会報

2024.02.20

会報

No.512 2024年 2月号

黄金の飛翔!! 2024年!! エランドール賞決定!!

今年のエランドール賞授賞式は、感染対策に万全を期し、前回同様に飲食の提供もなしとすることで開催します。昨年12月に協会員の皆さまにアンケート投票をお願いし、その結果を基に、12月15日のエランドール賞委員会で慎重に討議を重ね、受賞者を確定し、1月17日の理事会で次のように承認・決定されました。

〈新人賞〉

新人賞は協会員の投票によって選出され、決定しました。いずれもスター性と演技力を兼ね備え、次代の映画・テレビを背負って立つことが期待される俳優です。

  磯村 勇斗

  今田 美桜

  眞栄田 郷敦

  小芝 風花

  目黒  蓮

  堀田 真由

(男性女性交互アイウエオ順)

以上の6名が選ばれました。
新人賞には、東京ニュース通信社から副賞として「TVガイド賞」、銀製の写真立てが贈られます。

〈プロデューサー賞☆田中・平田賞〉

本年度を代表するヒット作を制作したプロデューサー賞、ならびに今後の将来性が期待されるプロデューサー奨励賞は、映画、テレビそれぞれの部門で以下の方が選ばれました。


○映 画(プロデューサー賞)
川村 元気・山田 兼司
「怪物」

○映 画(プロデューサー奨励賞)
小林 三四郎・井上 淳一・片嶋 一貴
「福田村事件

○テレビ(プロデューサー賞)
飯田 和孝
「VIVANT」

○テレビ(プロデューサー奨励賞)
藤並 英樹・舩田 遼介
「大奥」

〈特別賞〉

「ゴジラ‒1.0」プロデュースチーム
「名探偵コナン 黒鉄の魚影」製作委員会
「THE FIRST SLAM DUNK」Film Partners
「ブラッシュアップライフ」制作チーム

エランドール賞選考アンケートにご協力下さった協会員のみなさん、ありがとうございました。また今年も新人賞副賞をご提供いただく「東京ニュース通信社」様と例年花束を提供していただいている「日本ばら切花協会」様に、心から感謝いたします。なお、式典の中で、昨年再開しました「アクターズセミナー」の表彰も行います。

〈アクターズセミナー賞☆優秀賞〉

大島 璃乃
駒木根 葵汰
三浦 健人

2024年エランドール賞 授賞式は2月8日(木)17時より京王プラザホテル(新宿)南館5階エミネンスホールにて開かれます。演出はNHKが担当します。

(エランドール賞委員会)


第48回 2024年 エランドール賞 受賞者一覧

(敬称略)

新人賞☆TVガイド賞

男性女性交互五十音順(6名)

磯村 勇斗

磯村 勇斗


1992年9月11日生 静岡県出身 
(所属:BLUE LABEL)

映 画
「月」「最後まで行く」「波紋」「渇水」

テレビ
「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」
「きのう何食べた? Season2」


今田 美桜

今田 美桜


1997年3月5日生 福岡県出身  
(所属:㈱コンテンツ3)


映 画
「東京リベンジャーズ」
「わたしの幸せな結婚」

テレビ
「ラストマン︲全盲の捜査官︲」
「トリリオンゲーム」
「いちばんすきな花」



眞栄田 郷敦

眞栄田 郷敦



2000年1月9日生 アメリカ合衆国出身  
(所属:G&F)

映 画
「彼方の閃光」
「東京リベンジャーズ2」

テレビ
「どうする家康」
「エルピス︲希望、あるいは災い︲」



小芝 風花

小芝 風花



1997年4月16日生 大阪府出身  
(所属:オスカープロモーション)

テレビ
「波よ聞いてくれ」
「invert 城塚翡翠 倒叙集」
「天使の耳 ~交通警察の夜」
「転職の魔王様」
「フェルマーの料理」



目黒 蓮

目黒 蓮



1997年2月16日生 東京都出身
(所属:SMILE-UP.)

