緒 映画 「地獄の花園」「土竜の唄 FINAL」
TV 「七人の秘書」
西野 七瀬 映画 「鳩の撃退法」
TV 「孤狼の血LIVEL.2」
平手友梨奈 映画 「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」「さんかく窓の外側は夜」
TV 「ドラゴン桜」
広瀬アリス 映画 「地獄の花園」
TV 「七人の秘書」「ラジエーションハウス」
蒔田 彩珠 TV 「おかえりモネ」
南  沙良 映画 「ゾッキ」「太陽は動かない」
TV TVBSP特集ドラマ「うつ病九段」
TV 土曜ドラマ「六畳間のピアノマン」

東京ドラマアウォード2021報告

副会長  香月 純一

国際ドラマフェスティバルin TOKYOのメインイベントである東京ドラマアウォード2021が10月27日グランドプリンスホテル高輪にて開催されました。司会は14年連続で石坂浩二さん。相方は各局持ち回りで今回はテレビ朝日の桝田沙也加アナウンサーでした。石坂さんはすべての受賞作品をご覧になっていて、また俳優ならではの視点とやりとりもあり、毎回感心させられます。
各賞は別表のように授賞されました。特別賞を受賞された橋田壽賀子さんの代理として60年来の盟友であるプロデューサーの石井ふく子さんが登壇され、橋田さんとの思い出、そして未完となった「渡る世間は鬼ばかり」のラストシーンを語られました。
締めに当協会の若泉久朗副会長が実行委員会副委員長として「世界に見せたいドラマをオールジャパンで作っていきましょう」と挨拶し閉会しました。
今年は残念ながら無観客でしたが、来年は会員のみなさまにも参加いただければと考えています。第1次審査の投票、ローカルドラマ賞の選考等でご協力ありがとうございました。当日の模様はBSスカパーで12月5日(日)11時からOAされます。

「東京ドラマアウォード2021」受賞作品等一覧

◎連続ドラマ部門(7作品)

グランプリ TBS 俺の家の話
優 秀 賞 NTV コントが始まる
優 秀 賞 TBS MIU404
優 秀 賞 TBS 半沢直樹
優 秀 賞 TBS 天国と地獄 〜サイコな2人〜
優 秀 賞 KTV 大豆田とわ子と三人の元夫
優 秀 賞 WOWOW  華麗なる一族

◎単発ドラマ部門(5作品)

グランプリ NHK 太陽の子
優 秀 賞 NHK 流行感冒
優 秀 賞 EX エアガール
優 秀 賞 TX 人生最高の贈りもの
優 秀 賞 CX 教場Ⅱ

◎ローカル・ドラマ賞(2作品)

ローカル・ドラマ賞 NHK 仙台 ペペロンチーノ
ローカル・ドラマ賞 朝日放送テレビ ミヤコが京都にやって来た!

◎その他

奨 励 賞 NHK ミニドラマ『悲熊』

◎海外作品特別賞(3作品)

韓国 Netflix Vincenzo
台湾 CTS 俗女養成記2
タイ GMM25 2gether

◎個人賞

主演男優賞 窪田 正孝 『エール』(NHK)
主演女優賞 綾瀬はるか 『天国と地獄 〜サイコな2人〜』(TBS)
助演男優賞 西田 敏行 『俺の家の話』(TBS)
助演女優賞 江口のりこ 『俺の家の話』(TBS)
脚 本 賞 坂元 裕二 『大豆田とわ子と三人の元夫』(KTV)
演 出 賞 西村武五郎 『きれいのくに』(NHK)
特 別 賞 橋田壽賀子
主 題 歌 賞 STUTS &松たか子 with 3exes『大豆田とわ子と三人の元夫』(KTV)「Presence」

アクターズセミナー開催中止について

緊急事態宣言は解除されましたが、本年度「アクターズセミナー2021」は残念ながらコロナ禍の影響により昨年に続き開催を中止させていただきました。近年「ndjc若手映画作家育成プロジェクト」とのコラボにより多くの応募があり、リモートなどの開催も検討しましたが、プロデューサー協会ならではのワークショップや現役プロデューサーとの直接対話が出来ないのであれば本年度も見合わせたほうがよいとアクターズ委員会で判断させて頂きました。来年は、新たな形でも開催を考えておりますので、協会員皆様の温かいご支援ご協力をお願い申し上げます。

