会報

2022.03.02

会報

No.494 2022年 2月号

黄金の飛翔!! 2022年!! エランドール賞決定!!

今年のエランドール賞授賞式は、感染対策に万全を期し、飲食の提供もなしとすることで、2年ぶりに開催することとしていました。しかしながら、新型コロナウイルスのかつてない拡大を受け、1月28日にエランドール賞緊急拡大委員会をリモートで開催。全面中止を決定しました。受賞者については、授賞式を予定していた2月3日に書面にて公表します。
昨年12月に協会員の皆さまにアンケート投票をお願いし、その結果を基に、昨年12月17日と1月13日のエランドール賞委員会で慎重に討議を重ね、受賞者を確定し、1月19日の理事会で次のように承認・決定されました。

〈新人賞〉

新人賞は協会員の投票によって選出され、決定しました。いずれもスター性と演技力を兼ね備え、次代の映画・テレビを背負って立つことが期待される俳優です。

  仲野 太賀

  江口のりこ

  柳楽 優弥

  川口 春奈

  山田 裕貴

  広瀬アリス

(男性女性交互アイウエオ順)

以上の6名の方が選ばれました。
新人賞には、東京ニュース通信社から副賞として「TVガイド賞」、銀製の写真立てが贈られます。

〈プロデューサー賞☆田中友幸基金賞〉

本年度を代表するヒット作を制作したプロデューサー賞、ならびに今後の将来性が期待されるプロデューサー奨励賞は、映画、テレビそれぞれの部門で以下の方が選ばれました。


○映 画(プロデューサー賞)
孫家邦・菊地美世志
「花束みたいな恋をした」

○映 画(プロデューサー奨励賞)
岡田 翔太
「東京リベンジャーズ」

○テレビ(プロデューサー賞)
菓子 浩・福岡 利武
大河ドラマ「青天を衝け」

○テレビ(プロデューサー奨励賞)
藤森 真実
「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」

〈特別賞〉

「ドライブ・マイ・カー」製作委員会

〈アクターズセミナー賞☆ヒラタ基金賞〉

 アクターズセミナーを開催できませんでしたので、該当者はありません。

 

今年も新人賞副賞をご提供いただいた「東京ニュース通信社」様と例年花束を提供していただいた「日本ばら切花協会」様に、心から感謝いたします。
直前まで入念に演出準備をして下さっていたテレビ東京の皆さんには、特に御礼申し上げます。

(エランドール賞委員会)


第46回 2022年 エランドール賞 受賞者一覧

(敬称略)

新人賞☆TVガイド賞

男性女性交互五十音順(6名)

仲野 太賀

賀来  賢人

1993年2月7日生 東京都出身 
(所属:スターダストプロモーション制作1部)

映 画

「あの頃。」

テレビ

「この恋あたためますか」

「家族募集します」

「あの子の夢を見たんです」

「コントが始まる」

江口 のりこ

伊藤  沙莉

1980年4月28日生 兵庫県出身  
(所属:ノックアウト)

テレビ

「SUPER RICH」

「ソロ活女子のススメ」

「ドラゴン桜」

柳楽 優弥

北村  匠海

1990年3月26日生 東京都出身  
(所属:スターダストプロモーション制作3部)

映 画

「HOKUSAI」

「太陽の子」

テレビ

「二月の勝者 -絶対合格の教室-」

川口 春奈

上白石 萌音

1995年2月10日生 長崎県出身  
(所属:研音)

テレビ

「着飾る恋には理由があって」

「極主夫道」

「麒麟が来る」

山田 裕貴

窪田  正孝

1990年9月18日生 愛知県県出身
(所属:㈱ワタナベエンターテインメント)

映 画

「東京リベンジャーズ」

「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」

テレビ

「ここは今から倫理です。」

「特捜9」

「ハコヅメ ~たたかう!交番女子~」

広瀬 アリス

浜辺  美波

1994年12月11日生 静岡県出身
(所属:フォスター・プラス)

映 画

「地獄の花園」

テレビ

「ラジエーションハウスⅡ」

「知ってるワイフ」

「七人の秘書」

プロデューサー賞☆田中友幸基金賞
プロデューサー奨励賞

○映画(プロデューサー賞)

 「花束みたいな恋をした」
 孫 家 邦(リトルモア)
 菊地 美世志(フィルムメイカーズ)

○映画(プロデューサー奨励賞)

 「東京リベンジャーズ」(CX)
 岡田 翔太(CX)

○テレビ(プロデューサー賞)

 「青天を衝け」(NHK)
 菓子 浩(NHK)
 福岡 利武(NHK)

○テレビ(プロデューサー奨励賞)

 「ハコヅメ ~たたかう! 交番女子~」
 藤森 真実(NTV)