映 画
「わたしの幸せな結婚」

「月の満ち欠け」

テレビ
「silent」「舞い上がれ!」

「トリリオンゲーム」



堀田 真由

堀田 真由



1998年4月2日生 滋賀県出身
(所属:アミューズ)

映 画
「バカ塗りの娘」
「禁じられた遊び」
「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」

テレビ
「たとえあなたを忘れても」
「大奥」
「イチケイのカラス スペシャル」
「CODE ︲願いの代償︲」
「風間公親 ︲教場0︲」

プロデューサー賞
プロデューサー奨励賞

○映画(プロデューサー賞)

 「怪物」
 川村 元気
 山田 兼司

○映画(プロデューサー奨励賞)

 「福田村事件」
 小林 三四郎
 井上 淳一
 
 片嶋 一貴 

○テレビ(プロデューサー賞)

 「VIVANT」(TBS)
 飯田 和孝

○テレビ(プロデューサー奨励賞)

 「大奥」(NHK)
 藤並 英樹
 舩田 遼介

特別賞

 「ゴジラ‒1.0」
 プロデュースチーム

 「THE FIRST SLAM DUNK」
 Film Partners

 「ブラッシュアップライフ」
 制作チーム

 
「名探偵コナン 黒鉄の魚影」
 製作委員会


只今撮影中

東映株式会社
ドラマ企画制作部 和佐野 健一

和佐野 健一

大奥が一度足を踏み入れたら抜け出せない底なし沼ならば、そのホン作りも同様である。
女同士の戦い、男の嫉妬、権力争い、サスペンス、ヒューマン、親子愛、友情、感動……何でもござれのこの楽しさを知ってしまっては、しばらく抜け出せそうにない。プロデューサー沼る、だ。
京都・太秦にて、ただいま「大奥」撮影中である。
「寒くて口が回りませ〜ん!」とは出演者の弁。この日の気温は0℃。時折北山から流れてきた雪が舞い降り、池の表面にはうっすらと氷が張っている。そう、京都の冬は寒いのだ。
寒風が厚着のできない俳優陣に容赦なく吹きつける。それでも小芝風花さんを中心とした俳優陣と京都手練れのスタッフたちは寒さなどどこ吹く風で、ガンガンと熱い情熱を持って日々の撮影に挑んでいる。
フジテレビさんと東映が手掛ける「大奥」シリーズは2003年にスタートし、これまで連ドラを3シリーズ、スペシャルドラマや映画化もされてきました。そんなわけで20年ぶりに帰って来た令和版「大奥」。これまでの歴史と伝統を継承しながら(同時にプレッシャーも感じながら)、2024年、新たな「大奥」が誕生します。
今回のテーマは「愛」です。生き地獄のような世界で見つけた、たった一つの「真実の愛」。そんな普遍的なテーマをど真ん中に描いていきます。
そしてもう一つ、不況と混乱の時代、権力争いに翻弄される男たちの姿を通して、時代劇でありながら「今」を描きます。どことなく漂う閉塞感、時代が動き始める予感。250年の時を超えて、そういった「今」に通ずる世界観を感じてもらえればと思います。
脚本は大北はるかさん。「性格が悪くなりそうです! 笑」との言葉通り、とにかく書きっぷりが素晴らしく、美しい構成と憎くも愛らしいキャラクター造形、背筋が凍る女同士のマウント合戦で、素敵な令和版「大奥」を書き上げていただきました。
主演の小芝風花さんは太陽のように明るく、亀梨将軍はどの角度から見てもカッコよく、田沼意次を演じる安田顕さんはどこから見てもひたすらに悪く、煌びやかなセットに豪華絢爛な衣装、侘び寂びと風情溢れる京都のロケーション、キャスト陣の本気と京都美術の本気、コワモテの職人たちの本気を感じながら、とにかく手応え十分。これまで見たことのない「大奥」が完成しました。切なくも激しい愛の物語、どうぞご期待ください!
最後に……これは個人的な話ですが、「大奥」の立ち上げに携われた先輩プロデューサーの手塚治さん、金丸哲也さん。
「大奥ってまだこんなに面白く作れるんだ」
そう天国で歯噛みしながら楽しんでもらいたい、そんな使命を勝手に感じながら、どこか恩返しにも似た気持ちも込めて。