椿 宜和


只今撮影中

テレビ朝日 プロデューサー
峰島 あゆみ

「ドクターX」

「ドクターX」は今回でシリーズ7作目となります。2012年のスタートですから今年でもう足かけ10年ということになります。
今シリーズでは、第1話で「コロナ」を真正面から扱いました。
脚本を作っていた去年の冬も、撮影が始まった今年の夏でさえ、未だコロナについて総括できない状況の中にありました。それでも、常に現在を切り取って描いてきた医療ドラマだからこそ! と踏みきりました。実際、長年番組でお世話になっている外科医の先生も、コロナに罹患され大変なご苦労をされました。その先生に脚本の中園ミホさんが取材をして、リアルなセリフに落とし込んでくれました。
その中で「(医者は)助けるどころか、患者のウィルスに殺されることもあるただの弱い生命体…」という大門未知子の台詞が出てきます。
大門未知子は、「私、失敗しないので」という決めゼリフも相まって、「水戸黄門」のようだと言われたり、完全無欠のロボットのように言われることがよくあります。
しかし、この台詞から、この2年間世界中のみんなが等しく感じた困難を未知子も経験していたんだ、と感じました。その苦しみの中でも、未知子は変わらずシンプルに目の前の命を救い続けている―そのことこそ、このコロナ禍において、長年見てくださっているお客さんに対してドラマならではの「希望」を届けることになるのではないかと思いました。
感染の恐怖の中で離れて暮らす親とも会えず、近くにいる友人と飲み語らうことすらままならない年でした。でも、喪失感や孤立感を抱いている人も家でスイッチをつければいつもの未知子に会える、これがテレビドラマだと思います。
私たちとはほど遠いアンチヒーローとして始まった大門未知子ですが、10年を経て、「わたしたち」のヒーローに醸成されていっているような気がします
ところで、ドクターXは毎シリーズ、何かしら新しいチャレンジをしているのですが、なんと今回はドクターXでは一生縁がないと思っていた未知子の恋愛が描かれます。確かに! 中園ミホ先生は恋愛ドラマの名手ですから! と思いつつ、恋愛とは程遠い生活を送っていたXチームなので、突然の恋愛フラグにどぎまぎし、そうこうしているうちに6話まできてしまいました。最終回に向けて、どのように恋愛模様が走ってゆくのか? そちらも楽しみにしていただければと思います。


私の新人時代

NHK
小西 千栄子

私はドラマのプロデューサーとしてはまだ駆け出し(?)で何か仕事を成し遂げたわけではないので、〝新人時代を語る〟というのも面映ゆい限りです。しかも助監督やAPとして収録現場を駆け回り、スタッフや役者さんに怒られたり…といった経験も、残念ながらありません。ですので社会人としてスタートした頃のことを少し書かせていただければと思います。
私はNHKに入り、福井局に赴任しました。地方局のディレクターはジャンルを問わず何でもやるので、『のど自慢』の生放送をお昼に終え、Tシャツ・ジーパンをスーツに着替えて政治家の事務所に急行したこともありました。その日は国政選挙の投開票日。私は早朝から稼働していたので少しでも早く帰れるようにと〝当選の可能性が最も低い候補〟の担当でした。ところが、まさかの番狂わせでその候補者が当選! 深夜にご当人もびっくり驚いているインタビューを中継し、民放各局をめぐった長い一日もありました。
さらに印象的なのは、旅番組の取材で海沿いの街の民宿を訪れたときのことです。帰りにおかみさんがついでだからと私をトラックで送ってくれることに。道すがら聞いたのは、娘さんの夫が事故に遭い入院しているため、手伝いに行くのだということでした。その事故とは数か月前に私がニュース中継のために現場に駆けつけた、原子力発電所の水蒸気漏れ事故でした。放射能漏れはなかったのですが、作業員の方が全身やけどを負い、亡くなった方もいました。ただ事故が起こったときの私には、ニュースで流すための機械的な情報しか見えていませんでした。それがさっき伝統料理をふるまってくれたときの笑顔とは対照的な、なんとも言えないおかみさんの表情で、初めて〝現実〟として強烈に浮かびあがってきたのでした。
また北朝鮮拉致被害者の方が、自分が北朝鮮に連れてこられたと知った瞬間について語ってくれたことも忘れられません。絶望し、死しか考えられなくなっていた数日間。しかし恋人の姿を見つけ「生きていける」と力が湧き出た瞬間のこと。想像を絶する苦難と、生きる希望、生き抜く決意。その表情の強さは、衝撃でした。
私は見聞きした様々な〝リアル〟をドラマに込めたい、ドラマの可能性は無限大だと信じて、この世界に飛び込んできました。まだまだ道半ばですが、いつか、20代の私が心揺さぶられたときのように、人間の姿がその作品に焼きついた、見る人の琴線に触れるような力強いドラマを作りたいと思っています。


事務局だより

◎正会員入会

岸本 光司(ウォルト・ディズニー・ジャパン㈱)

◎訃報

鍛冶 昇 特別功労会員(元日活)
10月21日逝去 90歳

高岩 淡 特別功労会員(元東映)
10月28日逝去 90歳

2022年エランドール賞授賞式

日時/2022年2月3日(水)
   16時30分受付 17時開会
   18時30分閉会予定
会場/新宿京王プラザホテル 南館5階エミネンスホール
コロナ禍は改善傾向にありますが、感染予防に配慮しつつの開催となります。
一般の方々のご入場はお断りし、本会員の皆さまにご参加をお願いします。
新春パーティーも中止とし、授賞式のみで飲食のご用意は、ございません。


インフォメーション

◎会議の記録

  •   10月18日(月) 18時~   第2回エランドール賞委員会(リモート)
  •   10月29日(金) 18時30分~ 第4回定例理事会(東映本社8階会議室)
  •   11月16日(火) 16時~   親睦委員会(プロデューサー協会会議室)
  •   11月17日(水) 17時30分~ 第3回会報委員会(リモート)

◎会議の予定

  •   12月1日(水) 18時30分~ 第5回定例理事会(東映本社8階会議室)
  •   12月15日(水) 17時30分~ 第4回会報委員会(リモート)
  •   12月17日(金) 18時~   第3回エランドール賞委員会(リモート)
  •   1月14日(金) 18時30分~ 第6回定例理事会(東映本社8階会議室)

Contact

お問い合わせ

協会への入会や、セミナーへの参加、その他各種お問い合わせは
メールフォームよりお受けしております。