特別賞

 「ドライブ・マイ・カー」
 製作委員会


只今撮影中

東宝株式会社 映像本部映画企画部映画製作室  岸田 一晃

「子供たちが主演のメジャーエンタテインメント実写邦画ってなにがある?」
2020年5月。第一回目の緊急事態宣言が発令されている最中、山崎貴監督とプロデューサー陣は議論を重ねていた。1995年に東宝が製作した「学校の怪談」シリーズは長きにわたり愛された作品だが実写邦画界はなかなか子供主演の邦画にチャレンジすることはできていない。一方「グーニーズ」「ハリーポッター」、近年では「ストレンジャーシングス」など海外では定期的に子供主演の作品が製作されている。現代の国内市場ではアニメ作品が多くの成功を収めていき作品選択の段階で実写とアニメの境界はほぼ存在しない。多くの子供たちはアニメを見て育ってきている時代でもある。
そんな雑談を繰り広げる中で企画プロデュースの山田兼司が自身の子供から教えてもらった「おばけずかん」という児童文学が浮上する。全国の図書館や図書室に設置され、借りたくても順番待ちで貸し出してもらえない「大人が知らないベストセラー」だった。
山崎貴監督の原点は「ジュブナイル」。今一度、令和の時代に子供たちが主演の大人も楽しめる実写冒険ファンタジー大作を目指そうと企画がスタートした。
ストーリーはコロナ禍でも撮影できるアイデアを盛り込んでオリジナルで作り上げた。どんな願い事も叶えてくれるという一冊の本=おばけずかんを手に入れた子供たちが不思議な世界に巻き込まれ、〝どうしても叶えたい願い〟のために試練に立ち向かっていく。2020年以降、子供たちは多くの機会を損失している。文化祭や体育祭はなくなり、分散登校で会えない友達もいる。あるドキュメンタリーで「私たちの青春は勉強だけですか?」と問う学生たちの姿も垣間見ていた。突如として人生の重要な〝時間〟を失ってしまった人たちにとってこの映画が希望の光となってほしいという願いも脚本に込められている。
主演である4人の子供たちは全国津々浦々からオーディションでかき集め、総勢500名以上の中から選ばれた運命の子供たち。城桧吏、柴崎楓雅は話題作にも出演する役者だが、吉村文香、サニーマックレンドンは演技も全く経験したことのない大抜擢である。いざ撮影に入り日々成長を遂げていく姿はまさに4人のキャラクターが異世界で奮闘する姿に重なっていく。またこの世界を支えるのは子供たちだけではない。新垣結衣が子供たちを率いる先生としてコミカルに、神木隆之介がゴーストブックの世界に誘う謎の古本屋店主として深みをもたらしてくれている。
公開は2022年7月22日。ゴーストブックの世界の扉が開かれます。


私の新人時代

テレビ朝日  プロデューサー  神田エミイ亜希子

私は、現在ドラマ制作の現場で頑張っていますが、入社直後の2年目に『日曜洋画劇場』という番組を担当していました。
ある日、先輩から「インタビューに行って来て」と指示されました。番組で使用するジャッキー・チェンさんのコメントを撮って来いというのです。しかも、私一人で。当然、インタビューなんて行ったこともありません。「テープ1本あれば大丈夫だから」と言われ、HDCAMを握りしめ、指定された高級ホテルに独りぼっちで向かいました。取材慣れた感じの方が多く、その雰囲気に圧倒され、心細い気持ちで順番待ちをしていました。時間が来て、会場に入ると目の前にはジャッキーさんが…!しかし、私は緊張でガチガチです。それに気づいたジャッキーさんは、冗談めかした感じで「あれ?キミ、どこかで会った事あるかな?」と話しかけて下さいました。「え!?いや…そんな…(しどろもどろ)」となる私に、ニコっと笑いかけて下さり、一気に緊張が解けた事を覚えています。
他にも、独りぼっちでミラ・ジョヴォヴィッチさんの取材に行きました。ミラさんも、とても親切で楽しい取材となりました。
また、トム・クルーズさんのイベントに行った日の事です。取材の皆さんが「トム! トム~!」と呼びかける中で、素通りされかねない状況でした。同じ事をしても負けてしまう! と思い、勇気を出して「戸田奈津子さん!」とトムさんの横で通訳をなさっていた、字幕翻訳家の戸田さんを必死で呼びました。すると戸田さんが気づいて下さったのです。そして、ありがたい事にトムさんと戸田さんがカメラ前にいらして下さり、素敵なコメントを頂けました。
新人時代は、右も左もわからないものだと思います。それでも、やるっきゃない事に挑んだ日々の積み重ねが、今日に繋がっているんだなと感じています。今日という日もきっと未来の何かに繋がっているはず…。そう信じて、今日も一日頑張ります。


事務局だより

◎退会

 森安 彩(㈱共同テレビジョン)

 栗原 美和子(㈱共同テレビジョン)

 水野 綾子(㈱共同テレビジョン)

 ビルコム㈱(賛助会員)

インフォメーション

 ◎会議の記録

 1月13日(木)19時~ 第4回エランドール賞委員会(リモート)

 1月14日(金)18時30分~ 第6回定例理事会(東映本社8階会議室)

 1月18日(火)17時~ 第5回会報委員会(リモート)

 1月28日(金)17時~ エランドール賞緊急拡大委員会(リモート)

 ◎会議の予定

 2月3日(木) 17時~ 第46回エランドール賞授賞式中止となりました。

 2月15日(火) 17時~ 第6回会報委員会(リモート)

 2月25日(金) 18時30分~ 第7回定例理事会(東映本社8階会議室)

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