撮影中


私の新人時代

TBSテレビ 
エキスパート職 ディレクター
平野 俊一

およそ二年間のバラエティーADを経て、ドラマ制作部に移動になったのは1996年でした。一番下っ端のADからのスタート、朝一番の仕事はスタンバイ場所である化粧室の支度、そしてロケに持っていくコーヒーやお茶を作ることでした。演出部の仕事の他にもスタジオ弁当発注、撮影時の車止め、帰りの宅送の手配など、当時TBSドラマにはロケーション担当として2~3名の方はいましたが、制作部の多くの仕事がADの仕事だったのを覚えています。
当時はスタジオ分全シーンのリハーサルは必ず行っており、朝ロケをして途中で局内でリハーサルをこなし、またロケに出かけていく事もしょっ中ありました。ハコ馬と畳でセットを作り、シーンが変わればまた作り直すという作業を繰り返し、セットの構造や距離感を体で覚え込まされました。今はこういったリハーサルはほとんど行われませんが、ここで学んだことは数知れません。台本に書かれた二次元の世界を俳優やスタッフとどう三次元の世界におこしていくか、俳優と演出家の駆け引き、演出家の世界にどう俳優を引き込んでいくのか、などなど今の自分の礎はこのリハーサルにあると言っても過言でないかも知れません。余談ですが、当時のTBSディレクター諸氏は「監督」と呼ばれることを非常に遠慮しておられました。そこには自分は監督ではない「演出」であるという自負があったように思います。TBSのドラマが映画ではなく、舞台の中継からスタートしたことにも起因しているのかも知れませんが。
リハーサルをしたシーンは、当時全て「マルチ撮り」でした。額縁舞台のようなセットの面に4~5台のカメラが並んで、シーンを止めずに一連で撮影するのが常でした。まさに舞台の中継です。いかに本番まで俳優の芝居を最高潮まで高め、保っていくかが勝負なのでカメリハ、ランスルー、本番までの間の直しに猶予は許されませんでした。今ではそういう撮り方は少なくなりましたが、当時の現場はテレビの持つライブ感や躍動感に満ち溢れていたように思います。もしかすると、自分らももう一度原点に帰ってみる時期なのかも知れません。


事務局だより

◎今後の会員証更新に向けてのお願い

会員証更新に向けて、皆様に発行しております会員証の顔写真ですが、近々の写真との変更を希望される方がおられましたら受付いたします。
変更したい顔写真Jpg.データをメールで(info@producer.or.jp)送信して下さい。
(注)これまでにデータでの顔写真提出がない場合、身分証明書として無効であるため、会員証がお手元に届いていない可能性があります。
その場合も顔写真Jpg.データを送信して下さい。急ぎ、発行し発送致します。



2024年度以降、
映画手帳に関する大切なご報告

2023年5・6月号にて掲載いたしましたが、再びご報告いたします。
どうか、ご理解いただきご協力下さいますよう、お願い申しあげます。
日本映画撮影監督協会様より、昨今の個人情報取扱い状況を鑑みても毎年配布する映画手帳の継続を如何されますか、との問い合わせがあり当協会内でも何度か活発な話し合いがされました。
その結果、日本映画撮影監督協会様と同様、2024年度より映画手帳を廃止とすることが当協会理事会にて承認されましたので、ここにご報告申し上げます。


インフォメーション

 ◎会合・会議の記録

 1月10日(水) 16時~   エランドール賞会場下見(担当局、事務局スタッフ)

 1月16日(火) 18時~   第4回エランドール賞委員会(リモート)

 1月17日(水) 18時30分~ 第7回定例理事会(東映本社8階会議室)

 1月23日(火) 17時30分~ 第6回会報委員会(リモート)

 1月25日(木) 17時~   エランドール賞会場会場打ち合わせ(京王プラザホテル、担当局、事務局、ビデオスタッフ)

 ◎会合・会議の予定

 2月7日(水) 16時~   プロデュース・カフェ(リモート)

 2月8日(木) 17時~   2024年エランドール賞授賞式(京王プラザホテル南館5階・エミネンスホール)

 2月13日(火) 18時~   第6回デジタル編集委員会(リモート)

 2月21日(水) 18時30分~ 第8回定例理事会(東映本社8階会議室)

※今回のエランドール賞授賞式の模様は、BS日本映画専門チャンネル(無料放送)にて放送されます。初回は3月2日(土)8時~(60分枠)、再放送3月3日(土)12時20分~3月21日(木)23時20分~を予定。
 また日本映画専門チャンネル公式YouTubeと、日本映画テレビプロデューサー協会公式HPでも、5月から6か月間配信予定。

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